【完結】大江戸くんの恋物語

月影 流詩亜

文字の大きさ
159 / 290
中学生 編

節分

しおりを挟む


【アリスside 】

   大江戸ファミリー と一緒にスーパー『ドウミヤ 』に寄っていま~す。

アリス
「 今日は、何を買うで~すか 」

勇気
「 今日は節分だから、豆まき用の『 豆 』 と『恵方巻き 』を買うんだよ 」

アリス
「 豆まきは、知っていますで~す。   御寺で、相撲取りの人が豆まきしてるのをテレビで見たことありま~す。 『 福 』はラッキー で 『 鬼 』は デビル の事で~すね  ! 」


「 う~ん、鬼 と 悪魔は別だと思うんだが………説明が難しいな  」


「 アリス、アリス、 このスマホの『 絵 』が『 鬼 』だよ  !」

   楓がスマホで検索したらしい画像を見せているけど、理解出来るかなぁ~

アリス
「 オ~、これならアニメで見ましたで~す  ! 」

   そう言って、ジンに近づいてからジンの腕を取り

アリス
「 ダーリンのバカァー  !   ウワキモノォー !  」
と叫んで、ジンの腕を振り回し始めた。

アリス
「 『 ウチ、ラムだっちゃ  ! 』と、アニメを見ましたで~す 」


   周りの注目の中、僕達は急いでスーパーを出た。
アリスのアホー !   また、しばらく『ドウミヤ 』に行けないじゃないかぁー




【忠夫side 】


    今、俺は『鬼 』に成っている。
もちろん、豆まきの『 鬼 』だ !

   蛍が、図工の時間に作った『 鬼の仮面 』をかぶり鬼役に成っているんだけど……………

   何故か、蛍や お絹ちゃん と 令子さん に加わり 明日香=フランクフルト までが、俺に豆をぶつけている。

忠夫
「 痛い、痛い、イタイよ !  少しは、手加減してくれよ  ! 」


「 オニは~外 ! 」

   蛍の投げた『 豆 』は痛くないから良いんだが…………


令子
「 浮気者は~外 ! 」


鬼は~外忠夫さんのバカァー!」

明日香
「 鬼は、くたばれぇー !  」

   三人の投げる『 豆 』が、本当に痛いんだ。

忠夫
「 俺が、何をしたんだっていうんやぁー  ! 」

   必死に逃げるんだけど、三人は嬉々として『 豆 』をぶつけてくる。

忠夫
「 ふっ  ふこうだぁー 不幸だぁー !」

   結局  豆が無くなるまで、追いかけっこは続いた。




【 勇気side 】


アリス
「 この恵方巻きは、切らないですかぁ~ ?
このままでは、大きくて食べれないで~す 」



「 アリス。  恵方巻きは、切らずにたべるんだよ 」

勇気
「 今年は、どっちの方向なの  ? 」


「 ちょっと待ってくれ。 え~とグ◌グル先生によると今年は『 北北西微北 』らしいぞ 』

勇気
「 『 微北 』 ? 」


「 少し北ということだ 」

アリス
「   方向が何か関係あるですか~  ? 」


「 毎年、方向が違うんだけど 今年なら『北北西微北 』に向きながら
恵方巻きを口から外さずに食べきるんだよ。
あっ  食べてる時は、おしゃべりは厳禁だよ  」

アリス
「 口から外したり、おしゃべりしたらどうなるですか~ ? 」

勇気
「 確か『 副 』が逃げるんだっけ  ? 」

アリス
「 『 ラッキー 』が逃げるランナウェイ するですかー !
それは大変で~す。  私は全体にしゃべりませ~ん  ! 」


   台所から、ジンが出てきた。


「 みんな~、ぬるめの お茶と吸い物が出来たよぉ~ 」


   いけない、おしゃべりに夢中に成って ジンの手伝いを忘れていたよ。

勇気
「 ゴメ~ン、ジン。  僕も運ぶの手伝うよ  ! 」




   一人一本じゃ足りないから、切った恵方巻き と お稲荷さんが テーブルの上に置いてある。



   五人で『 北北西微北 』に向かって『恵方巻き 』を食べている。


モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ  モグモグ

   皆、黙って食べているけど 知らない人が見たら、どう見えてしまうのかな ?


   恵方巻きを食べ終わった後、皆が温めのお茶を急いで飲んでいた。
一本を一気食いは、やっぱりキツイよね。


   この後、各部屋で『豆まき 』をしている時に 由利子先生達が帰ってきた。

   由利子先生とハルト先生が、そろって『恵方巻き 』を食べてる姿を皆でスマホに撮りまくっていたら、二人共 顔を朱くして恥ずかしがっていたんだ。

   楓が後から

「 これで、二人共 意識するでしょうね…………   これで私の野望に一歩近づいたわ ! 」


勇気
「 『 野望 』って何  ? 」

   楓が悪い顔をしている………


「 『 気にしない~  気にしない  !  一休み、一休み 』よ。勇気ちゃん」


…………………まあ、そんなに『悪巧み 』していないよね。………信じているからね、楓。
しおりを挟む
感想 125

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。

NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。 中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。 しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。 助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。 無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。 だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。 この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。 この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった…… 7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか? NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。 ※この作品だけを読まれても普通に面白いです。 関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】     【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

平凡志望なのにスキル【一日一回ガチャ】がSSS級アイテムばかり排出するせいで、学園最強のクール美少女に勘違いされて溺愛される日々が始まった

久遠翠
ファンタジー
平凡こそが至高。そう信じて生きる高校生・神谷湊に発現したスキルは【1日1回ガチャ】。出てくるのは地味なアイテムばかり…と思いきや、時々混じるSSS級の神アイテムが、彼の平凡な日常を木っ端微塵に破壊していく! ひょんなことから、クラス一の美少女で高嶺の花・月島凛の窮地を救ってしまった湊。正体を隠したはずが、ガチャで手に入れたトンデモアイテムのせいで、次々とボロが出てしまう。 「あなた、一体何者なの…?」 クールな彼女からの疑いと興味は、やがて熱烈なアプローチへと変わり…!? 平凡を愛する男と、彼を最強だと勘違いしたクール美少女、そして秘密を抱えた世話焼き幼馴染が織りなす、勘違い満載の学園ダンジョン・ラブコメ、ここに開幕!

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

処理中です...