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奇跡の花
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「あとどれぐらいで雨が降るんだろう?」
昨日は無理やり雨を降らせたが、今は昨日の雨が嘘かのようにいい天気になっている。
これから雨が降るとは、とてにも思えない。
「そうだねぇ……。あと1時間もすれば降ると思うよ」
「あと1時間で?こんなにもいい天気なのにか?」
「うん、間違ってはいないと思うよ。ここは急激に天候が変わっていくからね」
あれか、ゲリラ豪雨と同じようなものなんだろう。
昨日の雨も長く降ると思っていたが、すぐに止んでしまったし。
「それじゃあ確率上げるために魔力をたどって探すか」
「そうね。近くに恐竜がくれば倒せばいいし」
「暇つぶしにもなりそうだよねー」
一応咲くと思われる中心付近に入る。
魔力をたどっても、あまり移動せずに分かるかもしれない。
魔力を頼りに咲くと思われる場所を歩き回った。
流石に地面のかすかな魔力を頼りに探しているため、飛びながら探すのは無理だった。
ある程度の位置を見つけると、そこには何匹か恐竜がいる。
争うことなく、じっくりと待っていた。
「どうやら当たりみたいだな」
「ええ、花に夢中でこっちに気づいていないわ」
恐竜たちはただ1点を見つめたまま、微動だにしない。
恐らく咲いた瞬間、食べるために争うのだろう。
というか、こんな競争率の中で食べても、食べた後に倒されたら意味がないんじゃないのか?
もしくは死んでもいいから1回は食べたいということなのかな。
俺だったら絶対に嫌だけど。
「雲行きが怪しくなってきたよー!」
「やっとか……」
いつもなら1時間は早く感じるのに、こうして待つとめちゃくちゃ長く感じるな。
雲は段々と厚くなっていき、少しずつ雨が降り始めてきた。
「一応他の場所に咲くかもしれないからすぐに移動できるようにしておこう」
ほぼ確実だとは思うが、もしもの時に備えて移動できるようにしておいた。
まあ大丈夫だろうけど。
雨が地面に当たってから魔力が大きくなってきたし。
すると、俺たちの目の前で小さな花が咲いた。
「あれだ!あれが奇跡の花だ!!」
スロウは言うや否や、花に向かって走り出した。
近づくと、優しく根っこごと取り出した。
「それで依頼達成だな」
「ああ、久しぶりに帰れるよ」
一回ぐらい帰っても良かったと思うぞ。
冒険所の人も心配していたことだし。
終わるときはあっけなく終わるもんだな。
俺たちは2日だけで終わったけど、スロウは年単位だぞ。
そんな時だった。
遠くの方から砂ぼこりと一緒に大きな音が聞こえてきた。
「まずいな。花が残っているから多くの恐竜がやってきたようだ」
「それなら戻るか」
「と言ってもあの家は荒野の真ん中だよ?ずっと囲まれているかもしれない」
「全部倒してもいいが、帰るのはあの家じゃないぞ」
「…えっ?」
「ほら、動くなよ。帰還」
俺が魔法を唱えた瞬間、風景はがらりと変わり人工物が周りに広がっている。
「ここは…ガルガン王国かい?」
「そうだよ。また飛びながら帰るのも面倒くさいからこうやってすぐ帰って来たんだ」
「流石に距離がありすぎて使えないと思ったんだけどなあ……」
そんなに離れていたっけか?
まあ離れていたと言えば離れていたけど、俺たちにとっては距離なんて関係ない。
「久しぶりに見る光景だけど、変わっていないなあ」
「俺たちは冒険所に行こうと考えているけど、どこか先に寄りたいところとかある?」
「いや、僕も行くよ。迷惑をかけていたみたいだしね」
ということでさっそく冒険所のほうへ向かっている最中にあることが起きた。
俺たちを見た瞬間、町の人達は声を上げ始めたのだ。
「スロウ様がおかえりになったぞー!」
「本当だわ!何年振りかしら……」
まるでアイドルかのように注目を集めていた。
「随分人気者だな」
「そうだね。一応昔からSレベル冒険者だから知名度が高いんだよ」
だからサリーさんがわざわざお願いまでしたのかな。
ここまで有名だと言うと、冒険所の顔までいっているんじゃないのか?
「そう言えばSレベル冒険者がどういう人か全然知らないな」
「僕を含めて6人、だけど君たち3人が加わったから9人なのかな?」
「いや、俺たちの前にもう1人加わったよ。もういなくなったが」
「そうなの?ぜひ会ってみたかったけどなあ」
ヴェルのことは知らないんだろう。
そのことについては追々サリーさん当たりから聞くことになるはず。
「俺が知る限りだとあと4人知らないな」
「そりゃあそうだろうね。みんなバラバラにいるからさ」
どういうやつなのか、と聞こうと思ったがやめておいた。
どうせなら自分自身で見たいからな。
「っと、これはまずいね。久しぶりに帰って来たせいで道が防がれてきちゃったよ」
そんなことまで起きるのか?
今度からはこうならないように、定期的に帰ってもらわないと。
「それじゃあ急いで向かうか。道を塞ぐと人の迷惑になるだろうし」
「そうだね。このままだと冒険所から怒られてしまいそうだよ」
おそらくだが、冒険所についても怒られるだろう。
定期連絡をしなかったんだしな。
昨日は無理やり雨を降らせたが、今は昨日の雨が嘘かのようにいい天気になっている。
これから雨が降るとは、とてにも思えない。
「そうだねぇ……。あと1時間もすれば降ると思うよ」
「あと1時間で?こんなにもいい天気なのにか?」
「うん、間違ってはいないと思うよ。ここは急激に天候が変わっていくからね」
あれか、ゲリラ豪雨と同じようなものなんだろう。
昨日の雨も長く降ると思っていたが、すぐに止んでしまったし。
「それじゃあ確率上げるために魔力をたどって探すか」
「そうね。近くに恐竜がくれば倒せばいいし」
「暇つぶしにもなりそうだよねー」
一応咲くと思われる中心付近に入る。
魔力をたどっても、あまり移動せずに分かるかもしれない。
魔力を頼りに咲くと思われる場所を歩き回った。
流石に地面のかすかな魔力を頼りに探しているため、飛びながら探すのは無理だった。
ある程度の位置を見つけると、そこには何匹か恐竜がいる。
争うことなく、じっくりと待っていた。
「どうやら当たりみたいだな」
「ええ、花に夢中でこっちに気づいていないわ」
恐竜たちはただ1点を見つめたまま、微動だにしない。
恐らく咲いた瞬間、食べるために争うのだろう。
というか、こんな競争率の中で食べても、食べた後に倒されたら意味がないんじゃないのか?
もしくは死んでもいいから1回は食べたいということなのかな。
俺だったら絶対に嫌だけど。
「雲行きが怪しくなってきたよー!」
「やっとか……」
いつもなら1時間は早く感じるのに、こうして待つとめちゃくちゃ長く感じるな。
雲は段々と厚くなっていき、少しずつ雨が降り始めてきた。
「一応他の場所に咲くかもしれないからすぐに移動できるようにしておこう」
ほぼ確実だとは思うが、もしもの時に備えて移動できるようにしておいた。
まあ大丈夫だろうけど。
雨が地面に当たってから魔力が大きくなってきたし。
すると、俺たちの目の前で小さな花が咲いた。
「あれだ!あれが奇跡の花だ!!」
スロウは言うや否や、花に向かって走り出した。
近づくと、優しく根っこごと取り出した。
「それで依頼達成だな」
「ああ、久しぶりに帰れるよ」
一回ぐらい帰っても良かったと思うぞ。
冒険所の人も心配していたことだし。
終わるときはあっけなく終わるもんだな。
俺たちは2日だけで終わったけど、スロウは年単位だぞ。
そんな時だった。
遠くの方から砂ぼこりと一緒に大きな音が聞こえてきた。
「まずいな。花が残っているから多くの恐竜がやってきたようだ」
「それなら戻るか」
「と言ってもあの家は荒野の真ん中だよ?ずっと囲まれているかもしれない」
「全部倒してもいいが、帰るのはあの家じゃないぞ」
「…えっ?」
「ほら、動くなよ。帰還」
俺が魔法を唱えた瞬間、風景はがらりと変わり人工物が周りに広がっている。
「ここは…ガルガン王国かい?」
「そうだよ。また飛びながら帰るのも面倒くさいからこうやってすぐ帰って来たんだ」
「流石に距離がありすぎて使えないと思ったんだけどなあ……」
そんなに離れていたっけか?
まあ離れていたと言えば離れていたけど、俺たちにとっては距離なんて関係ない。
「久しぶりに見る光景だけど、変わっていないなあ」
「俺たちは冒険所に行こうと考えているけど、どこか先に寄りたいところとかある?」
「いや、僕も行くよ。迷惑をかけていたみたいだしね」
ということでさっそく冒険所のほうへ向かっている最中にあることが起きた。
俺たちを見た瞬間、町の人達は声を上げ始めたのだ。
「スロウ様がおかえりになったぞー!」
「本当だわ!何年振りかしら……」
まるでアイドルかのように注目を集めていた。
「随分人気者だな」
「そうだね。一応昔からSレベル冒険者だから知名度が高いんだよ」
だからサリーさんがわざわざお願いまでしたのかな。
ここまで有名だと言うと、冒険所の顔までいっているんじゃないのか?
「そう言えばSレベル冒険者がどういう人か全然知らないな」
「僕を含めて6人、だけど君たち3人が加わったから9人なのかな?」
「いや、俺たちの前にもう1人加わったよ。もういなくなったが」
「そうなの?ぜひ会ってみたかったけどなあ」
ヴェルのことは知らないんだろう。
そのことについては追々サリーさん当たりから聞くことになるはず。
「俺が知る限りだとあと4人知らないな」
「そりゃあそうだろうね。みんなバラバラにいるからさ」
どういうやつなのか、と聞こうと思ったがやめておいた。
どうせなら自分自身で見たいからな。
「っと、これはまずいね。久しぶりに帰って来たせいで道が防がれてきちゃったよ」
そんなことまで起きるのか?
今度からはこうならないように、定期的に帰ってもらわないと。
「それじゃあ急いで向かうか。道を塞ぐと人の迷惑になるだろうし」
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