婚約破棄から始まる大恋愛

鳴宮鶉子

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エピローグ

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ロンドン市内、運河沿いの高級住宅街リトルヴェニスに佇む教会で結婚式をあげる。
大学時代に1年間、イギリスに交換留学にきていた拓海。
ケンブリッジ大学とユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで建築学を学び、現地の大学生と大規模なタワーマンションとホテルの設計をしていた。

「凛子、きれいだよ」

2人だけのウェディングを終え、ドレス姿のまま拓海がデザインしたホテルへ向かった。

「凛子、俺の奥さんになったから、今日からは心だけでなく、身も愛するから」

ドレス姿のままキングサイズのベッドに押し倒され、唇を重ねる。

「この日をずっと待ち焦がれていた」

高校卒業後に結婚の誓いで処女を捧げた以降、拓海と手を繋ぐ以上の事をしていない。

「凛子、俺の凛子」

教会でした誓いのキスとは違う、貪り尽くすようなディープなキスに必死に応じる。

「凛子、幸せな家庭を築こうな」

タキシードを身に纏った拓海が私を組み敷き、ニカっと笑顔を向ける。

「うん。これからよろしくお願いします」

「死が2人を分かつまで、生涯愛し続ける事を違う」

お互いが純白のウェディングドレスとタキシードを脱がし産まれたままの姿になって、1つに繋がる。

拓海は私の事を一生愛してくれる気がする。
彼からの溺愛を体で感じ、私達は夫婦になった。
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