ゲームの世界に転移したおっさん…でも3000年後の世界でした。

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酒場の主人との出会い

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宿屋『晩餐の日々』で宿を予約しお金を払って鍵をもらった。
宿が取れたので下の階にある酒場へと向かう。
酒場の中ではドワーフが樽で酒の勝負をしていた。
周りにいる者たちはドワーフが樽でどちらが早く飲めるのかを肴にドワーフを煽りながら飲んでいた。
俺は…飲みすぎて奢るなんてことがないように気をつけなければいけない。

「おーい!スミス!早く来いよ!」

いつの間にやら店内へと入っていたカイトが呼んでいる。
気押されていてもしょうがないので中へと入る。
すると…。

「ダイキさん紹介します。こいつはマ…じゃなかった。スミスだ」

「スミスです。ダイキ…ということは?」

「えぇ、転移者ですよ…いきなり神を名乗る者の前に出されましたのでお酒を買う能力とお酒の知識…などを貰いました。しかし、スミス…ですか。アメリカの方ですかな?」

「いえ、言いづらいのですがこれは偽名でして…本来の名前はマサヤと言います。ちょっと今の生き方に疲れてしまいまして…許可をもらい休養中ってところですかね」

「なるほど、確かにほとんどなんでもあった平和な日本から送られてきたのです…悩むこともあるでしょう。ここでは地球のお酒なども取り入れておりますので気軽にご注文ください」

「じゃあ俺はテキーラをショットで」

うわー…マジか。
最初っから飛ばすなぁ…。

「…では、同じものをひとつとチェイサーとしてカシスオレンジを頂けますか?」

「かしこまりました」

テキーラとカシスオレンジが出てくるとカイトが乾杯の準備をしている。

「「乾杯」」

そこからは飲みながら転移してから自分たちがどんなことをやっていたのかをカイトとダイキさんとで話していた。
カイトは転移してから魔眼と妖刀を使いダンジョンで安全にレベル上げをしていたという。
ダイキさんは転移してすぐ盗賊とばったり会ったので盗賊を倒して倒した盗賊の中に懸賞金持ちの盗賊がいたので身柄を渡し、懸賞金を受け取りその懸賞金でこの場所を買い取ったのだという。
盗賊をどうやって倒したのかは…話してくれなかった…まぁ、聞いたら教えてくれるのだろうが…三つ目の力に秘密があるのだろう。

「おっしゃー!俺の勝ちだな!」

「くぅー!負けた…仕方ねぇ。マスター!今回のこいつの酒代は俺が持つ!」

「かしこまりました」

「くわぁ…ロックの勝ちか、今回の賭けは負けたな」

「リワズミ!よくやった!俺らの勝ちだ!」

「くそっ!負けた!明日はダンジョンにガッツリと潜らないとな…」

「ここは見世物と並列して賭け事もやってるんですね」

「ははは、お客様が勝手にやられているのですよ…私の店に得なことはひとつもありません」

「そうなんですか?…まぁ、面白いのでいいとは思いますけどね」

「あ、そろそろラストオーダーですけど…なにか注文されますか?持ち帰りも日本人限定でうちはやってますよ」

「ちなみに…缶ビールとかって」

「ありますよ」

「一本いくら?」

「銀貨一枚です…が今回初めてこられたスミス様には特別に大銅貨一枚でどうでしょうか?購入価格と同じではありますが私にはポイントがつくので得をするのですよ」

「…では、交易金貨一枚でどうでしょうか?」

「一万本ですか?…痛風になりますよ?」

「この世界では耐性がありますからね…存分に楽しみます。あと、スピリタスのような度数の高い酒を少々買いたいですね…それも交易金貨一枚で買えるだけ」

「かしこまりました。では、こちらへ」

店の奥へと案内される。
そこにはお酒がズラリと並んでおり、地球で集めようと思ったら相当なお金が必要なように思えた。
その部屋の奥に何も無い…本当に何もない部屋があり、そこへと案内された。

「この量を頼むということはアイテムボックスをお持ちなんですね?」

「えぇ…こちらが交易金貨二枚です」

「では、私も買いましょうかね…こちらが缶ビール一万本。そしてこちらがスピリタス五千本ですね」

「おぉ!ありがとうございます」

「スピリタスは強いお酒なので気をつけてくださいね?」

「大丈夫です。私は飲みません…ドワーフ用の切り札にしようかと思いまして」

「なるほど、普段は度数の高いお酒は飲まれないのですか?」

「えぇ、多分私は酒に弱いので…」

「かしこまりました。お酒が無くなればまた注文しに来てください。次からは販売料金で…」

「分かってます。ビールありがとうございました」

「いえいえ、またのご利用をお待ちしております」
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