スピード離婚した夫とリターンらぶ

鳴宮鶉子

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俺だけの女にしたくて side拓磨

BARでビッチをしている灯里と仕事でバリキャリな灯里。

ーーどっちが本来の灯里なのか。

仕事中の灯里はBARでの印象と180°正反対な灯里を見て、かなり衝撃を受けた。

ポリスターの水回り設備機器をオリジナルで発注かけたら、ポリスターマンションの広さや購入層を調べ、最善の仕様で提案してきた。

リビングダイビングが15畳と狭いため、既成のものよりもコンパクトにし、だが収納スペースはしっかりつけるオリジナルシステムキッチンにデザイン設計図面を描いて提案をしてきて、その対応が極め細やかで丁寧で驚いた。

人に懐かない凛子が灯里に懐いていて、灯里の提案に感心し、狭いスペースでも使い勝手がよくするにはどうしたらいいさとあれこれ2人で模索して即席で設計図を描いてた。

凛子が新居のタワーマンションの内装デザインをする際に、ダイニングリビングのキッチンを2パターン用意した。

L型対面キッチンと調理台付きのI型キッチン。
42畳の広々としたリビングダイニングだとキッチンスペースが狭い方がバランスが悪く、ホームパーティーを開いたりと何かと調理をする。

灯里にあれこれ相談してキッチンの種類を決めたと言ってた。

新規マンションの水回り設備機器を凛子が灯里指名でTATAに任せていて、名前だけは知っていた。

灯里が手がける水回り設備機器は、マンションを購入した主婦層から好評だった。

仕事モードの灯里を見て、見た目と身体だけでなく灯里の全てが欲しくて、ビッチな灯里だから他の男にも抱かれてると思うと許せなくて、俺は灯里の父親に結婚の承諾を取り付けて半ば無理矢理灯里を東京に連れてきた。

灯里は複雑な家庭環境で育ち、それ故にTATAを継ぐために努力してきた。

なのに、父親がTATAは再婚相手の子に継がすといい、灯里を俺に引き渡した。
灯里は絶望した表情を浮かべ、俺との結婚を受け入れ、東京にも大人しく着いてきた。


「……灯里、大人しく留守番していてくれ。それが嫌なら俺の仕事についてこい」

「……ここで帰りを待ってます」

灯里を東京に連れ帰り、自社ビルに連れていき親父とお袋に紹介した後に区役所へ婚姻届を提出しにいった。
溜め込んでる仕事はあるがする気になれず、灯里をマンションに連れ帰り、ひたすら抱き潰した。

相性がいい身体だから止まらず、無理をさせたのもあり、灯里は立ちあがるもよろけて歩く事もままならなかった。

灯里が愛おしい。
常に隣に置きたい。

*****
「拓兄が、瀬生さんじゃなく、灯里さんを嫁にして東京に連れ出すから、灯里さんが担当から外れたからオリジナルでシステムキッチンを開発するの大変になったんだったんだからね!!」

3週間後に凛子と桐嶋が福岡支店から帰ってきた。
俺の部屋のカードキーを凛子は持ってるから、深夜23時過ぎに灯里を抱いてたら桐嶋を引き連れて入ってきた。

流石に寝室には入ってこなかったがドアをドンドン叩いてきてデリカシーのない妹に対して舌打ちをし、パジャマに着替えて部屋からでた。

申し訳無さそうな桐嶋と灯里に会いたがる凛子。
灯里がパジャマを着て寝室から出てくると凛子が灯里に抱きついた。

灯里がTATAを辞めた穴は大きかったようで、細かい仕様に対応ができなくなったらしい。

「……凛子さん、私がTATAを辞めて拓磨さんに嫁いだのは私の父、TATAの社長の判断なの。TATAは私の腹違いの弟が継ぐ事になって、だから、私はもうTATAと無関係なの」

TATAを継ぐために努力をしてきたのに俺に嫁がされた灯里。

灯里の父親は灯里の腹違いの弟にTATAを継がす事に決めていて、灯里の今までの功績を全く評価してなかった。

「……灯里さんが担当だからTATAに水回り設備機器を発注してきたけど、さすがにあれだと任せれないよ」

凛子が福岡から戻ってきてから夜中なのに俺の部屋に来たぐらいだから、灯里が去った後のTATAは相当対応が悪いのかもしれない。

「……水回り設備機器メーカーはTATA以外にもあるからTATAに拘らずに新規建設のマンションに合うメーカーに発注かけたらいいと思う。TATAに対しては私はもう口も手も出す気はないの。馬島建設に嫁いだ身だから、これからは私ができる範囲で拓磨さんの仕事をお手伝いしていきます」

灯里は父親とTATAを完全に見捨てたようだった。

「じゃ、灯里さん、インテリアプランナーとして一緒に仕事しよう!!」

灯里はコロンビア大学の建設学部卒で日本に帰ってきてから2級建築士とインテリア関係の資格を全て取得していた。
灯里を東京に連れてきて、灯里に俺の片腕として俺の側に置こうと考えていたが、断られた。

「……拓磨さんが許可を下さるなら、凛子さんにインテリアプランナーの仕事を教わってもいいですか?」

「凛子、明日からしばらくの間、灯里の事を頼む」

「わーーい。灯里さん、明日から宜しくね!!」

深夜0時が過ぎ、桐嶋が凛子を説得して家に連れて帰った。

凛子は妊娠して悪阻であまり体調が良くない。
灯里が凛子のサポートについてくれたら助かる。


少しずつ、灯里は俺に心を開いてくれて馬島建設の仕事に携わるようになり、夫婦として打ち解けてきたと俺は思ってた。


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