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引きこもりをして、何が悪い
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父と母の死後、多額の保険金が入った
私。
父が残した帳簿を見て、下請けと協力会社に借金を無事返済し、ほっとする。
葬式に訪れた会社関係で付き合いがあった社長さんに、傷心で塞ぎ込め中、3~10倍の額を返済しろと詰め寄られ戸惑った私を、橘先輩が雇った優秀な顧問弁護士が間に入ってくれて対応して下さり、助かった。
中堅会社経営者夫妻が事故死すると多額の保険金が降りる。
もしものためにと国外の保険会社25社に入っていた事から、総額み2億円入り、返済で1億8千万円支払い、税金で搾取されるも2千万円貯蓄が残った。
仕事をする気も起きず、全ての手続きを終えた後も、私は家に引きこもっていた。
「久保、お前、腐ってるな!!」
父が昔ながらの日本家屋が好きで、世田谷に建てた一軒家は縁側のある昔ながらの家屋で防犯対策が甘い。
「橘先輩、警察呼んでいいですか?」
セキュリティーのために防犯カメラはついてる。
だけど、家の鍵を持った人に対しては反応しない。
「俺は久保の父親から鍵を預かった。おまえの事を頼むと頼まれた」
平日午後9時に、橘先輩は許可なくウチに入ってくる。
「久保、鮨買ってきた」
「いらない」
「わざわざ銀座でミシュラン3つ星の店のをテイクアウトして来たんだから、食えよ」
引きこもってウチからまったく出ない私に、橘先輩は生きるために食べさせようとしてくる。
「……いらない。お腹すいてない」
「ガリガリガイコツが、昼間、何も食ってないだろっ。わざわざ取り寄せたり買いに行った食いもん、放置しやがって!!」
イライラゲージマックスの橘先輩。
両親が亡くなって全く食欲が湧かない私に対して勝手に食べさせようと買ったのに、無駄にしたと怒り奮闘で嫌になる。
「鮨は好きだろ。一緒に食べよう」
ダイニングテーブルに私を座らせろ
すし桶に入った豪華な鮨を目の前に入り、口の中に涎が溜まる。
「好きなネタ、さっさと食べないと、俺が全部喰うぞ!!」
食べるものが目の前になければ食べないでもやってける。
目の前に好物を置かれ、美味しそうに橘先輩が食べるから、ついついつられて手が伸びてしまった。
「頼んでたのやってくれた?」
「私、Aile設計の人間じゃないからやるわけないじゃん」
橘先輩は久保設計の社名を残し、経営に関して私の父に全て委任するつもりで話を進めていた。
それが父が自殺し、父の側近に不信感を募っていたのもあり、会社統合に舵を取った。
だから、3世代続いた久保設計は、無くなった。
「納期はまだ先だから、急がなくてもいい。気長に待つ」
橘先輩が私に投げた教会と美術館の設計図面。
大手ゼネコンや設計事務所と競合で勝ち取らないと仕事にならない案件だから、全くやる気はない。
36貫の特上寿司を2人で平らげ、私がご飯を食べた事に安心した橘先輩はウチから出ていく。
「朝食用にサンドイッチとフルーツの盛り合わせを冷蔵庫に入れてるから、食えよ」
「…………」
朝食だけでなく、ランチもホテルのデリバリーもしくはケータリングを頼んでくれてる。
「食べれよ!!仕事抜けれそうなら確認しに来るからな!!」
両親の自殺と仕事を失い、家に引きこもるようになり、2ヶ月で12kg痩せこけた。
変わり果てた私の姿に責任を感じたのか、橘先輩は私にご飯を食べさせるために、時間を見つけては顔を出しにくる。
橘先輩のせいで父の会社が業績悪化したわけではない。
橘先輩のおかけで父の会社に勤めている従業員は職を失わずに済み、助かった。
私。
父が残した帳簿を見て、下請けと協力会社に借金を無事返済し、ほっとする。
葬式に訪れた会社関係で付き合いがあった社長さんに、傷心で塞ぎ込め中、3~10倍の額を返済しろと詰め寄られ戸惑った私を、橘先輩が雇った優秀な顧問弁護士が間に入ってくれて対応して下さり、助かった。
中堅会社経営者夫妻が事故死すると多額の保険金が降りる。
もしものためにと国外の保険会社25社に入っていた事から、総額み2億円入り、返済で1億8千万円支払い、税金で搾取されるも2千万円貯蓄が残った。
仕事をする気も起きず、全ての手続きを終えた後も、私は家に引きこもっていた。
「久保、お前、腐ってるな!!」
父が昔ながらの日本家屋が好きで、世田谷に建てた一軒家は縁側のある昔ながらの家屋で防犯対策が甘い。
「橘先輩、警察呼んでいいですか?」
セキュリティーのために防犯カメラはついてる。
だけど、家の鍵を持った人に対しては反応しない。
「俺は久保の父親から鍵を預かった。おまえの事を頼むと頼まれた」
平日午後9時に、橘先輩は許可なくウチに入ってくる。
「久保、鮨買ってきた」
「いらない」
「わざわざ銀座でミシュラン3つ星の店のをテイクアウトして来たんだから、食えよ」
引きこもってウチからまったく出ない私に、橘先輩は生きるために食べさせようとしてくる。
「……いらない。お腹すいてない」
「ガリガリガイコツが、昼間、何も食ってないだろっ。わざわざ取り寄せたり買いに行った食いもん、放置しやがって!!」
イライラゲージマックスの橘先輩。
両親が亡くなって全く食欲が湧かない私に対して勝手に食べさせようと買ったのに、無駄にしたと怒り奮闘で嫌になる。
「鮨は好きだろ。一緒に食べよう」
ダイニングテーブルに私を座らせろ
すし桶に入った豪華な鮨を目の前に入り、口の中に涎が溜まる。
「好きなネタ、さっさと食べないと、俺が全部喰うぞ!!」
食べるものが目の前になければ食べないでもやってける。
目の前に好物を置かれ、美味しそうに橘先輩が食べるから、ついついつられて手が伸びてしまった。
「頼んでたのやってくれた?」
「私、Aile設計の人間じゃないからやるわけないじゃん」
橘先輩は久保設計の社名を残し、経営に関して私の父に全て委任するつもりで話を進めていた。
それが父が自殺し、父の側近に不信感を募っていたのもあり、会社統合に舵を取った。
だから、3世代続いた久保設計は、無くなった。
「納期はまだ先だから、急がなくてもいい。気長に待つ」
橘先輩が私に投げた教会と美術館の設計図面。
大手ゼネコンや設計事務所と競合で勝ち取らないと仕事にならない案件だから、全くやる気はない。
36貫の特上寿司を2人で平らげ、私がご飯を食べた事に安心した橘先輩はウチから出ていく。
「朝食用にサンドイッチとフルーツの盛り合わせを冷蔵庫に入れてるから、食えよ」
「…………」
朝食だけでなく、ランチもホテルのデリバリーもしくはケータリングを頼んでくれてる。
「食べれよ!!仕事抜けれそうなら確認しに来るからな!!」
両親の自殺と仕事を失い、家に引きこもるようになり、2ヶ月で12kg痩せこけた。
変わり果てた私の姿に責任を感じたのか、橘先輩は私にご飯を食べさせるために、時間を見つけては顔を出しにくる。
橘先輩のせいで父の会社が業績悪化したわけではない。
橘先輩のおかけで父の会社に勤めている従業員は職を失わずに済み、助かった。
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