ゲームの世界に転移したおっさん…でも3000年後の世界でした。

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出ました…テンプレ?

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おっさん歩き始めて3時間…順調に進んでいたのだが!来ました!テンプレ!目の前で…目の前で…馬車が襲われている!助けなくて……は…何ーー!!護衛強くね!?一瞬で盗賊団壊滅…今助けようと出る瞬間に…(泣)

「おい!そこに隠れてるやつ!出てこい!そこにいるのは分かっている!」

ん?あれ?これって…盗賊団の一味に勘違いされてない!?不味い…不味いよ……でも出ないとさらにめんどくさくなりそうだし!えぇい!こうなったらヤケクソだ!出て誤解を解く!

「待った!俺はあんたらの敵じゃない!俺は馬車が襲われそうなのを見ていつ出たら君たちの犠牲をあまり出さず自分が死なないようになるかを考えて機会をうかがっていただけだ!」

「信じられるわけがないだろう!それとも何か?貴様が俺の立場だとしてその話を信じられるか!?」

グッ、確かに正論だ…うむ、不味いな…どうすればいいのだろうか?

「ふむ、では俺は何をすれば敵でないと信じてもらえる。」

「ならまずはその武器を外して地面に置け!そして5歩離れろ!それがまず敵でないという証明とする!」

ふむ、敵でないという証明…ね。ま、素直に従っといてやるか…。

「いいだろう!分かった!少し待て!」

「よし!そのまま5歩下がれ!」

「わーってるよ!」

「まず、お前は何者だ!」

「俺の名前はマサヤだ!そうだな…無職だ!」

「はぁ?アンタどう見てもおっさんじゃないか!嘘つくな!」

「嘘じゃないんだが…なら薬師だ!」

「ならってなんだよ!ほんとに薬師なのか!?」

「あぁ!」

「少し待て!」

なんだよ…馬車の中の人と話しているのか?疲れたなぁ早くしてくれ…。

「お前を信じたうえで頼みがある!薬を売って欲しい!」

「ん?いいぞ。何がご入用で?」

「い、いいのか!?あんなに疑ったのに…」

「仕方ないだろう。あの場では疑われるのが当然だ…。それで?何が欲しいんだい?」

「そう言ってもらえると助かるよ。あ!えっとだな!★3の毒消しはあるか?」

「★3か…。」

「やっぱり無いか…?」

「いや、あるぞ?どのくらいいる?」

「あるのか!?そうだな二つ買わせてほしい!お金はどのくらいだ?」

「あぁ、お金は、と言いたいところなんだけど街まで乗せてってくれないかい?それを代金として貰いたい。それとそこの商人さんには同じものを1本でどうだろうか?」

「「乗った!!」」

「んじゃあよろしくな!商人さんにも渡してあげてね」

「助かる!おーい!メル!ダーブ!喜べ!薬が手に入ったぞ!」

なるほど…それで薬が欲しかったのか…。

「商人さん、あとどのくらいで街に着きますかね?」

「あ、自己紹介をしていませんでしたね。バエルトと申します。よろしくお願いします。街まではあと2、3日ですかね?ほんとにマサヤさんが薬を持っててくれて助かりました!ありがとうございました!」

「何故、バエルトさんまでもがお礼を?彼らは専属なのですか?」

「いえ、違いますよ。ただ、護衛の戦力が減ることで死にやすくなってしまいますからね…。」

「なるほど…。確かに護衛がいなくなればバエルトさんは困りますね。」

「ハハハッ、そうですね!そろそろ野営の準備をしますかね?バルネスさん!野営準備お願いします!」

「分かった!メル!ダーブ!回復しただろ!行くぞ!」

「「はっ、はい!」」

二人の若い少女と青年が奥から出てきた。

「バエルトさん彼らは?」

「あぁ、えっとですね、バルネスさんのお仲間です。この前に起こった襲撃で毒矢を貰いましてね。急いで帰ってる途中だったのですよ…。」

「なるほど…。それで毒消しが必要だったと。」

「えぇ、結構強い毒でしてね。★3は最悪死んでしまいますからね…。」

へぇ~★3で死ぬ…ねぇ…。これは基準が相当低いな…。ま、俺にとってはラッキーかな?

「あ、そろそろ準備が出来たみたいですね!行きましょうか。」

「あぁ」

うん、テントだね…モンゴルの遊牧民が使ってるようなテントが出てきたよ。テントで一夜って俺初めてかも、インドア派だからなぁ~…。

「マサヤさん。食料は持っていますか?持っていなければ少し分けましょうか?」

「あぁ、大丈夫です!お気遣いありがとうございます。」

ここでの移動中の食事って干し肉が基本って前に読んだラノベに書いてあったし、干し肉食うかな、でも、あのとろける干し肉を食べた後では、他の干し肉が見劣りしてしまう…。さて、何を食べるか…。★1がいいよな…他の人がいるし。あ、これがあったじゃん!お米と卵と醤油!まずお米炊こ…。

「う~ん!美味い!流石TKG急いでる時とか何も無い時に最高だな!」

「マサヤさん…。それは何でしょうか?」

ヨダレが…。バエルトさんのヨダレがやばい…。バルネスたちの顔もやばい…。

「えっと、ご飯に卵落として醤油で味付けしたものです。卵かけご飯です。」

「ごはん?しょうゆ?とは何ですか?それに卵なんて貴重なものではないですか…。」

「えっ、そうなんですか?知りませんでした。」

「そんなこと知らないなんてどこの貴族様なんだ?」

「俺は貴族じゃないよ。まぁ、そういったものが手に入りやすい環境にいたのは確かだけどね。」

卵って貴重なものなんだな…。4000万個位あるんだけど…。いや、だって!モフーリアが…。羊みたいな見た目なのに鶏みたいな卵産むんだもん…。謎だよ。それにクエストでも倒したら卵をドロップされるモンスターとかいたしね…。

「俺らも食べていいか?」

「ヨダレだらけで聞いてくるな!近寄るな!わかった食べていいから!よるなって!ヨダレがつく~!!あ、メルちゃんならいいよ。おいで。」

「おいコラ!お前!メルに手出したら殺すぞ!」

「彼は確か…ダーマくん?」

「ダーブだ!名前間違えてんじゃねーーー!!」

ダーマはドラゴ〇クエストだったよ。

「なるほど…。はい、メルちゃんどうぞ。」

「無視すんじゃねーよ!ったく、俺も一杯貰お」

パシッ
手を飯盒に向けて
パシッ
手を飯盒
パシッ
手を
パシッ

「なんで!!?なんで俺だけ!?」

「いや、だって俺を殺すんでしょ?嫌だよなんで敵さんを喜ばせなきゃいけないんだい?まぁ、東に行けば色々あるさ!そこで食え!なっ!」

「なっ!じゃないよ!わかった、前言を撤回させて欲しい!そして食わせてくれ!」

「ふっ、ダメだ!」

「なんでーー!!」(泣)

「なんで~…だと、面白いから。それだけだ!」

「いや、酷いな!面白いからってそこまでするか!?」

「うん」

「いや、うん、じゃねーよ!なんで、なんで俺だけ……。」イジイジ

「あ、拗ねた」

「拗ねましたね」

「拗ねたな」

「拗ねたわね」

「よーし、寝るか!」

「「「放置!?」」」

「まぁ、元に戻ったら食べさせてあげてね。いや~、面白かった!」


Zzz~

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
作者の時間
 いや~、弄られキャラ誕生しましたね。この弄られキャラが今後どのようになっていくのか!注目です!

バエルト「いや、面白かったですね」
バルネス「そうだな、クククッ、いや、だってよダーブのあんな表情見たことなかったぜ。パーティーの時は真面目ぶってたのによぅ。」
メル「私もです。幼馴染みなのですが初めて見ました。まぁ真面目に俺は冒険者をやるって張り切ってましたからね。フフフッ」

メルちゃんは幼馴染みでした…。
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