ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第四章 竜騎士編

第100話 ルーナとエプロン

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 ふふふ。
 あーはっははは!

 思わず笑いが込み上げてきてしまう。
 ついに。
 俺は、ついに成し遂げたのだ。

『裁縫スキルLV3を取得しました。』
『裁縫スキルLV3:《下級服飾生成》が使用可能になりました。』
『裁縫スキルLV3:《修復》が使用可能になりました。』

 裁縫スキルがレベル3になった!
 しかも覚えたスキルは2つ。
 《修復》は以前、ルーナがスーツを直してくれた時に使っていたやつだろう。
 《下級服飾生成》はその名の通り服を作れるに違いない。
 下級とついているので、作れない服もあるのかもしれないが。
 これでコスプレルーナがついに!

 とにかく、いても立ってもいられずに物置から大量に作ったウールを持ってくる。
 物置にあるウールは、軽く引くくらいの量になっている。
 ルーナにコスプレさせたいがためだけに、執念で作りまくったので、なんか禍々しいオーラを発していた。
 まあ、そんな執念ももうすぐ報われるのでいいのだが。

 ウールに対して、《下級服飾生成》と念じてみる。
 すると、ウールが虹色に発光しだした。
 ルーナが服やソファーを作ってくれた時と同じだ。
 この後、どうすればいいんだろうか。
 とりあえず、脳裏に無地の白いTシャツを思い浮かべてみた。
 次の瞬間、ウールの発光が強くなり、徐々にその形を変えていく。
 同時にMPが僅かに減った。
 しばらくして発光が収まると、そこには無地Tが出現していた。

『[白いTシャツ]を生成しました。防御力補正+0』

 おお、すごく簡単。
 なんかログが出で、防御力補正+0らしいがTシャツに防御力なんて求めてないので良しとする。
 無地Tはイメージ通りの出来だ。
 軽くイメージしてみただけだが、襟元や袖などもしっかりしている。
 タグにユ○クロのマークまでついていて、細部まで完璧に再現できていた。

 こ、この力があれば高級ブランド品なんかの、本物そっくりの偽物が大量に作れてしまう。
 思わずそんな悪い事を考えて、ゴクリと喉を鳴らしてしまった。
 だが、力とは正しく使われるべきだ。
 もちろん、俺は心得ている。
 《下級服飾生成》の正しい使い方はコスプレだ。

 そんなわけで、早速エプロンを生成してみることにした。
 ウールに《下級服飾生成》を発動させる。
 再び発光するウール。
 俺はありったけの思いを込めた。

 エプロン。
 それは家庭的な女性を象徴するとともに、その女を俺のものにしてやったぜという独占欲も満たす新妻フラグシップアイテム。
 物凄く単純な作りながら、信じられないほどの可憐さとエロさを内包している。
 それは正に男の理想の具現。
 更にそこにヒヨコのマークをつけた日には、ただでさえ強力なエプロンがコスプレに昇華し……。

 そんな事を考えていたら、ウールが物凄い勢いで発光しだす。
 MPがぐんぐん減っていく。
 Tシャツを作った時の比ではない。

 そして、それは完成した。
 鮮やかな黄色い生地。
 まるでリボンのように優雅にたなびく白い紐。
 胸部には笑ったヒヨコがプリントされ、その上部にはPIYOPIYOの文字。
 ああ、イメージ通りだ。

『[ヒヨコのエプロン]を生成しました。防御力補正+300。特殊効果:絶対魔法耐性、絶対耐刃耐性、絶対打撃耐性、絶対防水耐性、絶対防火耐性、自動自浄作用……』

 なんかすげえ防御力高いし、強力そうな特殊効果がバラバラとついていく。
 なんだろう。
 MPもほぼ空になるくらい消費したし。
 家が数件建つくらいの量だ。
 そんな量を一枚のエプロンに集約したからだろうか。
 全然狙ったわけじゃないのだが、想いが強すぎたらしい。
 まあいい、とにかくエプロンが完成したのだ。

「ルーナ! ルーナ!」

 とりあえず、ルーナを呼ぶ。

「どうしたんだ?」

 外で洗濯物を干していたルーナが呑気にやってきた。

「こ、これをつけてみてくれ!」

 バッとルーナにエプロンを渡す。
 期待しすぎて、思わずドモってしまった。

「エプロン? 前話してたやつか。え、もしかしてお前が作ったのか? 服を作れるようになるまで私が何年かかったと……」

 ルーナは不満そうにブツブツ言っている。
 ああ、もう、いいから早く着てくれないかな。

「いつも家事を頑張ってくれているからな。その感謝の気持ちだ。と、とりあえず着てみてくれ」

 それっぽい事を言いながらも、はやる気持ちを抑えられない。

「お前……うん、ありがとう。すごく嬉しい」

 ルーナはなんか感動しながら、エプロンをいそいそと身につけていく。
 しゅるしゅるとエプロンの紐が結ばれていくのを、わくわくしながら見つめた。

「どうだ? 似合うかな、えへへ」

 ルーナは身につけたエプロンを見せびらかすように一回転した。
 そして、俺を見てニコっと笑う。
 うわ、やべえな。
 素直にそう思った。
 めちゃくちゃ似合っている。
 黄色いエプロンはルーナを包み込むようにピッタリと装着されている。
 腰回りからくびれにかけて艶めかしい曲線を描き、何よりもちょうど胸が膨らむ所にヒヨコのマークが鎮座しているのがなんともたまらない。

「うおおお! ルーナ!」

 とりあえず、素直に押し倒した。

「うわっ! お、おい、まだ昼間だぞ! あっ、こら!」

 そして、エプロンルーナを思う存分堪能した。



 気づけば、ちゅんちゅんと鳥が鳴いていた。
 いつの間にか朝になってしまったらしい。
 ちゃんとベッドには移動したようだが、腕の中ではルーナがぐったりしている。
 大丈夫だろうか。
 ちょっと本気を出してしまったので心配だ。
 よくセレナをぐちょぐちょにした後、普通の人間だったら死んでるから気をつけろと口酸っぱく言われているのだ。

「ルーナ?」

 そっと呼んでみると、ルーナが僅かに身じろぐ。
 よかった。生きてはいるようだ。
 やがてルーナの目が開かれると、よろよろとキスをしてくれた。

「大丈夫か?」

「うん……昨日、凄かったな」

 ルーナはそう言うと、艶やかな笑みを浮かべる。
 満足してくれたようで何よりだ。
 しばらく布団の中でいちゃついた後、ルーナは怠そうにしながらも身を起こした。
 そろそろ起きる時間だ。
 俺もとりあえず服を着ようと思って、パンツを探していたら、部屋の隅に脱ぎ捨てられたエプロンを見つけた。
 相変わらず凄いところまで飛んだな、と思いながら、エプロンを拾い上げる。
 その時、ルーナはよろよろとパンツを履いている所だった。

 ふと、魔が差したのです。

「ルーナさんや、ちょっとそのままこれを着てはくれんかね」

「はあ? ……ええ!? まだ私は裸だぞ」

 おっぱいをぷるんと言わせながらルーナは恥ずかしがっている。
 でも、せっかくなら裸エプロンも見てみたいじゃないですか。
 とりあえずエプロンを押し付けると、ルーナはブツブツ言いながらも身につけてくれた。

「これじゃ変態みたいじゃないか」

 ルーナの美しくもきめ細やかな白い肌に、黄色いエプロンだけが装着されている。
 なんというか肌色成分多めで、大変眼福だ。
 それに、胸の所のひよこマークの左右には乳首がポッポッと盛り上がっているし、丸出しになった背中にはいつかの刃傷が垣間見えて、背徳的なエロさを醸し出している。
 俺は込み上げてくる激情に身体がぷるぷるするのを感じた。
 ただ、ここまで来たら。

「はいはい、ちょっとごめんなさいよ」

「……さっきから喋り方がおかしいぞ」

 ルーナに近づくと、そのエプロンの胸の部分をぐいっと掴んで、真ん中に寄せさせた。
 くしゃっと掴まれたエプロンをルーナの乳と乳の間に挟んで固定する。

「お、おい!」

 ルーナが真赤になっているが、その光景は俺を絶句させた。
 エプロンを付けているのに、おっぱいが見えるだと!?
 恥ずかしそうなルーナの表情も合わさって、俺はプチンと何かが切れるのを感じた。

「うおおおおお! ルーナ!」

「わわっ! 起きたばかりなのに!」

 そのまま素直にルーナを押し倒した。



 そして、再びの朝チュンだった。
 なんということだ。
 ここ2日間くらいずっとルーナを抱いていた事になる。

「ひゅー、ひゅー、か、かは」

 ルーナは心配になる呼吸をしていた。
 顔もドロドロだし大丈夫だろうか。

「る、ルーナ?」

 とりあえず、ルーナの頬をぱちぱち叩いてみる。

「ひゅー、ひゅ……コウ? コウ!」

 ルーナは俺に気づくと、顔をせつなそうに歪めた後、べろべろと貪るようなキスをしてきた。
 再び催してしまうので、強引に抱きしめて落ち着かせる。
 これ以上はルーナの身が保たない気がする。
 胸にかき抱きながら、ルーナの頭をしばらく撫で続けた。


「……お前がどれだけ私のことを愛しているかよくわかったぞ」

 やがて人語を話せるまでに回復したルーナは、そんな事を言って満足そうにしていた。

「まったく! 仕方のないやつだな、えへへ」

 ルーナは嬉しそうに、俺の胸に顔をすりすりさせる。
 軽く調子に乗っているような気もするが、まる二日も抱いてしまったので文句は言えない。
 その時、ルーナのお腹がくるるーと可愛く鳴った。
 ルーナは恥ずかしそうにしている。
 そういえば、この2日間何も食べていない。
 普通の人間というかエルフであるルーナが腹をすかせるのも当然だろう。
 長期間耐久セックスは普段セレナやカンナさんのような人外としかしないので、あまり気にしなかったが。

「そ、そろそろ朝ごはんにしようか」

 ルーナがそう言うので、頷いてベッドから身を起こす。
 ルーナは大分辛そうにしていたが、俺はこのくらいならなんともない。
 耐性ログも全然出てないし、もしかして俺って人間離れしているのだろうかと思ってしまう。
 いやいや、そんなわけない。
 ちょっと他人より丈夫なだけだ。
 俺は未だに厨二病罹患中ではあるが、他人よりも特別だと思うほどではないのである。

 そんな事を考えながら、ルーナの生着替えを見なくてはと思った。
 毎朝、ルーナが気だるそうに着替えるのを食い入るように見つめるのが日課なのだ。
 特にブラジャーをつけるあたりがハイライトだ。
 そして、振り返って愕然とした。

 ルーナが裸エプロンを付けていたのだ。
 え、何してんのこいつ。

「……だって、お前こういうのが好きなんだろう? こ、これから料理する時は、特別にこの格好でしてやってもいいぞ」

 恥ずかしそうに人差し指をつんつん突き合わせているルーナは可愛かった。
 だが、こいつは自分がどれほど危険な行為をしているのか判っていない。
 俺の中の性欲(ベヒモス)が猛々しく咆哮する。

「うおおおおお! ルーナ!」

「うわっ! ば、ばか、もうだめだって」

 そんな事を言いながらも嬉しそうなルーナを押し倒した。



 そして、まさかの3度目の朝チュンを迎えた。
 目の前には白くドロドロになった物体があった。
 これはなんだろう、と思いながら、顔にあたる部分を拭ってみると、白目を向いたルーナの顔が出てきた。
 なんとうことだ。
 この物体はルーナだったのだ。

「る、ルーナさん?」

 恐る恐る呼びかけてみると、ルーナはプシャっと返事をした。
 なかなかユニークな返事をする。
 生きてはいるようだが、本当に大丈夫だろうか。
 ふとステータスを確認してみる。

 #############################################
【ステータス】
 名前:ルシアリーナ・アルス・ルネ・エリシフォン
 LV:--
 称号:放浪令嬢
 HP:119/434
 MP:112/112
 筋力:28(+5)
 防御:39(+5)
 敏捷:46(+5)
 器用:43(+5)
 知能:28(+5)
 精神:33(+5)
 スキルポイント:--
 #############################################

 どうしよう、HPが減っている。
 なんかステータスが増えているのも気になるが、今はそれどころではない。
 とりあえず、水を飲ませてから、そっと運んで風呂に入れた。
 そして、ネミアの実を口移しで食べさせる。
 するとHPがわずかに回復し始めた。
 その間、ルーナは一言も発することなく、わずかに痙攣するだけだった。

 とりあえず、このまま休ませておこうと思う。
 ルーナを1階のソファに寝かせると、嫌々ながらも2階の寝室を掃除した。
 このままでは間違いなく婬獣的な何かが召喚されてしまいそうだったからだ。

 掃除しながら、べちょりと部屋の片隅に脱ぎ捨てられたエプロンを拾い上げる。
 ぽたぽたと何かが滴っているが、エプロンにはシミ1つついていなかった。

 ちょっと不思議に思いながらも、俺はエプロンを処分する事にした。
 このままではルーナが死んでしまうからだ。
 そもそもコスプレとは倦怠期に悩むカップルがちょっと雰囲気を変えたくて楽しむものであって、全くマンネリ化しなくて困っている俺たちがやるべきことではなかった。
 そのせいで、ルーナがあんなことに……。
 うう、哀れな。

 とりあえず、エプロンに軽く《火生成》をかける。
 所詮、布だ。ライターの火程度しか起こせない《火生成》でも十分だろう。
 しかし、何度やってもエプロンは燃えなかった。
 え、なにこれ。
 外に出て、最大火力の《火形成》をかけてみた。
 エプロンには焦げ跡1つ付かなかった。

「…………」

 そういえば、変な特殊能力が付きまくってたな。
 かなり優秀な装備品なんじゃないだろうか。
 弱っちいルーナにはちょうどいいかもしれない。
 ただ、うーん。
 とりあえず、裸エプロンだけはやめるように後で言い聞かせるか。
 それにしても、恐ろしいものを作ってしまったものである。
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