教会

涼風の扇風機

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茶色いというか、古いというか、少しボロボロな教会で、今日もあたしは神様への祈りを捧げていたんです。
あたしの入っている███教は、今はもう教徒やシスタアを合わせて7人です。ですが、それはみんな幸せになった証拠なので、教祖のあたしからすれば、寂しいですが嬉しいです。
今日は、激しい風に、ザアザアとアスファルトでできた地面に、小さな水の塊が強く打ち付けられる音がします。雨が、ザアザア。
教会の中も、少し雨漏りしている所があって、バケツが足りないくらいです。
1人の教徒が買い物に出掛けていました。
ふと窓を見れば、買い物袋を持ったその人が、雨に打たれながら帰ってきていました。
そうすると偶然、否、失礼しました。運良く雷が落ちました。
その教徒は神様への祈りもせずに遊び回っていたから、神様は怒ったのでしょう。まだ雷は鳴っています、ゴロゴロ。
あたしは外に居る、外で倒れている教徒の方へ駆け寄りました。
近ずいてようく見てみれば、何故かその教徒の左胸辺りに、紙が釘で刺されていました。
「ツギハ、オマエダ。」
そう、書かれていました。なのであたしは教会の中へ戻りました。勿論その教徒も引きずって中へ連れて来ましたよ。



あたしはその次の日から、神様へあたしの代わりの生贄を差し出すことにしました。
そこら辺に歩いている人を、少し古くて、大きい、そんなナイフで、グサグサ。
それが毎日続きました、否、それを毎日続けました。
そうすれば、あたしは警察と鬼ごっこをするのが得意になってきました。
ですが流石に、大勢に追い掛けられると、捕まってしまいます。あたしは捕まえられました。
今は真っ暗で、寒い、小さな部屋に住んでいます。
あたしは神様、いえ、もうこの呼び方はやめましょう。
あたしは神を信じ、神に願います。けれども、神は、キライです。
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