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野獣との同棲生活

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如月総合病院は中央区晴海にある。
都内中心部が近いのもあり、病院の側にタワーマンションが軒並み建っていて、蓮は不動産屋に中古物件で部屋を探してた。

初期研修医として勤め始めて半年が経った10月。
病院の目の前にある築5年のタワーマンションの最上階の部屋が売りに出たとかで、蓮が分譲し、なぜか私も一緒に引っ越しをさせられた。

月島の実家から病院までは車で10分と近い。
母に家事をして貰えるから勉強と仕事に集中ができたのに、仕事が多忙な蓮の代わりに家事をするよう言われ、家から追い出されてしまった。
洗濯や掃除、食事の準備をしないといけなくなり、慣れない家事に奮闘する。

「澪、ただいま!!」

クックパッドを見ながら肉じゃがとぶりの照り焼きと味噌汁を作り、地下にあるスーパーで購入したカツオのタタキにスライスしたタマネギと刻んだネギをちらしてダイニングテーブルに並べる。

病院の目の前にあるマンションに引っ越してからは、救急要請のiPhoneを呼び出し音MAXで首からぶら下げる事を条件に、蓮は病院に缶詰状態の生活から、解放された。

19時に予定オペを終わらせ、執刀した患者を回診し20時に戻ってくる。

「23時迄は呼び出すなと脅してきた。さっさとご飯を食べて、澪を食べたい」

手を洗って蓮がダイニングテーブルの席につく。
いつ救急要請の連絡が入るかわからないから、夜ご飯とお風呂は済ませたい。

蓮の優先順位は私を抱く事だけど、温かい夕飯を用意してお風呂を沸かしてたら、素直に食べ、入ってから押し倒そうとしてくる。

ジャジャジャジャーン♪ ジャジャジャジャーン♪

ベートーベンの交響曲第5番 運命の大音量の着メロが流れ、「チッ」と蓮が不機嫌に舌打ちをする。

お風呂から出てきた蓮がソファーに座ってる私の横に腰かけ、抱きしめようとしたタイミングで病院からの呼び出し電話がかかってきた。

壁時計の針を見ると21時過ぎ。

「澪、すぐ終わらせて帰ってくるから」

いつもより1時間以上早い呼び出しに不機嫌オーラを漂わせながら蓮は家から出ていく。

朝夕の寒暖差が激しい10月。
夜間に心筋梗塞で救急搬送される患者が多い。
狭心症や心筋梗塞などの治療法は心臓カテーテル治療などの内科的治療と冠動脈バイパス手術などの外科的治療があり、緊急オペにならなければ蓮は帰ってくる。

「12人受け入れたって連絡あったから泊まりになるはず。今日はゆっくり眠れそう」

蓮を追い出し、追い焚きしたバスルームにゆっくり浸かり、23時過ぎにキングサイズのベッドに入り、私は眠りについた。


深夜2時半。脚の付け根に悪戯され、夢心地の気持ちよさで目を覚ます。

「……すぐに終わらせるから、澪、ヤらせてくれない?」

熟睡してるから私が目覚めない思ってた蓮。
私と目が合って気まずそうな表情を浮かべてる。
オペの後は興奮状態が覚めず性的欲求に駆られるとかで、既に猛々といきり立つ熱にゴムを着け、蓮は私のナカにそれを入れようとしてた。
悪い事をしようとしたのがバレて挙動不審になってる蓮に対し、思わずため息を吐く。

「……嫌。蓮も早く寝た方がいいよ。まともに寝てないでしょ」

救急要請で呼び出される前に終わらせてたら大人しくヤメてくれる。
欲望を放出してないから一向に治らない熱と、緊急オペを何件かしたのか興奮が冷めないようで、眼をギラギラさせて拒絶してる私を組み敷き、力づくで事を始め出した。

気まずくても抑えられない欲情。
もはやーー野獣としか思えない。

抵抗したら長引く。
抵抗するのを止めれば、イッてそのまま夢の世界に旅立てる。

蓮に寝かせて貰えないから、毎日、睡眠不足で目の下隈子状態。
勤務中に欠伸を堪えるのに必死で、初期研修医として学ばないといけない事がたくさんあるのに、身になってない。

蓮の欲求発散の相手とお世話係しかしてない現状に、頭を抱える。

「……澪だって感じてるだろ。こんなに濡らして、ぐちょぐちょ。ココもちょっと吸っただけで立ってる」

大きな手のひらで胸の膨らみを下から持ち上げられ揉みしだかれて、谷間を作られると両方の頂を交互に吸われ、舌でねっとりと舐められ転がされ、卑猥に立ってしまった。

中途半端に可愛がられてた下腹部が胸を弄ばれた事でキュンと収縮し、蜜が溢れ出て疼いて苦しい。

太腿を大きく開かれ、顔を秘部に埋め、さっきの続きとばかりに蜜口に指を差し入れ、わざとらしくクチュクチュと蜜音を立て、敏感な花芽を舌で弄り始めた。

「澪……、おやすみなさい」

意地悪そうな笑みを浮かべると両脚を肩に担ぎ、一気に昂まった熱で私を貫くと、淫芽を擦られながら最奥を貫く。

私の貴重な睡眠時間を奪ってるから、最後を気を失わせでぐっすり寝かせようという魂胆なんだろう。

ズンと奥まで子宮口にあたるぐらいの衝撃を与えられ、目の前に火花が散ったと同時に全身が脱力し震え、そのまま私は気を失ってしまった。

毎日、こんな事をしてたら、身体がもたない。
医師としても一人前になれない気がして、蓮から離れたいと私は思ってしまった。

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