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貴族?そんなものより冒険者だ!〜冒険者生活は楽しいな〜
1話:貴族をやめる
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‥‥‥終わった。平民になってしまった‥‥‥やったぜ! やっと平民になれた。
俺はラルク・フォン・バマール。‥‥‥いや、今はただのラルクだな。
俺は侯爵家の3男に生まれたが、出来損ないで役立たずだったから爵位を奪われて、平民にされた。
‥‥‥実は俺は称号【賢者】を所持している。
何故、俺が称号【賢者】を所持しているかというと6歳の頃に、たまたま魔法の真理を解き明かしてしまったからだ。
これのおかげで、頭には常に膨大な知識が浮かんでいる。
あまりにも恐ろしいから俺は普通の下くらいになるよう演じた。俺の両親はクズ貴族の中でも上位に入るくらいのクズだった。
屑父は町や村で、見目麗しい女の子や女性がいると攫ってきて毎晩犯し、飽きたら奴隷として売って儲けるという『KING OF KU・ZU』の下くらいのクズである。
屑母は常に一つだけなら綺麗であろう宝石を、10個は当たり前、それ以上の数を身につけて、ジャラジャラうるさい音を響かせている。
兄さんたちは比較的ーーとてもこんな屑共から生まれたとは思えないくらいーーとてもまともである。
話が逸れたが、兎に角こんなクズ共に【賢者】を所持しているのを知られたらそれこそ人生の終わりだ。
もう、想像もしたくないくらい人としての尊厳なんぞ無視した道具のようにこき使われるだろう。
それでなくとも、汚職で塗れた世界は嫌だ。というわけで、成績は常に中の下くらいを維持して、うまいこと誘導して、平民になれるようにした。
そうして、今日15歳で成人したから追い出された。
‥‥‥成人まで待ってくれるほどの良心を持っていたのが一番驚いた。
これで俺は自由だ! とはいえ、俺は今、無一文だ。これでは、宿に泊まることも飯を食べるのもできない。
冒険者になるのも目的だったからな。お金を稼ぎに冒険者ギルドに行くか。
そうして俺は冒険者ギルドに向かった。が、俺は冒険者ギルドの居場所を知らないのを忘れていた。
仕方ない。あそこに居る、立派な鉄鎧を着た人に聞いてみようか。
「すみません。冒険者ギルドの場所を教えてもらえませんか?」
とりあえず、俺は敬語を使いながら冒険者ギルドの居場所を訪ねた。
「ん? 冒険者ギルドの居場所はここをまっすぐ行って、右に曲がってすぐだ。大きな双剣の看板があるのが冒険者ギルドだ。俺も冒険者ギルドに向かうつもりだから、一緒に行こうか?」
俺は少し驚いた。
てっきり、「知るか、んなもん」みたいな粗野な言葉遣いで返されると思っていたからだ。
この冒険者の人は敬語を使ってないが丁寧に教えてくれて、そして一緒に行くかと言って誘ってくれた。
ふむ‥‥‥。これは冒険者の見方を変えないといけないな。‥‥‥まぁ、この冒険者の人だけかもしれないが。
「では、一緒に行かせてください」
俺は丁寧に返事をした。
「おう! あと、俺に向かって敬語はいらないぜ。俺の名前はダルドだ。ちなみにAランクだ。よろしくな」
「わかった。俺の名前はラルクだ。こちらこそよろしく」
俺は敬語をやめて、返事をしながら、この人はなかなか凄いんだな~、なんて呑気なことを考えていた。
「行くぞ」
「ああ。わかった」
そうして俺と冒険者ーーダルドは歩き出した。‥‥‥俺はついて行っただけだが。
これが長い付き合いになるとはこの時はまだ想像すらしていなかった。
俺はラルク・フォン・バマール。‥‥‥いや、今はただのラルクだな。
俺は侯爵家の3男に生まれたが、出来損ないで役立たずだったから爵位を奪われて、平民にされた。
‥‥‥実は俺は称号【賢者】を所持している。
何故、俺が称号【賢者】を所持しているかというと6歳の頃に、たまたま魔法の真理を解き明かしてしまったからだ。
これのおかげで、頭には常に膨大な知識が浮かんでいる。
あまりにも恐ろしいから俺は普通の下くらいになるよう演じた。俺の両親はクズ貴族の中でも上位に入るくらいのクズだった。
屑父は町や村で、見目麗しい女の子や女性がいると攫ってきて毎晩犯し、飽きたら奴隷として売って儲けるという『KING OF KU・ZU』の下くらいのクズである。
屑母は常に一つだけなら綺麗であろう宝石を、10個は当たり前、それ以上の数を身につけて、ジャラジャラうるさい音を響かせている。
兄さんたちは比較的ーーとてもこんな屑共から生まれたとは思えないくらいーーとてもまともである。
話が逸れたが、兎に角こんなクズ共に【賢者】を所持しているのを知られたらそれこそ人生の終わりだ。
もう、想像もしたくないくらい人としての尊厳なんぞ無視した道具のようにこき使われるだろう。
それでなくとも、汚職で塗れた世界は嫌だ。というわけで、成績は常に中の下くらいを維持して、うまいこと誘導して、平民になれるようにした。
そうして、今日15歳で成人したから追い出された。
‥‥‥成人まで待ってくれるほどの良心を持っていたのが一番驚いた。
これで俺は自由だ! とはいえ、俺は今、無一文だ。これでは、宿に泊まることも飯を食べるのもできない。
冒険者になるのも目的だったからな。お金を稼ぎに冒険者ギルドに行くか。
そうして俺は冒険者ギルドに向かった。が、俺は冒険者ギルドの居場所を知らないのを忘れていた。
仕方ない。あそこに居る、立派な鉄鎧を着た人に聞いてみようか。
「すみません。冒険者ギルドの場所を教えてもらえませんか?」
とりあえず、俺は敬語を使いながら冒険者ギルドの居場所を訪ねた。
「ん? 冒険者ギルドの居場所はここをまっすぐ行って、右に曲がってすぐだ。大きな双剣の看板があるのが冒険者ギルドだ。俺も冒険者ギルドに向かうつもりだから、一緒に行こうか?」
俺は少し驚いた。
てっきり、「知るか、んなもん」みたいな粗野な言葉遣いで返されると思っていたからだ。
この冒険者の人は敬語を使ってないが丁寧に教えてくれて、そして一緒に行くかと言って誘ってくれた。
ふむ‥‥‥。これは冒険者の見方を変えないといけないな。‥‥‥まぁ、この冒険者の人だけかもしれないが。
「では、一緒に行かせてください」
俺は丁寧に返事をした。
「おう! あと、俺に向かって敬語はいらないぜ。俺の名前はダルドだ。ちなみにAランクだ。よろしくな」
「わかった。俺の名前はラルクだ。こちらこそよろしく」
俺は敬語をやめて、返事をしながら、この人はなかなか凄いんだな~、なんて呑気なことを考えていた。
「行くぞ」
「ああ。わかった」
そうして俺と冒険者ーーダルドは歩き出した。‥‥‥俺はついて行っただけだが。
これが長い付き合いになるとはこの時はまだ想像すらしていなかった。
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