ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

文字の大きさ
4 / 343
第一章 異世界転移編

第4話 レッドアイズホワイトビースト

 どうしよう。
 俺は少し途方にくれていた。

 せっかく火魔法を覚えたのに、肝心の経験値供給源(スライム)を倒しても、経験値をもらえなくなってしまった。

 俺は、少し、強くなりすぎてしまったのかもしれない……。

 レベル3で言っていいセリフではない気がする。

 とりあえず、移動してみよう。
 スライム以外の獲物を探すのだ。

 ゲームとかだと、ダンジョンの奥に行けば行くほど、強い敵が出てくるのだ。
 まあ、ダンジョンじゃないし、どっちが奥なのかわかりませんけどね!

 俺はアテもなく、荒野をさまよう。

 荒野はどこまで行っても、景色が変わらない。
 見渡す限りの土の平原。
 たまに枯れている木が生えてたりする。

 空を見上げれば、太陽はちょうど頭上のあたりにあった。
 今は正午くらいなのだろうか。
 そういえば、時計もスマホも職場のデスクに置きっぱなしで、時間を確認する術がない。
 まあ、時間を気にする必要はないけど。
 そう思うと少し新鮮だった。
 時間を気にしなくて良いなんて、ここ10年くらいなかった気がする。
 毎日、時間に追われる悲惨な生活を送っていた。
 なにせ、悲哀なる社畜だからね!

 俺は黙々と荒野を歩き続ける。
 途中、スライムを見つけた時は、とりあえず、《水生成》と《火生成》を掛けて倒した。
 経験値は貰えないが、魔法スキルのレベルが上がるかもしれないと考えたからだ。

 スライムはもともと弱い上に、《水生成》で水をかけると大人しくなるので、スライムから受けたダメージは殆ど無い。
 案外、《水生成》も役に立っているのかもしれない。
 スライムごとき大人しくても、荒々しくてもあんまし変わらない気もするが。



 歩きながら結構なスライムを狩ったが、魔法スキルは上がらない。
 熟練度方式ではないのだろうか。
 それとも、スライムが弱すぎて、熟練度が上がらないのだろうか。
 まだまだわからないことだらけである。
 とりあえず、目につくスライムはすべて倒そう。
 《水生成》と《火生成》を連続でかけても、MPの消費は合わせて2くらいだし。
 それくらいなら、歩いているうちに回復した。

 そういえば、スライムがたまに落とす、謎のべちゃべちゃを、あれからもう2つ拾った。
 とりあえず、ポケットに入れてある。
 他には何も持っていない。
 財布もタバコも、職場のデスクに置きっぱなしだった。
 今、俺が持っているのは謎のべちゃべちゃだけである。
 なんだろう、不安感がハンパない。



 そんなこんなで暫く歩いていると
 ウサギに出会った。
 額に小さな角が2つ生えているが、それ以外は昔、小学生の頃に学校で飼育されていたアイツである。

 ウサギは鼻をひくひくさせながら、小さな赤い瞳でこちらを見つめていた。
 あら、かわいい。
 柄にもなく、少しときめいた。

 ウサギはぴょこぴょこと愛らしく跳ねながら、こちらに近づいてくる。
 目の前まで来て、俺を見ながら首を傾げるウサギ。
 俺は撫でようと、手を差し出す。
 ウサギの仕草はイチイチ可愛いかった。

 がぶっ!

 その時、差し出した手から不思議な音がした。そしてちょっと痛い。
 それもそのはず、ウサギが思い切り俺の手に噛み付いていたのだ。
 かわいらしく前に飛び出た2つの前歯が、手の甲に食い込んでいる。
 声もなくウサギを見つめてみると、ウサギは再び小首をかしげた。
 かしげた際に、ウサギの歯が更に食い込んで手からミシミシと音がする。
 それでも、かわいらしいウサギにこれがギャップ萌えというやつかと感心し――。

「って、なにすんだゴラァ!」

 俺は思い切りウサギを蹴り飛ばした。
 足の爪先が、ウサギのやわらかい腹に食い込む生々しい感触がした。
 残念な事に、俺は風の谷生まれではないので、小動物に噛まれても、「くっ! ……大丈夫、怖くないから」なんて言えない。
 ただ反撃するのみである。

 蹴飛ばされたウサギはヨロヨロと体を起こすと、俺を睨みつけ、毛を逆立てて威嚇してくる。
 その顔には、かわいさなんて欠片もなく、凶悪な狩人のものだった。

 そうかい、この俺とやり合おうってか。

「上等だ! この低経産動物が!」

 俺は、ウサギに向かって拳を握りしめた。



 ウサギが俺をめがけて突撃してくる。
 俺は、そんなウサギの体当たりを華麗に避け――るのに失敗して、思い切り腹に食らってしまう。

 キレイに鳩尾に入って、俺はお腹を抑えて蹲った。

 若返ったとはいえ、腹筋も割れていない俺の腹は防御力ゼロである。

 そんな俺を見下すように、ウサギは邪悪な笑みを浮かべている。

 さっきのカリはかえしたぜ……! ぺっ!(ツバを吐く音)

 そんなセリフが脳内補完される。

「う○こ食うしか取り柄のないくせにナマイキな!」

 俺はずーんと、重い痛みを発する腹を抑えながら、ゆっくりと立ち上がる。

 こうなったらアレを使うしかない。
 数多のスライムを消滅せし、禁断の魔術。

「消しずみになるがいい! イグナイトぉ!」

 右手をつき出すようにして、《火生成》を発動させた。

 ボヒュッ! という音がしてウサギの鼻先に拳大の火球が発生する。
 驚いたように顔を背けるウサギ。
 火球は真っ赤な火の粉を振り撒き、そして消えた。

「……」

 辺りを沈黙が支配する。

 突然の火に驚いたウサギは、しかし、顔を真っ赤にしてブチ切れていた。
 ダメージはゼロのようである。
 額に生えた角と合わさって、オニの様な表情だ。

 いやいや、おかしいおかしい。
 だって、スライムさんはボーボー燃えてたじゃないですか。
 最強の魔法だったじゃないですかー。

 あれ、もしかして、まさかのスライム可燃性物質説が正解だったの……。

 だだだっと勢い良くウサギが突進してくる。

「あ、ちょ! まっ! タンマ、タンマだって!」

 情けなく身を縮めながら、手を開いてウサギに、待って☆のポーズ。
 そんな事はお構いなしに、ウサギの頭突きが脇腹に突き刺さる。

「げほっ!」

 鈍い痛みに身体がくの字折れ曲がると、ウサギは信じられないくらい高く跳び上がる。
 そのまま、小さなアンヨで俺の頬を強打。

「あうっ!」

 ウサギのラッシュは止まらない。
 小さなおテテで掌打。角つきの額で頭突き。鋭い前歯で噛み付き。

 俺はボロ雑巾のように翻弄された。

「ちょ! マジで! やめてって、ウサギ……ウサギさん!」

 バキバキと連打を食らいながら、ついにはこの愛玩動物をさん付けしてしまう。

 それでも、ウサギさんは止まらない!

 ラッシュ! ラッシュ! ひたすらラッシュ!

「ひぎッ! あヒィ! ぶふぁ!」

 もうやめたげてよ! このままじゃこわれたうお!

 霞む視界で、辛うじてHPを確認すると、凄い勢いでガクンっと……減っていない。

『HP:1102/1228』

 10分の1も減ってないじゃないか。
 そりゃ今までで一番減ってはいるけれども。

 あれ、ウサギさんの顔が怖いのと、音が凄いから、めちゃくちゃ痛いのかと思っていたけど。
 よく考えたら、痛くないかも!

 ウサギさんの右フック!

「痛ッ!」

 思わず、痛いって言っちゃったけど。
 むしろ、ホントに痛いんだけど。

 痛くないわけはないが、死ぬほどではない。
 注意深くHPを見ていると、一撃で3~5ポイントずつくらい減っていく。

 え、全然弱いじゃん。
 結構痛いけど。
 全然、弱いじゃん!

 改めて見てみると、ウサギさん、いや、ウサギのクソ野郎は、攻め疲れたのか、ぜえぜえと息が上がっている。

 これは、チャンスなのではないだろうか。

 かなり危なかった。
 タンマなんて言葉使ったの20年ぶりくらいだった。
 ひぎッ! に至っては、リアルで言ってる人初めて見たわってレベルだ。
 まあ、言ったの私ですが。
 ホントに危ないところだった。
 あと少しで、もうらめーとか言っちゃいそうだった。
 そうだ、もうらめ状態は回避できたのだ。
 ギリギリ人間の尊厳的にはセーフなはずだ。

 ウサギは、目の前で肩を揺らしながら息をついている。
 あれだけ激しかったラッシュは、今や見る影もない。
 完全に動きが止まる時さえある。

 俺はその時、勝機を悟った。今しかないと。

「喰らえ、奥義――!」

 疲れ果てたウサギの頭部を鷲掴む。
 そのまま、天高く頭上に掲げた。

「――垂直落下式ブレインバスター!!!」

 技名を決めながら、高く後方に飛ぶ。
 天に掲げたウサギを振り下ろし、そのまま全体重を掛けて、地面に押しつぶす。

 ぐしゃり。

 何かが潰れる音がした。
 それは、俺の勝利を祝福するファンファーレに聞こえたんだ。

『4ポイントの経験値を獲得しました。』

 俺が往年のプロレス技をパクってカッコつけていると、そんなログが表示された。

 やはり、このウサギはモンスターだったのだ。
 経験値が入ったというのはそういうことだろう。
 おかしいと思ったのだ。
 この俺がただのウサギにあんなに追い詰められるわけがないからね。
 かわいい外見で敵を油断させた上で、隠し、研ぎ澄まされた牙を剥く。
 恐ろしい魔物もいたものである。

 きっと誰が戦っても苦戦したに違いない。いや、命を落とす者もいるだろう。
 渋谷で聞きました街角100人アンケート的な事をやってみたら100人中80人くらいは勝てないと思うんだ。いや、まじで。

 なんだかなー。
 なんかウサギに苦戦したって思うと、どうも俺が弱いような印象を受ける気がする。
 まあ、ウサギじゃないしね。モンスターだからね。
 これからはヤツの事を、レッドアイズホワイトビーストと呼ぶことにした。
感想 20

あなたにおすすめの小説

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高嶺の花すぎる学園最上位カーストの貴族令嬢が、愛が重すぎて逃げられない地雷系女子だった件について

鼻から牛乳
ファンタジー
俺の名前はスコール・キャットニップ。 ――記憶喪失の転校生にして、実は帝国が造り出した超強力な軍事兵士(らしい)。 だがそんな過去なんて正直どうでもいい。 俺が本当に求めているのはただ一つ。 「学園一の貴族令嬢、アイリス・ヴァレンタインとデートすること!」 はい、もう一度言う。デートがしたい。それだけだ! そのため俺は軍師顔負けの作戦を練り上げ、彼女に真剣勝負を申し込む。 条件はシンプル。 ――勝ったら、一日デートしてくれ! だが相手は未来を読む異能 《星霊演算》を持つ才女にして、学園主席。 しかも恋人持ち。 普通に挑めば百戦百敗。だが俺の異能 《逆位相共鳴》だけは、彼女の未来予測を揺るがす“イレギュラー”だった! 学園一の高嶺の花に挑むバカ男子。 彼を巡って巻き起こる、笑いあり、バトルあり、そして青春ありの学園騒動。 さらに登場する第二のヒロインは、なぜか俺を本気で好きになってしまい……!? コメディ × 異能バトル × 青春ラブコメ × 三角関係! デートのために戦い続ける俺の挑戦は、やがて学園の命運、そして大陸全体をも巻き込むことになる――!?

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

畑の隣にダンジョンが生えたので、農家兼ダンチューバーになることにした件について〜隠れ最強の元エリート、今日も野菜を育てながら配信中〜

グリゴリ
ファンタジー
 木嶋蒼、35歳。表向きは田舎で農業を始めて1年目の、どこにでもいる素朴な農家だ。しかし実態は、内閣直轄の超エリート組織・ダンジョン対策庁において「特総(特別総括官)」という非公開の最高職を務める、日本最高峰の実力者である。その事実を知る者は内閣総理大臣を含む極少数のみ。家族でさえ、蒼が対策庁を早々に退庁したと信じて疑わない。  SSSランクのテイムスキルと攻撃スキル、SSランクの支援スキルと農業スキルを18歳時に鑑定され、誰もが「化け物」と称えたその実力を、蒼は今日も畑仕事に注ぎ込んでいる。農作物の品質は驚異的に高く、毎日の収穫が静かな喜びだ。少し抜けているところはあるが、それもご愛嬌——と思っていた矢先、農業開始から1年が経ったある朝、異変が起きた。  祖父母の旧宅に隣接する納屋の床に、漆黒に金の縁取りをしたゲートリングが突如出現したのだ。通常の探索者には認識すらできないそれは、蒼だけが見えるシークレットプライベートダンジョン——後に「蒼天の根」と呼ばれることになる、全100階層の特異空間だった。  恐る恐る潜ったダンジョンの第1層で、蒼は虹色に輝くベビースライム「ソル」と出会い、即座に従魔として契約。さらに探索を進める中でベビードラゴンの「ルナ」、神狼種のベビーシルバーウルフ「クロ」を仲間に加えていく。そしてダンジョン初潜入の最中、蒼の体内に「究極進化システム」が覚醒する。ダンジョン内の素材をエボリューションポイント・ショップポイント・現金へと変換し、自身や従魔、親しい者を際限なく強化・進化させるこのシステムは、ガチャ機能・ショップ機能・タスク機能まで備えた、あまりにもチートじみた代物だった。  蒼は決める。「せっかくだから配信もしよう」と。農家兼ダンチューバーという前代未聞のスタイルで探索者ライセンスを取得し、「農家のダンジョン攻略配信」を開始した彼の動画はじわじわと注目を集め始める。  そんな中、隣のダンジョンの取材にやってきたのが、C級探索者ライセンスを持つ美人記者兼ダンチューバー・藤宮詩織だった。国際探索者協会の超エリート一家に生まれながら自らの道を切り開いてきた彼女は、蒼の「農家なのになぜかとても強い」という矛盾に鋭い鑑定眼を向ける。  隠れ最強の農家配信者と、本質を見抜く美人記者。チート級の従魔たちが賑やかに囲む日常の中で、二人の距離は少しずつ縮まっていく。ダンジョン攻略・農業・配信・ガチャ・そして予期せぬ大事件——波乱と笑いと感動が交錯する、最強農家の新米配信者ライフが、今幕を開ける。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』

まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。 朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。 「ご主人様の笑顔が見たいんです」 その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。 全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!? 甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。 ​「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」 ​「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」 ​「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」