7 / 42
7.付与99
しおりを挟む
「あ、アンディー……?」
「どうしたのエイミー?」
「さっきから何話しているの?」
僕は言語を99にしているからダンフが何を話しているのかが分かる。
だけどエイミーたちは上げているわけではないから、何を話しているのかが分からない。
エイミーたちから見れば、僕は熊にひたすら話しかける変な人に見えたんだろう。
何せお姉ちゃんとルーシュがポカーンとしているからね。
「ちょっと待ってね。スキルオープン」
僕だけが聞こえていても、みんなが聞こえないならダンフがかわいそうだ。
せっかくならみんなと話せるようにしてあげたい。
と言ってもどうしたらいいんだろう?
ダンフがこの言語っていうのを上げられればいいんだけど。
そもそも熊って魔法やスキルを上げたりできるのかな?
ちょっと考え方を変えてみよう。
ダンフがどうするかではなく、僕がどうすればいいのか。
そのどうかにいいのを見つけられればいいんだけど……。
うーん、付与なんてどうだろう?
何かを渡せそうな気がするけど。
とりあえずやってみようか。
『付与が選択されました。99まで上がっているため、贈れるものの制限はございません。対象はダンフです。何を贈りますか?』
あ、勝手にダンフになってくれてる。
99まで上げると制限がなくなるのか。
制限がなくなるってことはいけるってことでいいのかな?
「言語って贈ることができるの?」
『可能です。言語でよろしいですか?』
「ちょっと待って、これって贈ったら僕のほうから言語は無くなったりするの?」
『無くなりはしませんが、スキルは1から再スタートになります』
一般的にスキルが1から再スタートになるということは、今までのスキルポイントが無駄になってしまう。
僕にとってスキルポイントは無限にあって、そんなことは関係ない。
ようするに、僕は付与し放題ってことか。
……やばいのを見つけてしまったなあ。
『付与しますか?』
「うん、お願い」
『かしこまりました。ではダンフへ言語99を贈ります』
これで贈れたかな?
確認するために一旦言語を解除――いや、別にいいか。
今は1まで戻っちゃったんだし。
「ダンフ、ちょっと何か話してみて」
「美味しい魚、美味しい木の実…あれ?」
「「「熊がしゃべった!?!?」」」
よかった!成功だ!
って美味しい魚と美味しい木の実ってなんだよ。
お腹でも空いているのかな?
「アンディアンディ!熊がしゃべったよ!!」
「僕だけが聞こえていても不便でしょ?だからこうして聞こえるようにしたんだ」
「そんなことできるんだねー」
「うぬ、やっぱりこうして話せるほうがいいな」
「よろしくね!えーっと……」
「ダンフだ」
「よろしくダンフ!私はエイミー!」
「私はカラリア。アンディのお姉ちゃんよ!」
「ルーシュと言います。アンディとカラリアのメイドです」
ダンフは一気に名前を言われて、少しこんがらがっているみたいだ。
今までそんなことが無かったからテンパっているな。
「そうだ。よかったらお礼を兼ねて、俺の住んでいるところまで来るか?」
「「行ってみたい!!」」
「私も気になります」
「じゃあそうさせてもらうよ」
すっかり緊張の糸がほぐれた3人。
僕たちは仲良くダンフの住んでいるところへと向かった。
森の奥へ進んでいくと、周りは幻想的だった。
特に川があったところは良かった。
まるで絵の中に潜り込んだみたいだった。
「住処はこの近くにある」
「へぇー!なんで川の近くを選んだの?」
「水はすぐ飲めるし魚がたくさんいるからだ。そして木の実も近くにある」
なんて食欲に忠実なんだこの熊は。
でもこんないいところに住むなんて羨ましい。
僕たちは川の近くの住処に着いた。
「見てみて!ふかふかのベッド!」
「俺の自慢のベッドだ!葉の種類をこだわって――」
「本当だ!わーい!!」
「こらこら!ぴょんぴょん跳ねるな!葉が飛んで行ってしまう!!」
そりゃあ怒るよね。
頑張ってつくったのに壊されたらたまらないもの。
「――ったく」
ダンフは飛び散った葉っぱを集め、ベッドに横たわった。
ん?これってもしかして……。
いいことを考えたぞ!
「ん?」
「やっぱりこのモフモフはいいなあ」
僕はダンフにくっつくように横たわった。
ダンフの毛はモフモフですごく気持ちい。
あぁ、これは段々眠くなってくる……。
「あっ、アンディ寝ちゃった」
「本当だ!じゃあ私も!」
「エイミー様!ここで寝ては――」
「じゃあ私も!」
「お嬢様まで!」
アンディが寝ると続いてエイミー、カラリアもダンフにくっついた。
「……もう」
「ルーシュだっけか?お前も来るか?」
「うーん……」
実はルーシュは大の動物好き。
モフモフ求めてたまに仕事を抜けることがあるぐらいだ。
「じゃ、じゃあお言葉に甘えて……」
ルーシュもダンフにくっついた。
みんなダンフにくっつきながらかたまっている。
やがて3人は寝息を立て始めた。
ダンフもいつもと違い、みんなとかたまって暖かったせいでいつの間にか寝てしまった。
「どうしたのエイミー?」
「さっきから何話しているの?」
僕は言語を99にしているからダンフが何を話しているのかが分かる。
だけどエイミーたちは上げているわけではないから、何を話しているのかが分からない。
エイミーたちから見れば、僕は熊にひたすら話しかける変な人に見えたんだろう。
何せお姉ちゃんとルーシュがポカーンとしているからね。
「ちょっと待ってね。スキルオープン」
僕だけが聞こえていても、みんなが聞こえないならダンフがかわいそうだ。
せっかくならみんなと話せるようにしてあげたい。
と言ってもどうしたらいいんだろう?
ダンフがこの言語っていうのを上げられればいいんだけど。
そもそも熊って魔法やスキルを上げたりできるのかな?
ちょっと考え方を変えてみよう。
ダンフがどうするかではなく、僕がどうすればいいのか。
そのどうかにいいのを見つけられればいいんだけど……。
うーん、付与なんてどうだろう?
何かを渡せそうな気がするけど。
とりあえずやってみようか。
『付与が選択されました。99まで上がっているため、贈れるものの制限はございません。対象はダンフです。何を贈りますか?』
あ、勝手にダンフになってくれてる。
99まで上げると制限がなくなるのか。
制限がなくなるってことはいけるってことでいいのかな?
「言語って贈ることができるの?」
『可能です。言語でよろしいですか?』
「ちょっと待って、これって贈ったら僕のほうから言語は無くなったりするの?」
『無くなりはしませんが、スキルは1から再スタートになります』
一般的にスキルが1から再スタートになるということは、今までのスキルポイントが無駄になってしまう。
僕にとってスキルポイントは無限にあって、そんなことは関係ない。
ようするに、僕は付与し放題ってことか。
……やばいのを見つけてしまったなあ。
『付与しますか?』
「うん、お願い」
『かしこまりました。ではダンフへ言語99を贈ります』
これで贈れたかな?
確認するために一旦言語を解除――いや、別にいいか。
今は1まで戻っちゃったんだし。
「ダンフ、ちょっと何か話してみて」
「美味しい魚、美味しい木の実…あれ?」
「「「熊がしゃべった!?!?」」」
よかった!成功だ!
って美味しい魚と美味しい木の実ってなんだよ。
お腹でも空いているのかな?
「アンディアンディ!熊がしゃべったよ!!」
「僕だけが聞こえていても不便でしょ?だからこうして聞こえるようにしたんだ」
「そんなことできるんだねー」
「うぬ、やっぱりこうして話せるほうがいいな」
「よろしくね!えーっと……」
「ダンフだ」
「よろしくダンフ!私はエイミー!」
「私はカラリア。アンディのお姉ちゃんよ!」
「ルーシュと言います。アンディとカラリアのメイドです」
ダンフは一気に名前を言われて、少しこんがらがっているみたいだ。
今までそんなことが無かったからテンパっているな。
「そうだ。よかったらお礼を兼ねて、俺の住んでいるところまで来るか?」
「「行ってみたい!!」」
「私も気になります」
「じゃあそうさせてもらうよ」
すっかり緊張の糸がほぐれた3人。
僕たちは仲良くダンフの住んでいるところへと向かった。
森の奥へ進んでいくと、周りは幻想的だった。
特に川があったところは良かった。
まるで絵の中に潜り込んだみたいだった。
「住処はこの近くにある」
「へぇー!なんで川の近くを選んだの?」
「水はすぐ飲めるし魚がたくさんいるからだ。そして木の実も近くにある」
なんて食欲に忠実なんだこの熊は。
でもこんないいところに住むなんて羨ましい。
僕たちは川の近くの住処に着いた。
「見てみて!ふかふかのベッド!」
「俺の自慢のベッドだ!葉の種類をこだわって――」
「本当だ!わーい!!」
「こらこら!ぴょんぴょん跳ねるな!葉が飛んで行ってしまう!!」
そりゃあ怒るよね。
頑張ってつくったのに壊されたらたまらないもの。
「――ったく」
ダンフは飛び散った葉っぱを集め、ベッドに横たわった。
ん?これってもしかして……。
いいことを考えたぞ!
「ん?」
「やっぱりこのモフモフはいいなあ」
僕はダンフにくっつくように横たわった。
ダンフの毛はモフモフですごく気持ちい。
あぁ、これは段々眠くなってくる……。
「あっ、アンディ寝ちゃった」
「本当だ!じゃあ私も!」
「エイミー様!ここで寝ては――」
「じゃあ私も!」
「お嬢様まで!」
アンディが寝ると続いてエイミー、カラリアもダンフにくっついた。
「……もう」
「ルーシュだっけか?お前も来るか?」
「うーん……」
実はルーシュは大の動物好き。
モフモフ求めてたまに仕事を抜けることがあるぐらいだ。
「じゃ、じゃあお言葉に甘えて……」
ルーシュもダンフにくっついた。
みんなダンフにくっつきながらかたまっている。
やがて3人は寝息を立て始めた。
ダンフもいつもと違い、みんなとかたまって暖かったせいでいつの間にか寝てしまった。
365
あなたにおすすめの小説
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜
束原ミヤコ
ファンタジー
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。
そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。
だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。
マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。
全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。
それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。
マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。
自由だ。
魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。
マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。
これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。
小さな貴族は色々最強!?
谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。
本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。
神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。
その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。
転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。
魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。
ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。
チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる