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社長のマンションにて

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「………莉愛、一緒に暮らそう。結婚して欲しい」

要とのふしだらな社内での関係は、気づいたら半年も続いた。
お盆休暇の長期休暇は三ヶ日だけしか貰えず、年末年始休暇も大晦日と元旦しか貰えそうにない。
土曜日も、報告書の提出で午前中だけ出勤させられ抱かれた。

12月に入り、クリスマスが近いからか要の口説きスイッチが入った。

「結婚すると言わないなら、このままイカさずに痛ぶるよ」

これはかなりキツイ。
イキそうになるたびに抜かれ、身体が疼いて涙目になるわたしを、要は意地悪そうに見下ろす。


「……結婚は無理。立場が違いすぎる」

「なら、ひとまず一緒に暮らそう。俺、莉愛の事を身体だけでなく、能力も性格も愛してる。だから、手放す気はない」

焦らしプレイに屈し、同棲を承諾したら、その日に要のマンションに連れ込まれ、それ以降、ひとり暮らしをしている賃貸マンションに帰る事なく、鍵をとられ引き払わられた。


日本橋浜町にある42階建マンションの36階に住んでいる要。
瀬坂製薬の社長なだけあり、いい家に住んでる。
ベランダがサンルームになっていて、高層階だから窓が全開にできない。
5LDKの部屋には最低限の家具と家電しか置いてなく、物があまりなく、生活感がない。

基本的に家で過ごすのがベッドルームのキングサイズのベッドの上で、勤務時間以外だけでなく、プライペートな時間も要と身体を繋げた。

「……要、なんでそんなにタフなの?」
私より5歳年上の32歳。仕事も多忙で疲れてるはずなのに、私が側にいると身体を求めてくる。

「……莉愛を抱きたいから、スタミナアップの栄養ドリンクを飲んでる。飲んでなくても、莉愛に反応して止まらないんだけどね」

21時にマンションに戻り、地下の高級食品スーパーで作りたてのオードブルを購入し部屋に戻ると、リビングのテーブルに並べて、大画面テレビでU-NEXTを見ながらワインを飲みながら口にする。
私はテレビを見てるけど、要は私の隣に座って私をずっと見つめてる。

食事を終えたらバスルームに連れていかれ、身体を洗われながら繋がり、そこから私が意識を無くすまでエンドレスに抱かれる。

秘部に埋め込まれた要の熱を感じてると、私と絡めは磁石のS極とN局でくっついてしまうんだと思ってしまう。

それほどに、ずっと繋がっていたいと思ってしまってた。


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