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5.勇者を育てた俺、次は何を育てる?
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翌日、エドラスは転移水晶を使いつつようやくヨルム王国へ戻ってきた。
普通なら歩いて5日はかかるところを1日だけで戻ってきたのは全部転移水晶のおかげだ。
さっそく自分の上司であり、調査するよう命令したユージルのいる部屋へ向かった。
部屋ではユージルは机に向かっている。
エドラスが部屋に入るときはノックをしないため、入った時には話し合えるように移動をしていた。
「それでどうでしたか?ケガもなく無事に帰って来れたということは、少し期待してもいいのでしょうか」
「どうだろうな。だが、半分良くて半分悪い話だ」
「ほう、半々ならまだ良いと思いますよ」
エドラスは起きたことをそのまま伝えた。
もちろん、レオたちの印象をよくするために言い方を変えて。
ユージルは時々曇った顔をしていたが、最後まで割り込むことなく聞いていた。
「なるほど。嘘ではないだろうか、と思うのが一番に思いつく言葉ですね」
「俺も同感だ。ただでさえ鬼人がいる時点で問題なのに、あの『神の使い』までいるんだ。正直、この話に関わったことを後悔している」
「それは申し訳ない。だが、今はこのことをどうするかです」
森には単体でAランク、いやSランク相当が複数存在する。
ただでさえ『神の使い』と言われる天使がいる。
紛れもなく魔王と同格の問題だ。
「俺は国王に伝えるべきだと思うが」
「ふむ……」
これをどうにか解決させ、成績を上げるか。
もしくは、国王に報告してから解決するか。
そもそもこのことを知らなかったことにするか。
「国王様に報告しましょう。これは私たちだけでは重すぎるようです」
「ま、それしかないよな」
報告するのはいいが、出来れば報告をしたくはなかった。
出来ることなら記憶から消し、今まで通りに生活をしていたかった。
だがそれはもうすでに遅い。
ユージルは報告をするため、身なりを整え国王がいる王室へと向かった。
調査に出向いたエドラスも一緒に。
「失礼します」
「ユージルか。お主が来たと言うことは何か大切な話だろう」
レオナルド・キング、ヨルム王国の国王であり、戦闘においては群を抜いている。
その上学の才もあり、サシャを『神の使い』と呼ぶなら、レオナルドは『神の血を継ぐ者』であるという者もいるほどに。
それもこれも、あるスキルが原因を持っているからだ。
「では聞こうではないか」
【名 前】レオナルド・キング
【種 族】人間
【職 業】ヨルム王国国王
【レベル】201
【H P】2120/2120
【M P】1800/1800
【ATK】510
【DEF】420
【スキル】『絶対王者』
『絶対王者』:全種族関係なく、相手のステータスを減少させる
「話の前に、これは魔王と同等の話だとお考え下さい」
「ほう、魔王とな」
普通なら人間にとって敵でしかない、しかもその元凶である魔王と同じ話だと言われたら嫌な話になる。
だがレオナルドは顔色一つ変えることなく聞き始めた。
「――が今回分かったことです」
「なるほど。それは確かに魔王と同格かもしれない。エドラス、このことは本当か?」
「はっ!本当のことでございます」
「失礼します」
「やっと来たか」
ユージルの後ろからドアが開く音が聞こえ、後ろを振り返るとユリがいた。
まだ話途中のため、普通なら入ることすら許されないが例外がある。
それは国王であるレオナルドが直々に呼ぶ時だ。
「どうだった?」
「はっ!国王陛下がおっしゃいましたことは本当でした。確かに森には人間が住んでいたようです」
「なっ!?」
それは自分たちがいち早く見つけ、調査を行った話だ。
なぜそれをレオナルドが知り、すでにユリが調査に行っていたのかが理解できなかった。
(どこかで情報が漏れたのか?いや、真っ先に私へやってきたので違うはず……)
「どうした?顔色が悪いみたいだぞ、ユージル」
「は、ははっ。そんなことはありません、国王陛下」
まるで元々知っていたかのような顔をしている。
だからあの時表情が何一つ変わらなかったのか?
いや、元々こういった話があっても、レオナルドは顔色を変えることはなかった。
ユージルは何度も何度も国王陛下と話してきたが、今見ている表情以外見たことが無い。
「ユリ、一つ問う」
「はっ!」
てっきり自分に矛先が向くのかと思い、身構えていたユージルだが、ユリに話しかけた瞬間思考が停止してしまった。
すぐさまユリのほうを向くと、レオナルドは続けて話し始めた。
「魔王が出たら、倒せる自信はあるか?」
「もちろんでございます」
「いい返事だ。後は分かるよな?ユージルよ」
「………は?」
「お主でもそう言う返事をすることはあるのだな」
何を言っているのか。
私は魔王が出た、幸いにも敵意がないから触れるべきではない。
そう言うためにエドラスから聞いた話をそのまま伝えた。
自分で言うのもおかしいが、信頼はされている。
嘘もついていない。
だが、思っていた言葉を聞くことはなかった。
今の問いに対し、自分へ振られた言葉。
「魔王が出た。なら倒すに決まっている」、そうとしかとらえることが出来なかった。
「こ、国王陛下。失礼ですが、もう少し分かりやすくお願いします。聞き間違いがあると困りますので」
「顔色が悪いみたいだからな、仕方があるまい。さっきの話に出た人物を始末しろ」
「っ!?!?」
間違いではなかった。
自分たちはこれから魔王と同格のやつと戦う。
元々話を持ち出した時点で自分が動くことが分かっていたが、こうなると戦闘に出なければならない。
「だが」
少し希望が見えてきた。
その言葉を待っていたと言わんばかりに下がっていた頭を上げた。
「もしヨルム王国に属するならここへ連れてこい」
「くっ!国王陛下!向こうは敵意がない為、不干渉、もしくは同盟にするべきです!」
「向こうはそもそも国ではない。それに、近場に戦力があるのに見逃すわけがないだろう」
「ですが!」
「もうよい。ユリ、後はお主に任せる」
「はっ!」
ユリは部屋から出ていった。
ユージルは未だに固まったままだ。
「失望したぞ、ユージルよ」
「………」
「ユージル……」
ユージルとエドラスはこれ以上何も言うことなく部屋から出ていった。
部屋を出てすぐに自分の部屋へと向かう。
その間、ユージルは先ほどとは違い、別のことを考えているようだった。
部屋へ着くとユージルはすぐに机にある資料を取り出した。
取り出した資料はエドラスの報告の内容、それにこの国の戦力についてだ。
「ユージル、まさかあの人達を倒すために」
「違います。言うのは辛いですが……」
「この国を出る、と言いたいんだろう?」
「…ええ」
戻る際、考えていたのは今後どうするかだ。
レオナルドの言われるままでいいのかを。
このままいけばユリが行くだけで終わるが、そのあとはどうなるだろうか。
無事にユリが生き残ってきた場合、すでに今の立場が危うい。
今はこの件で先送りになるだろうが、後々国王に歯向かった犯罪者と言われるだろう。
良くて解雇、悪くて死刑になるだろう。
ではユリが戻って来れなかったらどうだろうか。
そうなった場合、向こうが攻めに来る。
現在この国の最高戦力はユリと国王であるレオナルド。
国王の本当の実力は知らないが、ユリが負けて相手が複数いる時点で勝ち目がない。
国自体が潰れるだろう。
そうなると、自分はもうこの国での居場所がなくなっている。
たった一言、たった一言国王に提案しただけで終わってしまったのだ。
そうなれば今のうちに国から出る、それが一番の答えだと考えた。
「歯向かったのは私だけです。エドラス、あなたは――」
「俺ももちろん一緒に出ていく。俺はお前に付くと誓ったんだ」
「…私は恵まれていたようだ。一緒に来てくれる友がいる。それだけで十分だな」
「おいおい、褒めんなよ。それで、他に誰か連れて行くのか?というより、行く当てがあるのか?」
「誰も連れて行きませんよ。元々私一人の責任ですから。それと、行く当てはあります」
「じゃあ俺たちだけか。それと行く当てがあるとは意外だな。あまり国外に行くこともないのに」
「ええ、ですが当てはありますよ。正確に言えば出来たと言って方が正しいです」
「おいおい、それってまさか……」
「私たちはあの森へ逃げます」
翌日、エドラスは転移水晶を使いつつようやくヨルム王国へ戻ってきた。
普通なら歩いて5日はかかるところを1日だけで戻ってきたのは全部転移水晶のおかげだ。
さっそく自分の上司であり、調査するよう命令したユージルのいる部屋へ向かった。
部屋ではユージルは机に向かっている。
エドラスが部屋に入るときはノックをしないため、入った時には話し合えるように移動をしていた。
「それでどうでしたか?ケガもなく無事に帰って来れたということは、少し期待してもいいのでしょうか」
「どうだろうな。だが、半分良くて半分悪い話だ」
「ほう、半々ならまだ良いと思いますよ」
エドラスは起きたことをそのまま伝えた。
もちろん、レオたちの印象をよくするために言い方を変えて。
ユージルは時々曇った顔をしていたが、最後まで割り込むことなく聞いていた。
「なるほど。嘘ではないだろうか、と思うのが一番に思いつく言葉ですね」
「俺も同感だ。ただでさえ鬼人がいる時点で問題なのに、あの『神の使い』までいるんだ。正直、この話に関わったことを後悔している」
「それは申し訳ない。だが、今はこのことをどうするかです」
森には単体でAランク、いやSランク相当が複数存在する。
ただでさえ『神の使い』と言われる天使がいる。
紛れもなく魔王と同格の問題だ。
「俺は国王に伝えるべきだと思うが」
「ふむ……」
これをどうにか解決させ、成績を上げるか。
もしくは、国王に報告してから解決するか。
そもそもこのことを知らなかったことにするか。
「国王様に報告しましょう。これは私たちだけでは重すぎるようです」
「ま、それしかないよな」
報告するのはいいが、出来れば報告をしたくはなかった。
出来ることなら記憶から消し、今まで通りに生活をしていたかった。
だがそれはもうすでに遅い。
ユージルは報告をするため、身なりを整え国王がいる王室へと向かった。
調査に出向いたエドラスも一緒に。
「失礼します」
「ユージルか。お主が来たと言うことは何か大切な話だろう」
レオナルド・キング、ヨルム王国の国王であり、戦闘においては群を抜いている。
その上学の才もあり、サシャを『神の使い』と呼ぶなら、レオナルドは『神の血を継ぐ者』であるという者もいるほどに。
それもこれも、あるスキルが原因を持っているからだ。
「では聞こうではないか」
【名 前】レオナルド・キング
【種 族】人間
【職 業】ヨルム王国国王
【レベル】201
【H P】2120/2120
【M P】1800/1800
【ATK】510
【DEF】420
【スキル】『絶対王者』
『絶対王者』:全種族関係なく、相手のステータスを減少させる
「話の前に、これは魔王と同等の話だとお考え下さい」
「ほう、魔王とな」
普通なら人間にとって敵でしかない、しかもその元凶である魔王と同じ話だと言われたら嫌な話になる。
だがレオナルドは顔色一つ変えることなく聞き始めた。
「――が今回分かったことです」
「なるほど。それは確かに魔王と同格かもしれない。エドラス、このことは本当か?」
「はっ!本当のことでございます」
「失礼します」
「やっと来たか」
ユージルの後ろからドアが開く音が聞こえ、後ろを振り返るとユリがいた。
まだ話途中のため、普通なら入ることすら許されないが例外がある。
それは国王であるレオナルドが直々に呼ぶ時だ。
「どうだった?」
「はっ!国王陛下がおっしゃいましたことは本当でした。確かに森には人間が住んでいたようです」
「なっ!?」
それは自分たちがいち早く見つけ、調査を行った話だ。
なぜそれをレオナルドが知り、すでにユリが調査に行っていたのかが理解できなかった。
(どこかで情報が漏れたのか?いや、真っ先に私へやってきたので違うはず……)
「どうした?顔色が悪いみたいだぞ、ユージル」
「は、ははっ。そんなことはありません、国王陛下」
まるで元々知っていたかのような顔をしている。
だからあの時表情が何一つ変わらなかったのか?
いや、元々こういった話があっても、レオナルドは顔色を変えることはなかった。
ユージルは何度も何度も国王陛下と話してきたが、今見ている表情以外見たことが無い。
「ユリ、一つ問う」
「はっ!」
てっきり自分に矛先が向くのかと思い、身構えていたユージルだが、ユリに話しかけた瞬間思考が停止してしまった。
すぐさまユリのほうを向くと、レオナルドは続けて話し始めた。
「魔王が出たら、倒せる自信はあるか?」
「もちろんでございます」
「いい返事だ。後は分かるよな?ユージルよ」
「………は?」
「お主でもそう言う返事をすることはあるのだな」
何を言っているのか。
私は魔王が出た、幸いにも敵意がないから触れるべきではない。
そう言うためにエドラスから聞いた話をそのまま伝えた。
自分で言うのもおかしいが、信頼はされている。
嘘もついていない。
だが、思っていた言葉を聞くことはなかった。
今の問いに対し、自分へ振られた言葉。
「魔王が出た。なら倒すに決まっている」、そうとしかとらえることが出来なかった。
「こ、国王陛下。失礼ですが、もう少し分かりやすくお願いします。聞き間違いがあると困りますので」
「顔色が悪いみたいだからな、仕方があるまい。さっきの話に出た人物を始末しろ」
「っ!?!?」
間違いではなかった。
自分たちはこれから魔王と同格のやつと戦う。
元々話を持ち出した時点で自分が動くことが分かっていたが、こうなると戦闘に出なければならない。
「だが」
少し希望が見えてきた。
その言葉を待っていたと言わんばかりに下がっていた頭を上げた。
「もしヨルム王国に属するならここへ連れてこい」
「くっ!国王陛下!向こうは敵意がない為、不干渉、もしくは同盟にするべきです!」
「向こうはそもそも国ではない。それに、近場に戦力があるのに見逃すわけがないだろう」
「ですが!」
「もうよい。ユリ、後はお主に任せる」
「はっ!」
ユリは部屋から出ていった。
ユージルは未だに固まったままだ。
「失望したぞ、ユージルよ」
「………」
「ユージル……」
ユージルとエドラスはこれ以上何も言うことなく部屋から出ていった。
部屋を出てすぐに自分の部屋へと向かう。
その間、ユージルは先ほどとは違い、別のことを考えているようだった。
部屋へ着くとユージルはすぐに机にある資料を取り出した。
取り出した資料はエドラスの報告の内容、それにこの国の戦力についてだ。
「ユージル、まさかあの人達を倒すために」
「違います。言うのは辛いですが……」
「この国を出る、と言いたいんだろう?」
「…ええ」
戻る際、考えていたのは今後どうするかだ。
レオナルドの言われるままでいいのかを。
このままいけばユリが行くだけで終わるが、そのあとはどうなるだろうか。
無事にユリが生き残ってきた場合、すでに今の立場が危うい。
今はこの件で先送りになるだろうが、後々国王に歯向かった犯罪者と言われるだろう。
良くて解雇、悪くて死刑になるだろう。
ではユリが戻って来れなかったらどうだろうか。
そうなった場合、向こうが攻めに来る。
現在この国の最高戦力はユリと国王であるレオナルド。
国王の本当の実力は知らないが、ユリが負けて相手が複数いる時点で勝ち目がない。
国自体が潰れるだろう。
そうなると、自分はもうこの国での居場所がなくなっている。
たった一言、たった一言国王に提案しただけで終わってしまったのだ。
そうなれば今のうちに国から出る、それが一番の答えだと考えた。
「歯向かったのは私だけです。エドラス、あなたは――」
「俺ももちろん一緒に出ていく。俺はお前に付くと誓ったんだ」
「…私は恵まれていたようだ。一緒に来てくれる友がいる。それだけで十分だな」
「おいおい、褒めんなよ。それで、他に誰か連れて行くのか?というより、行く当てがあるのか?」
「誰も連れて行きませんよ。元々私一人の責任ですから。それと、行く当てはあります」
「じゃあ俺たちだけか。それと行く当てがあるとは意外だな。あまり国外に行くこともないのに」
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