Pure Heart 〜君に恋風が吹く〜

鳴宮鶉子

文字の大きさ
7 / 7

エピローグ

しおりを挟む
次の日、いつもは昼前に、わたしが、志貴くんのへやに迎えに行くのに、わたしが、まだ、ベッドの中で眠りについてる時間に、志貴くんが正装をして、我が家にやってきた。

二日酔いで寝ぼけてる中、ママに呼ばれてリビングに行くと、スーツ姿の志貴くんがいて驚いた。

リビングの応接セットの志貴くんの隣に座る。

「お父さん、お母さん、芽生との結婚を許して下さい」

寝起きドッキリ並みの、展開の速さにに、わたしもパパとママと一緒に驚いてしまった。

至って真剣な志貴くんに、パパは、

「どうぞ、芽生でよければ貰って下さい……」

と、わたしの嫁入りを承諾した。
兄と妹とのような、純粋な関係しかなかったわたしと志貴くん……。

志貴くんがわたしにプロポーズした事から、わたしは、平日も、志貴くんの部屋で過ごすようになった。

まだまだ兄弟以上恋人未満な、わたしと志貴くん。

恋人同士になり、半年後に結婚式を挙げる。

でも、ずっと、兄弟のように育ったから、なかなか、2人の距離は近づかない。

わたしと志貴くんの関係は、恋風が吹いて一瞬に関係が成就した気がする。

切ない恋風も吹いた。

それで、何度も泣いた。

でも、わたしは、今、とても幸せです。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

10 sweet wedding

國樹田 樹
恋愛
『十年後もお互い独身だったら、結婚しよう』 そんな、どこかのドラマで見た様な約束をした私達。 けれど十年後の今日、私は彼の妻になった。 ……そんな二人の、式後のお話。

寝顔

凛子
恋愛
静けさの中で……

罪悪と愛情

暦海
恋愛
 地元の家電メーカー・天の香具山に勤務する20代後半の男性・古城真織は幼い頃に両親を亡くし、それ以降は父方の祖父母に預けられ日々を過ごしてきた。  だけど、祖父母は両親の残した遺産を目当てに真織を引き取ったに過ぎず、真織のことは最低限の衣食を与えるだけでそれ以外は基本的に放置。祖父母が自身を疎ましく思っていることを知っていた真織は、高校卒業と共に就職し祖父母の元を離れる。業務上などの必要なやり取り以外では基本的に人と関わらないので友人のような存在もいない真織だったが、どうしてかそんな彼に積極的に接する後輩が一人。その後輩とは、頗る優秀かつ息を呑むほどの美少女である降宮蒔乃で――

ビールで乾杯

凛子
恋愛
お願いだから……早く気付いて! 恋人の佑都からのプロポーズを待ち続けている真理。 一体いつまで待てばいいの?

先生の秘密はワインレッド

伊咲 汐恩
恋愛
大学4年生のみのりは高校の同窓会に参加した。目的は、想いを寄せていた担任の久保田先生に会う為。当時はフラれてしまったが、恋心は未だにあの時のまま。だが、ふとしたきっかけで先生の想いを知ってしまい…。 教師と生徒のドラマチックラブストーリー。 執筆開始 2025/5/28 完結 2025/5/30

さようなら、初恋

芙月みひろ
恋愛
彼が選んだのは姉だった *表紙写真はガーリードロップ様からお借りしています

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

十五年後、十四のままの君に触れる

有箱
恋愛
十五年前、別れを切り出してきた僕の恋人が言った。 『十年後、まだ私のことを好きでいてくれたら、ここに来て』と。 十年後、約束の場所に行ったが君はいなかった。 それから一年が経っても、さらに一年経っても――五年が経過しても君は現れなかった。 どうしても愛を捨てきれなかった僕は、最後の望みをかけて手紙を送る。 1ヶ月後、公園で待っています、と。 期待と不安の中、迎えた当日。十五年の間、心待ちにしていた君が現れた――顔も格好も、別れた時の姿のままで。

処理中です...