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キャリアウーマンに憧れる
福岡支店に長期出張した蓮翔さんからポリスターマンションの内装設計を私に任す事になったから、出張準備をして新幹線に乗ってすぐくるよう連絡が入った。
吉川さんがこの仕事を受ける予定だったのが、一連の騒動から拓兄がインテリアプランナーから購買に異動させ。急遽、代役が私に決まった。
水回り設備をオリジナル仕様にする事が決まっていて、この仕事ができるインテリアプランナーが福岡支店にはいなく、経験のある私が引き受ける事になった。
TATAとは遠方だけど何度かオリジナル仕様で発注させて貰ってる。
担当をしてくれた瀬生灯里さんとは何度かお会いした事がある。
とても綺麗でオシャレで仕事ができる人。
担当が瀬生灯里さんと聞いて、瀬生灯里さんとまた仕事ができる事が嬉しくてたまらなかった。
彼女と仕事をすると、とても勉強にな
る。
見た目だけでなく機能面も考えて水回り設備を開発してる瀬生灯里さんは天才だと思う。
*****
「……拓兄、なんで着いてくるの?他に挨拶に回らないといけない会社があるんじゃなかったっけ?」
午後4時からのTATAに打ち合わせでアポを取っていて、私と蓮翔さんが2人で行く予定だったのに拓兄が着いてきた。
「TATAにそういえば挨拶に出向いた事がなかったから」
拓兄はそういうと社用車の後部座席にドカッと座り、タブレットをビジネスバッグから取り出して仕事を始めた。
TATA本社に時間通りに着くと入り口の前で瀬生灯里さんが立って待ってくれてた。
夏なのに紺のストライプのスーツを着て、iPadを左手で持ち、私と目が合うと会釈をしてくれた。
私はスーツが似合わなくて、女子アナファッションを参考にして、レッセパッセやアプワイザーリッシェのパステルカラーの服を好んで着てる。
瀬生灯里さんはどこのブランドかはわからないけどいつも仕立てがいい身体にフィットしたオシャレなオーダースーツを身に纏ってる。
スタイルの良さに女の私でもついつい目がいってしまう。
同い年なのに、しっかりしていて、初対面の蓮翔さんと拓兄にスマートに名刺交換をし、ショールームに案内し、ポリスターマンションの水回り設備にかける予算内の商品を手短に紹介していく。
私と同い年なのに機転が利いて仕事ができる瀬生灯里さんに、私は憧れてる。
「ポリスターマンションの購入層から考えて、価格を抑えてそれなりに使い勝手がいい設備にした方がいいと思います。
キッチンスペースよりリビングダイニングのスペースを広くとった方がいいですね。
マルモからの要求仕様を見て、キッチンスペースをどれくらいとるかなどを即計算し、提案していく。
「カラーバリエーションは5種類まででしたら用意します。システムキッチン自体を標準より少し小さめにし奥行きを広くして収納スペースを確保する方向で設計プランを作成します。外装と、壁紙と床材にシステムキッチンの形状を合わせたいので、決まりましたらお知らせ下さい」
無駄の無い立ち振る舞いにいつもながら尊敬してしまう。
予算云々をiPadですぐに作成し、打ち合わせが終わった後に書類にして渡してくれる。
1度、野崎不動産のクラウドマンションの営業からシステムキッチンの形状について無理難題を言われ、対処できない私のアシストで瀬生灯里さんがわざわざ福岡から駆けつけてくれて説得をしてくれた事がある。
その時に銀座のBARで一緒に飲んだ。
TATAを継がないといけない瀬生灯里さん。
1人娘で、女だから能力がある男を婿に貰えばいいといわれ育ったけど、それが嫌で女社長としてTATAを継ぐと言ってた。
跡継ぎがいるから子供は1人欲しいと言ってたけど、絶対に結婚はしないと決めてるらしい。
お見合い結婚で不仲で両親共に不倫相手と生活をしてるとかで、そんな環境で育ったから絶対に結婚しないと決めてるらしい。
でも、子供は欲しいから優秀な男から子種を貰うと酔ってボロっと口に出してた。
同じ社長令嬢でも、私には跡を継ぐ兄がいて親も兄も認めてくれてる恋人につ蓮翔さんがいる。
宿泊するホテルの最上階にあるBARで呑んでたからよかったけど、酔い潰れた瀬生灯里さんはかなり仕事の重圧とストレスを感じてるのか危なっかしかった。
スタイルがよくて、私より格段に綺麗な瀬生灯里さん。
私は瀬生灯里さんと仲良くなりたいと思った。
仕事関係のつながりの人で東京と福岡だと距離があるから仲良くなるのは難しいけど、親友になりたいと思った。
「瀬生さん、仕事上がりにご飯行きませんか?」
外まで見送りに出てくれた瀬生さんに勇気を出して声をかけてみた。
蓮翔さんと拓兄がいたから、TATAの手がけてる商品説明も入れたから1時間の予定が2時間かかってしまった。
水曜日だから定時退勤なのを知ってるから声をかけてみた。
瀬生さんは困った表情を浮かべてた。
馬場建設とTATAでは会社の規模に差がある。
だから、瀬生さんは接待と思って断れない。
「前に助けて貰った御礼をしたい。2人で飲みに行きましょう!!」
蓮翔さんと拓兄の存在が気負ってしまうのではとサシ飲みで誘ってみた。
「……凛子さんと2人でしたら、 お付き合いします」
瀬生灯里さんが私の誘いに応えてくれて、喜んでたら、
「私と桐嶋も便乗させて頂きます。TATAとはこれからも末永くお付き合いと思ってますので、ご一緒させて頂けませんか?」
瀬生灯里さんと2人で女子会をしたかったのに、拓兄が口を挟んできた。
瀬生灯里さんはかなり困った表情を浮かべてたけど、諦めて、19時半にもつ鍋の浅田屋で落ち合う約束をして別れた。
「拓兄、瀬生さんが綺麗だからって手を出さないでよね。私の憧れの人でそんけしてる人なんだから…….」
美人でスタイルがいい瀬生灯里さんに手を出しそうな拓兄に釘をさす。
芸能人なんか比にならない美しい瀬生灯里さん、下衆な拓兄の餌食にしたくなかった。
拓兄に瀬生灯里さんに手を出すなと釘をさし、小倉駅側にある予約を入れたもつ鍋に入る。
森伊蔵と魔王が飲めるもつ鍋の店で、値段が高いけど拓兄に払わすつもりだか気兼ねなく飲めて食べれる。
先に店に着き、店の前で瀬生さんを待ってた。
待ち合わせ時間ギリギリに瀬生灯里さんは駆けつけてくれた。
店の中に入り、瀬生さんの隣に座り、システムキッチンと料理についてマシンガントークをする私。
瀬生さんが大好きで、キッチンの使い勝手について語り合いたかった。
蓮翔さんが私が瀬生灯里さんにべったりだから寂しそうだったけど、瀬生灯里さんとは福岡で今しか触れ合えない。
「瀬生さん、焼酎、苦手なんですか?拓兄が支払うので、遠慮なく森伊蔵と魔王を呑んで下さい!!」
「ありがとうございます。すみません。私、アルコールに弱くて、明日、仕事ありますし、お茶でお付き合いさけて下さい」
真面目な瀬生灯里さん、乾杯のビールと森伊蔵と魔王を1杯ずつ呑んでそれ以降はウーロン茶を注文してる。
「凛子、瀬生さんを困らすな。凛子も見習ってお茶を飲め!!」
瀬生さんとの飲み会が嬉しくて、調子に乗ってる私。
お酒はそんなに呑んでなかったけど悪酔いしてた。
美味しいけど脂っこいもつ鍋。
焼き鳥を食べて、お造りと明太玉子焼きを口にしてた。
ストレスはないけど、最近、あまり食べれない……。
「凛子はアルコールに弱いから、すみません」
蓮翔さんが私が呑んでるドリンクの大半を飲み干す。
ストレスは無いけど、最近、あまり食べれなくなった。
油っぽい物は一口食べて、気持ち悪くなる。
華奢すぎる体型だから元々少食で、コンビニのおにぎり1個とサラダを食べきるのも辛かった。
「……凛子、悪酔いし過ぎ、帰るぞ!!瀬生さん、すみません!!」
2時間の食事会を終え、私は無理矢理蓮翔にタクシーの後部座席に乗せられた。
同じ方面なのに、拓兄がタクシーを2台呼び、私と瀬生灯里さんを引き離した。
「拓兄、瀬生さんに手を出したら一生口聞かないから!!」
お酒は口に含むだけで呑んで無いのに最近体調が優れなくて、だから、蓮翔さんは私に過保護になってる。
もう少し瀬生灯里さんと一緒にいたかったのに無理矢理レオパレスに連れて帰られた。
「……凛子、尿検査して。たぶん、妊娠してる」
レオパレス住居について、蓮翔さんに妊娠検査薬を渡され、恐る恐る検査をしたら陽性反応が出た。
「多少のアルコールは問題ないみたいだけど、これからは飲酒禁止。最近、食事量が減ってたから気になってたけど、やっぱり妊娠してたんだ。赤ちゃん産まれるまでアルコール禁止。仕事もセーブして」
私のお腹の中に蓮翔さんとの間にできた赤ちゃんがいるらしいけど、実感がない。
生理が2週間遅れてたけど、気にしてなかった。
飲酒は禁止されたけど、仕事は続けた。
福岡支店での仕事は楽しかった。吉川さんがインテリアプランナーのリーダーを務めてた時に後輩を育ててなかったから、2ヶ月間しかいないけど私が出来る範囲で内装設計に仕事を通して教えた。
吉川さんは成果を独占するために、雑談だけを部下にさせてた。
現場について無知なインテリアプランナーの社員を同行させ、ポレスターマンション以外の案件にも手を出し、サポートした。
購買部で出荷集荷の業務をしてる吉川さんに出くわすと睨まれた。
少しふっくらしたお腹が気のせいかそのままで、出産間際なはずなのにぺったんこで気になってた。
田辺課長と関係が完全に切れて、堕胎できるぎりぎりに中絶したという噂は流れてた。
購買部で一般職は総合職になるのは難しく、給料も上がらない。
だから、吉川さんは田辺課長に見捨てられて堕胎したんだと思う……。
でも、同情はできなかった。
関係もない蓮翔さんの子と偽り産もうとしたのは許せる事ではない。
蓮翔さんに連れられて産婦人科医院にいったら妊娠10週で、蓮翔さんと子供を身ごもれた事を喜んだ。
出張明けに母子手帳の手続きをする事にして、お腹に芽生えた赤ちゃんに毎日話しかける生活を送ってた。
吉川さんがこの仕事を受ける予定だったのが、一連の騒動から拓兄がインテリアプランナーから購買に異動させ。急遽、代役が私に決まった。
水回り設備をオリジナル仕様にする事が決まっていて、この仕事ができるインテリアプランナーが福岡支店にはいなく、経験のある私が引き受ける事になった。
TATAとは遠方だけど何度かオリジナル仕様で発注させて貰ってる。
担当をしてくれた瀬生灯里さんとは何度かお会いした事がある。
とても綺麗でオシャレで仕事ができる人。
担当が瀬生灯里さんと聞いて、瀬生灯里さんとまた仕事ができる事が嬉しくてたまらなかった。
彼女と仕事をすると、とても勉強にな
る。
見た目だけでなく機能面も考えて水回り設備を開発してる瀬生灯里さんは天才だと思う。
*****
「……拓兄、なんで着いてくるの?他に挨拶に回らないといけない会社があるんじゃなかったっけ?」
午後4時からのTATAに打ち合わせでアポを取っていて、私と蓮翔さんが2人で行く予定だったのに拓兄が着いてきた。
「TATAにそういえば挨拶に出向いた事がなかったから」
拓兄はそういうと社用車の後部座席にドカッと座り、タブレットをビジネスバッグから取り出して仕事を始めた。
TATA本社に時間通りに着くと入り口の前で瀬生灯里さんが立って待ってくれてた。
夏なのに紺のストライプのスーツを着て、iPadを左手で持ち、私と目が合うと会釈をしてくれた。
私はスーツが似合わなくて、女子アナファッションを参考にして、レッセパッセやアプワイザーリッシェのパステルカラーの服を好んで着てる。
瀬生灯里さんはどこのブランドかはわからないけどいつも仕立てがいい身体にフィットしたオシャレなオーダースーツを身に纏ってる。
スタイルの良さに女の私でもついつい目がいってしまう。
同い年なのに、しっかりしていて、初対面の蓮翔さんと拓兄にスマートに名刺交換をし、ショールームに案内し、ポリスターマンションの水回り設備にかける予算内の商品を手短に紹介していく。
私と同い年なのに機転が利いて仕事ができる瀬生灯里さんに、私は憧れてる。
「ポリスターマンションの購入層から考えて、価格を抑えてそれなりに使い勝手がいい設備にした方がいいと思います。
キッチンスペースよりリビングダイニングのスペースを広くとった方がいいですね。
マルモからの要求仕様を見て、キッチンスペースをどれくらいとるかなどを即計算し、提案していく。
「カラーバリエーションは5種類まででしたら用意します。システムキッチン自体を標準より少し小さめにし奥行きを広くして収納スペースを確保する方向で設計プランを作成します。外装と、壁紙と床材にシステムキッチンの形状を合わせたいので、決まりましたらお知らせ下さい」
無駄の無い立ち振る舞いにいつもながら尊敬してしまう。
予算云々をiPadですぐに作成し、打ち合わせが終わった後に書類にして渡してくれる。
1度、野崎不動産のクラウドマンションの営業からシステムキッチンの形状について無理難題を言われ、対処できない私のアシストで瀬生灯里さんがわざわざ福岡から駆けつけてくれて説得をしてくれた事がある。
その時に銀座のBARで一緒に飲んだ。
TATAを継がないといけない瀬生灯里さん。
1人娘で、女だから能力がある男を婿に貰えばいいといわれ育ったけど、それが嫌で女社長としてTATAを継ぐと言ってた。
跡継ぎがいるから子供は1人欲しいと言ってたけど、絶対に結婚はしないと決めてるらしい。
お見合い結婚で不仲で両親共に不倫相手と生活をしてるとかで、そんな環境で育ったから絶対に結婚しないと決めてるらしい。
でも、子供は欲しいから優秀な男から子種を貰うと酔ってボロっと口に出してた。
同じ社長令嬢でも、私には跡を継ぐ兄がいて親も兄も認めてくれてる恋人につ蓮翔さんがいる。
宿泊するホテルの最上階にあるBARで呑んでたからよかったけど、酔い潰れた瀬生灯里さんはかなり仕事の重圧とストレスを感じてるのか危なっかしかった。
スタイルがよくて、私より格段に綺麗な瀬生灯里さん。
私は瀬生灯里さんと仲良くなりたいと思った。
仕事関係のつながりの人で東京と福岡だと距離があるから仲良くなるのは難しいけど、親友になりたいと思った。
「瀬生さん、仕事上がりにご飯行きませんか?」
外まで見送りに出てくれた瀬生さんに勇気を出して声をかけてみた。
蓮翔さんと拓兄がいたから、TATAの手がけてる商品説明も入れたから1時間の予定が2時間かかってしまった。
水曜日だから定時退勤なのを知ってるから声をかけてみた。
瀬生さんは困った表情を浮かべてた。
馬場建設とTATAでは会社の規模に差がある。
だから、瀬生さんは接待と思って断れない。
「前に助けて貰った御礼をしたい。2人で飲みに行きましょう!!」
蓮翔さんと拓兄の存在が気負ってしまうのではとサシ飲みで誘ってみた。
「……凛子さんと2人でしたら、 お付き合いします」
瀬生灯里さんが私の誘いに応えてくれて、喜んでたら、
「私と桐嶋も便乗させて頂きます。TATAとはこれからも末永くお付き合いと思ってますので、ご一緒させて頂けませんか?」
瀬生灯里さんと2人で女子会をしたかったのに、拓兄が口を挟んできた。
瀬生灯里さんはかなり困った表情を浮かべてたけど、諦めて、19時半にもつ鍋の浅田屋で落ち合う約束をして別れた。
「拓兄、瀬生さんが綺麗だからって手を出さないでよね。私の憧れの人でそんけしてる人なんだから…….」
美人でスタイルがいい瀬生灯里さんに手を出しそうな拓兄に釘をさす。
芸能人なんか比にならない美しい瀬生灯里さん、下衆な拓兄の餌食にしたくなかった。
拓兄に瀬生灯里さんに手を出すなと釘をさし、小倉駅側にある予約を入れたもつ鍋に入る。
森伊蔵と魔王が飲めるもつ鍋の店で、値段が高いけど拓兄に払わすつもりだか気兼ねなく飲めて食べれる。
先に店に着き、店の前で瀬生さんを待ってた。
待ち合わせ時間ギリギリに瀬生灯里さんは駆けつけてくれた。
店の中に入り、瀬生さんの隣に座り、システムキッチンと料理についてマシンガントークをする私。
瀬生さんが大好きで、キッチンの使い勝手について語り合いたかった。
蓮翔さんが私が瀬生灯里さんにべったりだから寂しそうだったけど、瀬生灯里さんとは福岡で今しか触れ合えない。
「瀬生さん、焼酎、苦手なんですか?拓兄が支払うので、遠慮なく森伊蔵と魔王を呑んで下さい!!」
「ありがとうございます。すみません。私、アルコールに弱くて、明日、仕事ありますし、お茶でお付き合いさけて下さい」
真面目な瀬生灯里さん、乾杯のビールと森伊蔵と魔王を1杯ずつ呑んでそれ以降はウーロン茶を注文してる。
「凛子、瀬生さんを困らすな。凛子も見習ってお茶を飲め!!」
瀬生さんとの飲み会が嬉しくて、調子に乗ってる私。
お酒はそんなに呑んでなかったけど悪酔いしてた。
美味しいけど脂っこいもつ鍋。
焼き鳥を食べて、お造りと明太玉子焼きを口にしてた。
ストレスはないけど、最近、あまり食べれない……。
「凛子はアルコールに弱いから、すみません」
蓮翔さんが私が呑んでるドリンクの大半を飲み干す。
ストレスは無いけど、最近、あまり食べれなくなった。
油っぽい物は一口食べて、気持ち悪くなる。
華奢すぎる体型だから元々少食で、コンビニのおにぎり1個とサラダを食べきるのも辛かった。
「……凛子、悪酔いし過ぎ、帰るぞ!!瀬生さん、すみません!!」
2時間の食事会を終え、私は無理矢理蓮翔にタクシーの後部座席に乗せられた。
同じ方面なのに、拓兄がタクシーを2台呼び、私と瀬生灯里さんを引き離した。
「拓兄、瀬生さんに手を出したら一生口聞かないから!!」
お酒は口に含むだけで呑んで無いのに最近体調が優れなくて、だから、蓮翔さんは私に過保護になってる。
もう少し瀬生灯里さんと一緒にいたかったのに無理矢理レオパレスに連れて帰られた。
「……凛子、尿検査して。たぶん、妊娠してる」
レオパレス住居について、蓮翔さんに妊娠検査薬を渡され、恐る恐る検査をしたら陽性反応が出た。
「多少のアルコールは問題ないみたいだけど、これからは飲酒禁止。最近、食事量が減ってたから気になってたけど、やっぱり妊娠してたんだ。赤ちゃん産まれるまでアルコール禁止。仕事もセーブして」
私のお腹の中に蓮翔さんとの間にできた赤ちゃんがいるらしいけど、実感がない。
生理が2週間遅れてたけど、気にしてなかった。
飲酒は禁止されたけど、仕事は続けた。
福岡支店での仕事は楽しかった。吉川さんがインテリアプランナーのリーダーを務めてた時に後輩を育ててなかったから、2ヶ月間しかいないけど私が出来る範囲で内装設計に仕事を通して教えた。
吉川さんは成果を独占するために、雑談だけを部下にさせてた。
現場について無知なインテリアプランナーの社員を同行させ、ポレスターマンション以外の案件にも手を出し、サポートした。
購買部で出荷集荷の業務をしてる吉川さんに出くわすと睨まれた。
少しふっくらしたお腹が気のせいかそのままで、出産間際なはずなのにぺったんこで気になってた。
田辺課長と関係が完全に切れて、堕胎できるぎりぎりに中絶したという噂は流れてた。
購買部で一般職は総合職になるのは難しく、給料も上がらない。
だから、吉川さんは田辺課長に見捨てられて堕胎したんだと思う……。
でも、同情はできなかった。
関係もない蓮翔さんの子と偽り産もうとしたのは許せる事ではない。
蓮翔さんに連れられて産婦人科医院にいったら妊娠10週で、蓮翔さんと子供を身ごもれた事を喜んだ。
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