Sランクパーティから追放された俺、勇者の力に目覚めて最強になる。

石八

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元Sランクの俺、ケルアを巡る

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 新しく名前がライネリアになったライゴルグと、ローザになった黒竜姫と共に、レンは腹ごしらえするために露店を巡っていた。

 ケルアには美味しい料理が出る店が多いのだが、もしかしたらライネリアとローザがナイフやフォークの使い方が分からないことを考慮した結果、食べ歩きできる露店巡りを選択したのだ。

 どうやらその選択は正しかったらしく、ローザは今まで食べたことのない味に感銘を受けており、ライネリアは食べる物全てに舌鼓を打っていた。

 2人共苦手な食材がないのかどれも味わって食べていたが、1つだけ問題点があった。

 それは食べる量である。
 人間の姿をしていてもそれはあくまで仮であって、本来は人間よりも胃袋が大きい魔物だ。

 しかしそれでもいったいどこに入ってるのかと疑問を抱くほど、2人は露店の料理をこれでもかと食べ続けていた。

『このお肉も美味しいです……タレが甘辛くて、癖になりそうです』

『主よ、これはなんというのだ? ちと塩辛いが、妾は気に入ったぞ!』

「そ、そうか。それはなによりだ」

 これで巡った露店は10件目だ。
 一応少し前にユークから腐るほど銀貨をもらったのでまだまだ金銭面の余裕はあるのだが、それでも銀貨が減る速度は尋常ではなかった。

 しかしせっかくいつもしかめっ面の2人が楽しそうにケルアを満喫しているので、レンもレンとて止めるのは気が引けるのか黙って2人を見守っていた。

「そういえば、さっきローザが俺の事を主って言ったよな? いつの間に俺はローザの主になったんだ?」

『むぐむぐ……うむ? なんじゃ、そのことか。まぁ、簡単な話じゃよ。お主はいつか妾と魔従契約を結ぶつもりなのじゃろ? なら、慣れてもらうためにも呼び方を変えたのじゃよ』

「そういうことか。いきなり主とか言われたから驚いたぞ」

『妾とて、誰にでも服従するほど軽くはない。じゃが、お主には従う価値があるからの』

「それは、色んな物が食べられるからか?」

『否定はせぬ』

 完全に胃袋を掴まれたのか、ローザはレンとの会話が終わるとまた串に刺さった肉に夢中になってしまう。

 だがそんな食べる姿もどこか気品を感じるものがあり、通り過ぎる人々はそんなローザを見ては食欲をそそられたのか、先程レン達が立ち寄った露店には長めの列ができていた。

『その言い方ですと、美味しい食べ物を食べられるから従ってると聞こえますが……それですと、むしろ軽く聞こえるような……』

『なんじゃ。またいちゃもんかの?』

『ふふ、冗談ですよ』

『……そうかの』

 まだ距離はあるが、ライネリアはライネリアなりにローザと良い関係を築こうとしているのか、警戒はしているものの冗談を言えるほど余裕が生まれていた。

 そんなライネリアのせいで調子が悪くなったのかローザは1人空回りしてしまっていた。

 それでもそこまで嫌悪感を漂わせていないため、まだそこまで長くはないが共に同じ時を過ごして互いが危険ではないと本能的に察しているのだろう。

 しかしそれはプライドが許さないのか、ローザ側にはまだ分厚い壁ができている。それが壊れるまでかなりの時間が必要になると思うが、少なくともそれには介入しない方がいいとレンは考えていた。

 2人の間で問題があるのなら、仲介はするものの核心に触れることはしない。

 あくまで仲違いをしたならば、当の本人達に解決させるのが1番なのである。

『勇者様。これからどうするのですか?』

「そうだな……とりあえず楽しんだと思うから、ギルドに顔を出してみるか。それと、あまり街の中で俺の事を勇者と呼ぶのは控えた方がいいかもしれない」

『……あっ、そういうことですね。かしこまりました』

 物分りのライネリアいいおかげで、わざわざ『勇者であることが他に知られたくない』という説明をする必要がないので、サクサクと話が進む。

 ローザはレンのことを『主』や『お主』と呼ぶので問題はないのだが、ライネリアは初対面の時から『勇者様』と呼び続けていたので、今更どうレンを呼ぼうかと悩んでいるのか、難しそうに顔をしかめていた。

『その……なんてお呼びするのが正しいのでしょうか……』

「普通にレンって呼んでくれて構わないぞ?」

『い、いえ! 私のような者がそのように呼ぶのはいけません。馴れ馴れし過ぎます!』

「別に気にしないけどな……うーん、困ったな」

 ライネリアは勇者であるレンの前になると異様に頭が低くなり、自分を無駄に卑下してしまうようになる。

 レンはそれがあまり好きではないので出来ればやめてほしかったのだが、真面目で忠誠心の塊とも呼べるライネリアの考えを変えるのは一筋縄ではいかないのである。

 きっとレンが命令をすれば、ライネリアは素直に従うであろう。

 しかしそれはレンではなく『勇者』という肩書きで従わせているだけになってしまうので、レンはライネリアに委ねる形で呼び方を変えてほしいのである。

「……まぁ、好きに呼んでくれ。周りに人がいなかったら普通に勇者様って読んでくれても構わない。俺が変えてほしいのは人が周りにいる時だけだからな」

『でしたら……レ、レン様とお呼びしていいでしょうか……?』

「えーと……どうしても『様』は外せないか?」

『……申し訳ございません』

 さすがに勇者様と呼ばれるより恥ずかしいが、せっかくライネリアが自分で考え、提案してくれたものを無下にはできなかった。

 しかし無下にはできないといえど、やはり自分の名前を様付けで呼ばれるのはどこか気恥しいものがある。

 しかも呼んでくる相手はライネリアだ。
 人間の世界なら貴族の本妻などに選ばれても納得出来るような容姿をしているので、どこか罪悪感や背徳感が湧いてきて仕方がなかった。

『……初心じゃなぁ』

『な、なにがですか』

『なぁに、そのままの意味じゃよ。お主も柔らかくなったものじゃな』

『い、今も昔も私は堅くありません!』

『今はともかく、昔はもっと冷酷だったろうに。お主もそう思うじゃろ?』

「おい、俺に振るなよな」

 1番振られてほしくないタイミングで振られたせいで、レンは露骨に嫌そうな顔になる。

 だがその正面にはローザではなくライネリアがいて、必死に目で『そんなことありませんよね!?』と訴えてきていたので、レンは一歩引き下がり、

「ま、まぁ……今はともかく、最初は堅かったよな。会話も続かなかったくらいだし」

 と伝える。

 するとライネリアは『緊張していただけですなんです……』と消え入るような声で言い、羞恥のあまり小さくなってしまっていた。

「でも、ほら。今はこうしてくだけた会話ができてるじゃないか。だから気にしなくていいんじゃないか? ほら、そこで立ち止まっていると通行人に迷惑がかかるから、早くギルドに向かおう」

『そ、そうですね。レン様、案内をよろしくお願いします』

「あぁ、任せてくれ。よし……行くとするか」

 再び歩きだすレン一行は、異常なまでに視線が向けられていることに気付きつつも、大通りの真ん中を歩き進めていく。

 やはりライネリアとローザというこの辺りではあまり見ない顔の美女が2人も歩いていると余計目立つのか、通行人だけでなく露店を構えている者達も手を止めていた。

 そんな視線を向けられてもライネリアは特にこれといった反応することなかったが、ローザは注目を浴びて心地が良いのか、愉快に鼻を鳴らしていた。

 ローザの性格上目立つことは嫌いではないのだろう。

 むしろ好きの部類に入ると思うのだが、まさかここまで機嫌が良くなるとは思ってなかったのか、ライネリアはローザを横目見て呆れたようなため息を吐いていた。

 そのような状況がしばらく続き、ギルド前の冒険者が多い通路に出る。

 すると今度は視線だけではなく、コソコソと微妙に内容が聞こえるようで聞こえない会話がレン達の耳に届いていた。

 それはライネリアやローザに対するものであったが、先ほどとは対照的にローザは明らかに苛立っており、レンの背中半分が溢れんばかりの魔力で押し潰されそうになっていた。

 視線を向けられるのは好きだが、コソコソ噂話をされるのは癪に障る。あながちこの線で合っているだろうと、レンは額を手で押さえていた。

 そんなローザの反応にヒヤヒヤしつつも、レンは見慣れた道を歩いてギルドの扉の前にたどり着く。

 そして扉を開くといつものように騒がしい声と温かい風が正面から殴りつけるかのようにぶつかってくる。

 それにはライネリアも驚いたのか肩が少し跳ね上がっていたが、驚きよりも興味が勝ったのかレンの後ろからギルドの中を覗き込んでいた。

『ほう、ここがギルドという施設かの? なんだかやかましいのぉ……』

『血気盛んでいいではありませんか。レン様は普段ここで活動をしているのですか?』

「まぁな。日は浅いが、大事な場所だ」

 レンが足を踏み入れ、その後を追うようにライネリア、ローザと続いてギルドの中に入っていく。

 するとやはりレンの予想通りライネリアとローザは多くの視線を集めていたが、わざわざ立ち止まると面倒なことに巻き込まれるかもしれないので、レンは真っ直ぐティエリナが担当しているクエストカウンターへと向かう。

「よぉ、ティエリナ。リルネスタは見なかったか?」

「あ、レンさん。リルネスタさんならさっき──」

 レンの声に反応し、喋りながら書類を隅に退けたティエリナは、顔を上げた瞬間時間が止まったかのように固まってしまう。

 それはまるで石のようで、目の錯覚だとは思うがティエリナの顔に大きなヒビが入ったかのように見えた。

 だがすぐにその石化は解けてティエリナは元に戻るが、なぜか小声で『か、彼女たちって、そういうことですか……』と項垂れてしまう。

 もちろんなぜティエリナがそうなってしまっているのかレンはよく分かっていなかったが、その後ろでその様子を眺めていたライネリアとローザは『またか』と目を逸らしていた。

「そ、その方々はいったい……」

「うーん、まぁ、簡単に言えば新しい仲間だな。紹介する。こっちの髪を結っている方はライネリアで、その隣の和服を着ているのはローザだ」

『よろしくお願いします。ティエリナ様』

 ライネリアは頭を下げて挨拶をし、ローザはどこかティエリナが気になるのか1歩前に出て指に顎を置いて喉を唸らせていた。

 一方の見つめられているティエリナはそんなローザの視線に耐えかねて苦笑いを浮かべていたが、ティエリナもティエリナでローザが見覚えのある和服を着ていることによりグランニールの住人であると判断したのか、綺麗に仕立てられた和服に目を奪われていた。

『お主、ティエリナと言ったか?』

「は、はい。そうですが……どうかしましたか?」

『いや、どこかで見たような記憶があるのじゃが……はて、なんじゃったかの』

「……すみません、多分人違いだと思います。少なくとも、私とローザさんは初対面だと思います」

『うむぅ……まぁ、そうゆうことにしておくかの』

 そう言って一歩下がるローザだが、やはりどこか気がかりがあるのか1人悩んでおり、なんとか曖昧な記憶を探るため眉間に指を当てたりと色々な方法を試していた。

 しかしどう工夫してもティエリナを思いだせないのか、モヤモヤしつつもとりあえず考えることをやめたのか静かに『ふぅ』と息を吐いていた。

「そういえば、リルネスタさんですが」

「そうそう。リルネスタ見てないか?」

「少し前までここで話していたのですが、システィさんと魔法の練習をするらしく、街の外に出かけましたよ。ちなみに、ユークさんも一緒なので心配はないと思いますよ」

「そうなのか。ありがとな」

 リルネスタとシスティだけなら万が一があるため見に行ったかもしれないが、ユークが一緒なら大丈夫であろうと、レンは椅子に座っていた。

 ユークはチャラそうな外見をしているが、やることはやるし責任感もある。それにオールイーターのときの件もあるので、レンはユークを信頼していた。

 挑発されるとすぐ乗ってしまうのは悪いところではあるが実力は確かなので、レンはリルネスタのことを心配することなく用意されたお茶が注がれた湯呑みを口に運んでいた。

「そういえば、レンさんはあれを知っていますか?」

「あれ?」

「はい。ギルド間で行われる、冒険者交流会です。交流会といっても、腕のいい冒険者が他のギルドに行って交流するだけですけどね」

「あぁ、そんな季節なのか……ってことは、シキ達が見当たらないのはそういう理由か?」

「いえ、シキさん達はSランククエスト達成を祝うとのことで、昨日からケルアの酒屋を回ってるらしいですよ。ケルアのギルドからは、Aランクの人達がもうイグナスへ向かいましたよ」

「そうか、下手にSランク冒険者は出せないもんな」

 レンは再び湯呑みを口に運び、熱めのお茶で喉を潤す。

 ローザはそのお茶の味が気に入ったのか、熱いのを気にせず飲んでいたが、ライネリアは猫舌らしく少し冷ましてからお茶を口に含んで嗜んでいた。

 そんな平和な日常。
 だが、そんな平和な日常が突如奪われることになるとは、その時のレンは思いもしていなかった。
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