鬼畜元彼と激甘今彼、結婚するならどっち?

鳴宮鶉子

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激甘今彼の浮気

“理知、仕事終わった後、食事に行かない?”

“行きます”

“じゃ、西新宿にあるLOKOで待ち合わせで”

救命救急センターでの日勤。
佐久間先生からLINEがきて、食事に誘われた。
16時までの勤務だけど、退勤前に患者さんが運び込まれたり、治療中の患者さんの状態が悪かったら、残業になる。
なんとか19時半に抜け出せ、佐久間先生が待つスペイン料理の店へ急ぐ。

「理知、こっち!!」

「……お疲れ様です」

佐久間先生と2人での食事だと思っていたら、蓮と葛城病院の創業者一族の御令嬢、産婦人科医の葛城美麗先生がいた。

「理知が貸し返して貰ってないから。500は溜まってる。佐久間先生に頼んでセッティングして貰った!!」

ワインを飲みながら、スペイン料理を楽しんでいた御一行。
4人掛けのボックス席。
佐久間先生の隣に美麗先生が座っているのが気になった。

蓮の隣に仕方なく座り、ノンアルコールカクテルをオーダーし、ハモン イベリコと マンチェゴチーズ、ハモンセラーノ、ピコスを口にする。

「理知、飲まないの?」

「……病状が気になる患者さんがいるのでこの後救命救急センターに戻ります」

「え、この後、2人きりでデートしようよ!!」

「絶対に嫌です!!」

佐久間先生とデートできると期待していたのに、蓮のさしがねとわかり、ガッカリする。

「理知、俺もボランティアに付き合う」

「ワイン、飲んでたよね。飲酒後に医療行為したらいけないでしょ!!」

「ノンアルコールワインしか飲んでないし、と、いう事で、佐久間先生、美麗先生、お先に失礼します!!」

レストランが入ってるビルから出た途端に、蓮が手をあげ、止まってるタクシーの後部座席に私の手を引き乗り込んだ。

「佐久間先生と美麗先生の邪魔をしたらいけないだろ?俺たちは人命救助に勤しみましょう!!」

佐久間先生と美麗先生は仲が良さげだった。
緊急帝王切開からの新生児手術で仕事上絡みがあるから関わりがあると思いたいけれど、2人の距離の近さから、恋人同士に見えた。

「佐久間先生と美麗先生、付き合ってるの?」

「さあな?美麗先生は葛城病院の御令嬢で高嶺の花だからな、佐久間先生が狙ってもおかしくないんじゃないか。俺は理知一筋だから肩書とか興味ないが」

救命救急センターのシフトが多く、休みが合わなくて、佐久間先生となかなか2人きりで会えない。
佐久間先生が救命救急センターのセンター長をしていた時は、独り暮らしをしている私のマンションに頻繁に来てくれていた。

それが、今では週1、あるかないかになっている。

救命救急センターに着くと、重症な患者さんばかりが搬送されていて、カオス状態に陥っていた。
すぐさま、蓮と患者さんの治療にあたる。

佐久間先生と美麗先生の仲が気になり、雑念に囚われ、人命救助に集中できない。
2人が今、何をしてるかとかどうしても頭に過り、辛い。

「佐久間先生、応援に駆けつけてくださりありがとうございます!!」

キャパオーバーになるほどの受け入れはしてないけど、高度なカテーテル技術が必要な患者さんばかり搬送されていて、外科と同時執刀しないとできない手術だったため、蓮が佐久間先生を呼び寄せた。

「お楽しみのところ、悪いな」

「……」

駆けつけてきた佐久間先生の体から、香りがきついボディソープのにおいがした。

近くのホテルで美麗先生と情事を楽しんでいた事は明確だった。

「理知、ボケっとするな。重症患者のオペに入るから、他の患者の容態が急変しないようしっかり管理しとけ!!」

点滴治療を施している患者さんが25人。
急性心筋梗塞と動脈瘤でカテーテル手術を行った患者さんもいる。

危ない状態の患者さんもいる事から、なんとか雑念を振り払い、治療に当たった。

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