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年末年始の帰省を終え、東京のマンションへ戻った。
久しぶりに実家で上げ膳据え膳のお世話して貰える環境で、ついついだらけてしまう。
年明けの4日が仕事初めで1日の最終で東京に帰るつもりが、だらけてしまい2日目の最終で戻った。
戻るのは自分の部屋。
基本的に休みの日は1人の時間が欲しくて自分の部屋にいる事が多い。
最近は須賀さんの部屋にいるのが当たり前だったけれど、週末はマンションに戻って、のんびりする時もあった。
週末でも彼はずっと自分の思い描く建築物のイメージをスケッチしていて、そのスイッチが入るとわたしがいなくても気づかない。
ご飯の時間と3時間に1回ほどコーヒーと息抜きにちょっとしたお菓子を出しに彼の部屋へ行く。
31日の9時23分の新幹線で新神戸駅から小倉駅へ向かった。
3日も彼と会わなかったから、また普段の生活で彼と触れ合うのが恥ずかしく感じる。
端正な顔立ちで知的な彼。
建築物のデザインを描いてる時の彼はカッコいい。
1月3日 9:00
須賀さんの部屋に入ると、どうやったらこんなに散らかるのかというぐらい、荒れ果てていた。
破り捨てた建築物が描かれたスケッチ。
京都や神戸の街並みから生まれたイメージ。
仕事部屋の机で伏せて眠りについてる彼の横顔は、見惚れてしまうほど美しい。
可愛い系の顔なのを気にして、視力が悪くないのに外では眼鏡をかけてる須賀さん。
眼鏡を外した姿を知っている女性は、たぶん、わたしだけ。
リビングにばらまかれたスケッチを拾いバッテンした物としてない物にしわけしファイルに入れ、机の上に投げてあるカップラーメンとコンビニのパンとおにぎりの袋とペットボトルのゴミを整理して、ごみ収集場に捨てに行く。
彼も昨日帰宅したはずなのに、なんでこんなに散らかるのか。
大学時代、隣の家のカッコいい住民の部屋がまさかのゴミ屋敷でかなり衝撃を受けた。
最近はわたしがずっと片付けてたから、その事を忘れてた。
須賀さん、アメリカに単身赴任で人らしい最低限の生活ができるのかな…。
仕事部屋から寝ぼけた彼が出てきて、わたしを抱き締める。
ちょっとやつれたみたい。
3日しか離れてなかったのに、1ヶ月ぐらい行方不明だった人に再会した的な感動を彼はしていた。
ランチ用に用意してきたサンドイッチとサラダをテーブルに並べ、コーヒーを入れる。
須賀さんはシャワーを浴びに行き、さっぱりした顔して出てきた。
久しぶりに須賀さんと食事を共にする。
アメリカ赴任が決まるまでは水曜日の夜だけ身体を繋げていたのが、ここのとこ毎日で、彼が身体の一部のように感じ、そばにいないとか物足りなく感じる。
彼がアメリカ赴任したら、彼がいない喪失感に寂しくて塞ぎ込んでしまいそうで怖い。
食事を終え片付けをし、自分の部屋に戻ろうとしたら、彼が仕事部屋から出てきて帰らせて貰えなかった。
リビングで彼の横でわたしも同じようにスケッチする。
今受けてる案件を思い出し、イメージをスケッチして行くも思うようには描けない。
隣の彼のスケッチとの差にため息が出る。
かれこれ4時間も作業に集中し、そろそろブレイクタイムをしようと立ち上がった。
キッチンのコーヒーメーカーでコーヒーを入れる。
コーヒーのお供は京都で買った八つ橋。
賞味期限が早く、開けたらすぐに硬くなるから、いつも小さめの箱入りを購入する。
わたしがコーヒーのカップと八つ橋を持って戻ると、いつもなら声をかけ肩を叩かないと反応しないのに、机の上を片付けて待っていた。
彼らしくない反応に驚きつつ、一緒に八つ橋を食べコーヒーを飲み、またスケッチを続ける。
日が暮れ、昨日の夜に注文していた食材でパパッともつ鍋を作った。
もつ鍋の出汁はもちろん、重たいけど福岡に帰省した時に老舗で購入してきた。
彼の部屋で一緒に食事を共にできるのは、後、何回なんだろう。
4月からの赴任予定で、3ヶ月あるけれど、2月の中頃に2週間ほど現地に出張するらしい。
こうやって、彼と一緒にいられる時間は限られてる。
1年半の赴任から帰国してから、また今みたいな関係が続く保証は無い。
多忙な彼の補佐をつけるとかで、4ヶ国語を使いこなす海外営業部の女子社員が共に赴任する事が年末に決まった。
もしかしたら、その女子社員がわたしのポジションに付き、子供を宿し夫婦になるかもしれない。
1月はあっという間に終わり、2月も毎日が淡々と過ぎて行く。
2月10日から3週間、海外営業部の吉岡詩織と共に長期出張が決まった。
吉岡さんとは業務で接点がなく、どんな女性か知らなかった。
社報紙の1月号に須賀さんとの2ショット写真が載っていて、美男美女の写真に会社中の女子社員がどよめいていた。
毎日タクシーで一緒に帰宅するのも、わたしが家で彼のお世話をし、夜の営みも毎晩行っていても、彼と一緒にいられるリミットを思うと、虚しかったりする。
年末の緊急避妊ピルが無くて、孕んでしまったかもと焦っていたけど、セーフでお月のお便りが来て、ほっとしたけど残念に感じたり。
年明けに半休をとり、産婦人科にピルを貰いに行く。
ピルを長く服用していてもやめたら妊娠しても問題ない。
ただ、緊急避妊ピルに関しては絶対に安全とは言えないらしく、もしできて産む気があるなら辞めた方がいいと言われ、毎日服用するピルだけ処方して貰った。
4月から彼はアメリカに行くから、それ以降はピルのお世話になる必要はない。
赴任前という事で、新しいプロジェクトは任されない須賀さん。
でも、海外の案件を受け、英語やフランス語、イタリア語で書かれた依頼書を笹部さんに訳して貰い、依頼者の理想の建物をイメージしスケッチし形にして設計していく。
そのやりとりが仕事中に目に入り、嫉妬してるのに彼の前で気にしないふりをするわたし。
彼はわたしの恋人では無い。
それを自分に言い聞かせる。
彼がアメリカに長期出張に行き、彼がいない普段の日常に、つまらなさを感じ、仕事にも身が入らない。
それと、須賀さんが笹部さんと深い関係になったという嘘か本当かわからない噂が社内で出回った。
彼がアメリカから戻り、久しぶりにわたしが彼の部屋に行くと、獣のようにわたしの身体にむしゃぶりつき肉棒を刺してくるのを見て、笹部さんとこんな関係にはなってないと悟った。
アメリカ滞在時は仕事が多忙過ぎて、借り入れてるマンションでも仕事をしていたようで、帰国してしばらくは家ではいつものスケッチさえしたくないようだった。
一緒にいられるのは後、1ヶ月。
3月は忙しくて、しかも彼がいない3週間が全く仕事にならなくて、溜め込んでしまった請け負った物件をわたしと彼以外誰もいないオフィスで片付けていく。
大学のゼミで、彼から色々教わっていた日々を思い出す。
わたしはまだまだ彼の力量には敵わないし、設計士とてかなり未熟だ。
わたしのせいで、彼の貴重な時間。
23時から25時まで残業に付き合わせてしまうのが申し訳ない。
帰宅後、そんなわたしをお風呂にも入らずご飯も食べずに寝室に押し込み身体を繋ぎ、朝早くに起きて、お風呂に入り腹ペコな胃袋にボリーム満点な朝食を食べて出勤する。
1日1日と彼が渡米する日が近づいていくのが哀しい。
ついに彼が渡米する日が来た。
赴任中は帰国が難しいから、彼の愛車の黒いクラウンは京都の実家に陸送し、たまに部屋に風通しをお願いされ、彼は一緒に暮らしていたマンションを出て行った。
年度末に彼から教わった能率化された設計の仕事方法で、あれから卒なく仕事をこなしている。
ただ、自分が納得できる建物がイメージができず、なんともいえない無力感に苛まれ、仕事を続けるのが辛い。
須賀さんから、毎日、自宅のパソコンのメールアドレスに落書きのようなスケッチが添付されたメールが来る。
時差があるから、帰宅後に彼が送ったメールを朝、わたしが開く感じだ。
Lineで写真が1日に何度か届く。
言葉は無く、ただ、建築物の写真と大自然の風景の写真。
彼がわたしとつながっている事を、マメな言葉でないカタチで送ってくれる。
わたしも、今日の夕ご飯の写真を送る。
だから、1人ご飯も手抜きができない。
彼がいないマンションで、自分の部屋で生活する寂しさに、なかなか慣れない。
4年も一緒にいたから、一緒にいることがが当たり前になってたから。
久しぶりに実家で上げ膳据え膳のお世話して貰える環境で、ついついだらけてしまう。
年明けの4日が仕事初めで1日の最終で東京に帰るつもりが、だらけてしまい2日目の最終で戻った。
戻るのは自分の部屋。
基本的に休みの日は1人の時間が欲しくて自分の部屋にいる事が多い。
最近は須賀さんの部屋にいるのが当たり前だったけれど、週末はマンションに戻って、のんびりする時もあった。
週末でも彼はずっと自分の思い描く建築物のイメージをスケッチしていて、そのスイッチが入るとわたしがいなくても気づかない。
ご飯の時間と3時間に1回ほどコーヒーと息抜きにちょっとしたお菓子を出しに彼の部屋へ行く。
31日の9時23分の新幹線で新神戸駅から小倉駅へ向かった。
3日も彼と会わなかったから、また普段の生活で彼と触れ合うのが恥ずかしく感じる。
端正な顔立ちで知的な彼。
建築物のデザインを描いてる時の彼はカッコいい。
1月3日 9:00
須賀さんの部屋に入ると、どうやったらこんなに散らかるのかというぐらい、荒れ果てていた。
破り捨てた建築物が描かれたスケッチ。
京都や神戸の街並みから生まれたイメージ。
仕事部屋の机で伏せて眠りについてる彼の横顔は、見惚れてしまうほど美しい。
可愛い系の顔なのを気にして、視力が悪くないのに外では眼鏡をかけてる須賀さん。
眼鏡を外した姿を知っている女性は、たぶん、わたしだけ。
リビングにばらまかれたスケッチを拾いバッテンした物としてない物にしわけしファイルに入れ、机の上に投げてあるカップラーメンとコンビニのパンとおにぎりの袋とペットボトルのゴミを整理して、ごみ収集場に捨てに行く。
彼も昨日帰宅したはずなのに、なんでこんなに散らかるのか。
大学時代、隣の家のカッコいい住民の部屋がまさかのゴミ屋敷でかなり衝撃を受けた。
最近はわたしがずっと片付けてたから、その事を忘れてた。
須賀さん、アメリカに単身赴任で人らしい最低限の生活ができるのかな…。
仕事部屋から寝ぼけた彼が出てきて、わたしを抱き締める。
ちょっとやつれたみたい。
3日しか離れてなかったのに、1ヶ月ぐらい行方不明だった人に再会した的な感動を彼はしていた。
ランチ用に用意してきたサンドイッチとサラダをテーブルに並べ、コーヒーを入れる。
須賀さんはシャワーを浴びに行き、さっぱりした顔して出てきた。
久しぶりに須賀さんと食事を共にする。
アメリカ赴任が決まるまでは水曜日の夜だけ身体を繋げていたのが、ここのとこ毎日で、彼が身体の一部のように感じ、そばにいないとか物足りなく感じる。
彼がアメリカ赴任したら、彼がいない喪失感に寂しくて塞ぎ込んでしまいそうで怖い。
食事を終え片付けをし、自分の部屋に戻ろうとしたら、彼が仕事部屋から出てきて帰らせて貰えなかった。
リビングで彼の横でわたしも同じようにスケッチする。
今受けてる案件を思い出し、イメージをスケッチして行くも思うようには描けない。
隣の彼のスケッチとの差にため息が出る。
かれこれ4時間も作業に集中し、そろそろブレイクタイムをしようと立ち上がった。
キッチンのコーヒーメーカーでコーヒーを入れる。
コーヒーのお供は京都で買った八つ橋。
賞味期限が早く、開けたらすぐに硬くなるから、いつも小さめの箱入りを購入する。
わたしがコーヒーのカップと八つ橋を持って戻ると、いつもなら声をかけ肩を叩かないと反応しないのに、机の上を片付けて待っていた。
彼らしくない反応に驚きつつ、一緒に八つ橋を食べコーヒーを飲み、またスケッチを続ける。
日が暮れ、昨日の夜に注文していた食材でパパッともつ鍋を作った。
もつ鍋の出汁はもちろん、重たいけど福岡に帰省した時に老舗で購入してきた。
彼の部屋で一緒に食事を共にできるのは、後、何回なんだろう。
4月からの赴任予定で、3ヶ月あるけれど、2月の中頃に2週間ほど現地に出張するらしい。
こうやって、彼と一緒にいられる時間は限られてる。
1年半の赴任から帰国してから、また今みたいな関係が続く保証は無い。
多忙な彼の補佐をつけるとかで、4ヶ国語を使いこなす海外営業部の女子社員が共に赴任する事が年末に決まった。
もしかしたら、その女子社員がわたしのポジションに付き、子供を宿し夫婦になるかもしれない。
1月はあっという間に終わり、2月も毎日が淡々と過ぎて行く。
2月10日から3週間、海外営業部の吉岡詩織と共に長期出張が決まった。
吉岡さんとは業務で接点がなく、どんな女性か知らなかった。
社報紙の1月号に須賀さんとの2ショット写真が載っていて、美男美女の写真に会社中の女子社員がどよめいていた。
毎日タクシーで一緒に帰宅するのも、わたしが家で彼のお世話をし、夜の営みも毎晩行っていても、彼と一緒にいられるリミットを思うと、虚しかったりする。
年末の緊急避妊ピルが無くて、孕んでしまったかもと焦っていたけど、セーフでお月のお便りが来て、ほっとしたけど残念に感じたり。
年明けに半休をとり、産婦人科にピルを貰いに行く。
ピルを長く服用していてもやめたら妊娠しても問題ない。
ただ、緊急避妊ピルに関しては絶対に安全とは言えないらしく、もしできて産む気があるなら辞めた方がいいと言われ、毎日服用するピルだけ処方して貰った。
4月から彼はアメリカに行くから、それ以降はピルのお世話になる必要はない。
赴任前という事で、新しいプロジェクトは任されない須賀さん。
でも、海外の案件を受け、英語やフランス語、イタリア語で書かれた依頼書を笹部さんに訳して貰い、依頼者の理想の建物をイメージしスケッチし形にして設計していく。
そのやりとりが仕事中に目に入り、嫉妬してるのに彼の前で気にしないふりをするわたし。
彼はわたしの恋人では無い。
それを自分に言い聞かせる。
彼がアメリカに長期出張に行き、彼がいない普段の日常に、つまらなさを感じ、仕事にも身が入らない。
それと、須賀さんが笹部さんと深い関係になったという嘘か本当かわからない噂が社内で出回った。
彼がアメリカから戻り、久しぶりにわたしが彼の部屋に行くと、獣のようにわたしの身体にむしゃぶりつき肉棒を刺してくるのを見て、笹部さんとこんな関係にはなってないと悟った。
アメリカ滞在時は仕事が多忙過ぎて、借り入れてるマンションでも仕事をしていたようで、帰国してしばらくは家ではいつものスケッチさえしたくないようだった。
一緒にいられるのは後、1ヶ月。
3月は忙しくて、しかも彼がいない3週間が全く仕事にならなくて、溜め込んでしまった請け負った物件をわたしと彼以外誰もいないオフィスで片付けていく。
大学のゼミで、彼から色々教わっていた日々を思い出す。
わたしはまだまだ彼の力量には敵わないし、設計士とてかなり未熟だ。
わたしのせいで、彼の貴重な時間。
23時から25時まで残業に付き合わせてしまうのが申し訳ない。
帰宅後、そんなわたしをお風呂にも入らずご飯も食べずに寝室に押し込み身体を繋ぎ、朝早くに起きて、お風呂に入り腹ペコな胃袋にボリーム満点な朝食を食べて出勤する。
1日1日と彼が渡米する日が近づいていくのが哀しい。
ついに彼が渡米する日が来た。
赴任中は帰国が難しいから、彼の愛車の黒いクラウンは京都の実家に陸送し、たまに部屋に風通しをお願いされ、彼は一緒に暮らしていたマンションを出て行った。
年度末に彼から教わった能率化された設計の仕事方法で、あれから卒なく仕事をこなしている。
ただ、自分が納得できる建物がイメージができず、なんともいえない無力感に苛まれ、仕事を続けるのが辛い。
須賀さんから、毎日、自宅のパソコンのメールアドレスに落書きのようなスケッチが添付されたメールが来る。
時差があるから、帰宅後に彼が送ったメールを朝、わたしが開く感じだ。
Lineで写真が1日に何度か届く。
言葉は無く、ただ、建築物の写真と大自然の風景の写真。
彼がわたしとつながっている事を、マメな言葉でないカタチで送ってくれる。
わたしも、今日の夕ご飯の写真を送る。
だから、1人ご飯も手抜きができない。
彼がいないマンションで、自分の部屋で生活する寂しさに、なかなか慣れない。
4年も一緒にいたから、一緒にいることがが当たり前になってたから。
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