Substitute lover

鳴宮鶉子

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エピローグ

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「心愛と翔琉が夫婦になるなんて、不思議な感じがするけど、嬉しいわ!!」

自殺を図ろうとするたびに、翔琉に阻止され、『生きろ!!』と抱きしめられた。

翔琉は私を死なせてくれない。
私の側に常にいて、愛してくれる翔琉。

「将也と翔太のおじさんではなく、父親になれた」

民法第734条、直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。ただし、養子と養方の傍系血族との間では、この限りでない。

将也と翔太が小学校に上がるタイミングで、私は翔琉と兄弟から夫婦の関係になった。

自殺を止められるたびに抱きしめられ、愛を囁かれ、寂しかった私は、自然と翔琉と体関係を持ってしまい、避妊をしなかったからできてしまった。

それで関係をちゃんとしたいと翔琉が言い出し、戸籍上、夫婦になった。

一緒に暮らし、父親役どころか母親役もこなしてくれてる翔琉。
将也と翔太が小学校にあがるタイミングで夫婦になり、息子達の父親としてさらにイクメンぶりを発揮してる。

「マサ、ショウ、行くぞー!!」

「お母さん、行ってきます!!」

私立小学校に通い始めてから、息子は、私の事は“お母さん”、翔琉の事を“お父さん”と呼ぶようになった。

「行ってらっしゃい!!」

将生の元にいきたいと今でも思う。
でも、翔琉と息子達との生活が居心地がよく、私は寿命が尽きるまで生きていようと思えるようになった。


ーー 将生、天国で私と子供達の事を見守っていて下さい。




END
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