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三学期 ④
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【嵐side】
朝の鍛練にマラソンが加わった。
凪やマーズまで参加している以上、サボる訳にはいかないよな !
ハーフマラソンに参加するのを決めたらしく、張り切っているが、頑張り過ぎないか心配だ。
正直、自分の練習より二人が無理しないか注意する方が大変だ。
動機は少し不純だが、女の子《由利凛や恵利凛》の為に強く成ろうと頑張る姿は、嫌いじゃない。
ふふふ。 軍神アレスらしく無いが人間、嵐に成ってからの毎日は楽しくて仕方ない。
ズルッ
ジャージのズボンがずり落ちそうに成ったので急いで押さえて持ち上げた。
ゴムでも切れたかと思ったら、後ろから由利凛が俺のズボンをずり落とそうとしていた。
「チッ、気付かれてしまったのじゃ !
上の空だったから成功すると思ったのに残念じゃ ! 」
コイツ、舌打ちしやがった !
「オイ、由利凛 ! 俺に何の恨みがあって、こんな事をやるんだよ !? 」
「ムカつく薄笑いをした、お兄ちゃんが悪いのじゃ !
余裕ブッコイているから正気に戻そうとした妾は、悪く無いのじゃ ! 」
……本当にコイツは、しょうもない悪戯ばかりしやがって !
一緒にランニングをしているのに余裕なのは、小さい頃からの積み重ねか、凪やマーズがヘタっているのに無駄に元気な奴だよな !
コイツが好きだなんて、凪も物好きだよな。
♟♞♝♜♛♚
ランニングから帰ると身体をほぐす為に屈伸をしたりストレッチしながら徐々にクールダウンをしていく。
マラソン大会前に調子を整える為に、今日はここまでに成った。
テルの奴もキツいはずだが、明日菜や英里香に良い処を見せる為に痩せ我慢をして平然としているが……膝が笑っているぞ !
今回は、駄龍こと龍騎も参加している。
理由は、……
「遅かったネ、青龍 !
だいぶ、鈍っているんじゃ無いの ! 」
カメ型ペットロボットが龍騎に文句を言いながら近付いて来た。
そう、玄武の救出に成功したのだ。
明日菜と英里香、ベルの発案で玄武のデータを龍騎のゲームギアにあるHDKに移してからペットロボットに移植したのだ。
さまざまな理由で生物を飼えない人の為に大江戸グループで、犬、猫、ウサギなどが開発され人気を誇っている。
カメ型ロボットは無かったが、特別注文として創られたペットロボットだ。
ユーザーの好みは、いろいろあるが カメを注文する客は、龍騎たちくらいだろう。
後は『朱雀』だけだが……
既に、誰に転生しているか判明しているが、そのまま覚醒させずに普通の人間として生きて貰おうと他の四神と俺達、元・神々が相談して決めた。
四神の役目は、日本神話の最高神を守護するのが仕事だが、必用無いだろう。
天音姉ちゃんも記憶が封印されたままだけど、無駄にスペックばかり高いから普通の人間では相手に成らないと思う。
純粋な強さなら由利子オバチャンに近いのに、鍛練をサボるのは当たり前、学校さえもサボって引き籠もろうとするから、由利子オバチャンも頭を悩まされている。
♟♞♝♜♛♚
明日菜たちが戻って来た。
星華や秋穂たちもハーフマラソンに出るのを決めた為な明日菜や英里香が付き合っているのだ。
二人共、男には厳しいが女友達には優しいよな。
パラスの場合は、明日菜に付き合っているだけで、何も考えていない事が透けてみえる。
「たっ 助けてぇー ! 」
ドジでノロマな亀が俺の元に逃げて来た。
「ちょっとだけ、ちょっとだけだから、頼むよ ! 」
巧がドライバーや工具を抱えて玄武を追いかけていた。
まったく、コイツは好奇心旺盛だよな。
龍騎の奴は、ニヤニヤしながら見ている。
やっぱり、駄龍は、性格が悪い。
「おおー、よしよし、なんなら俺の処に来るか ? 」
四神の玄武を俺達の陣営に取り込めば、もう誰にも『駄目軍神』なんて言われ無いぞ !
駄目で、もともとだし 普段、突っ掛かって来る龍騎に嫌がらせするのも悪く無いだろう。
玄武にだけ判るように、アイコンタクトを送った。
「えっ、本当に !? う~ん、………… ハッ、分かったよ !
これから、ボク、四神の玄武は軍神アレスに味方することにするよ ! 」
「なっ、なんだってぇー ! 」
「クワァー ! コケェーコッコッ ! 」
龍騎とニワトリは騙せたが、明日菜も英里香も由利凛さえもニヤニヤしている処を見ると、バレているようだな……
大丈夫だろうか、ウチの陣営、アホが知恵の神だなんて……
朝の鍛練にマラソンが加わった。
凪やマーズまで参加している以上、サボる訳にはいかないよな !
ハーフマラソンに参加するのを決めたらしく、張り切っているが、頑張り過ぎないか心配だ。
正直、自分の練習より二人が無理しないか注意する方が大変だ。
動機は少し不純だが、女の子《由利凛や恵利凛》の為に強く成ろうと頑張る姿は、嫌いじゃない。
ふふふ。 軍神アレスらしく無いが人間、嵐に成ってからの毎日は楽しくて仕方ない。
ズルッ
ジャージのズボンがずり落ちそうに成ったので急いで押さえて持ち上げた。
ゴムでも切れたかと思ったら、後ろから由利凛が俺のズボンをずり落とそうとしていた。
「チッ、気付かれてしまったのじゃ !
上の空だったから成功すると思ったのに残念じゃ ! 」
コイツ、舌打ちしやがった !
「オイ、由利凛 ! 俺に何の恨みがあって、こんな事をやるんだよ !? 」
「ムカつく薄笑いをした、お兄ちゃんが悪いのじゃ !
余裕ブッコイているから正気に戻そうとした妾は、悪く無いのじゃ ! 」
……本当にコイツは、しょうもない悪戯ばかりしやがって !
一緒にランニングをしているのに余裕なのは、小さい頃からの積み重ねか、凪やマーズがヘタっているのに無駄に元気な奴だよな !
コイツが好きだなんて、凪も物好きだよな。
♟♞♝♜♛♚
ランニングから帰ると身体をほぐす為に屈伸をしたりストレッチしながら徐々にクールダウンをしていく。
マラソン大会前に調子を整える為に、今日はここまでに成った。
テルの奴もキツいはずだが、明日菜や英里香に良い処を見せる為に痩せ我慢をして平然としているが……膝が笑っているぞ !
今回は、駄龍こと龍騎も参加している。
理由は、……
「遅かったネ、青龍 !
だいぶ、鈍っているんじゃ無いの ! 」
カメ型ペットロボットが龍騎に文句を言いながら近付いて来た。
そう、玄武の救出に成功したのだ。
明日菜と英里香、ベルの発案で玄武のデータを龍騎のゲームギアにあるHDKに移してからペットロボットに移植したのだ。
さまざまな理由で生物を飼えない人の為に大江戸グループで、犬、猫、ウサギなどが開発され人気を誇っている。
カメ型ロボットは無かったが、特別注文として創られたペットロボットだ。
ユーザーの好みは、いろいろあるが カメを注文する客は、龍騎たちくらいだろう。
後は『朱雀』だけだが……
既に、誰に転生しているか判明しているが、そのまま覚醒させずに普通の人間として生きて貰おうと他の四神と俺達、元・神々が相談して決めた。
四神の役目は、日本神話の最高神を守護するのが仕事だが、必用無いだろう。
天音姉ちゃんも記憶が封印されたままだけど、無駄にスペックばかり高いから普通の人間では相手に成らないと思う。
純粋な強さなら由利子オバチャンに近いのに、鍛練をサボるのは当たり前、学校さえもサボって引き籠もろうとするから、由利子オバチャンも頭を悩まされている。
♟♞♝♜♛♚
明日菜たちが戻って来た。
星華や秋穂たちもハーフマラソンに出るのを決めた為な明日菜や英里香が付き合っているのだ。
二人共、男には厳しいが女友達には優しいよな。
パラスの場合は、明日菜に付き合っているだけで、何も考えていない事が透けてみえる。
「たっ 助けてぇー ! 」
ドジでノロマな亀が俺の元に逃げて来た。
「ちょっとだけ、ちょっとだけだから、頼むよ ! 」
巧がドライバーや工具を抱えて玄武を追いかけていた。
まったく、コイツは好奇心旺盛だよな。
龍騎の奴は、ニヤニヤしながら見ている。
やっぱり、駄龍は、性格が悪い。
「おおー、よしよし、なんなら俺の処に来るか ? 」
四神の玄武を俺達の陣営に取り込めば、もう誰にも『駄目軍神』なんて言われ無いぞ !
駄目で、もともとだし 普段、突っ掛かって来る龍騎に嫌がらせするのも悪く無いだろう。
玄武にだけ判るように、アイコンタクトを送った。
「えっ、本当に !? う~ん、………… ハッ、分かったよ !
これから、ボク、四神の玄武は軍神アレスに味方することにするよ ! 」
「なっ、なんだってぇー ! 」
「クワァー ! コケェーコッコッ ! 」
龍騎とニワトリは騙せたが、明日菜も英里香も由利凛さえもニヤニヤしている処を見ると、バレているようだな……
大丈夫だろうか、ウチの陣営、アホが知恵の神だなんて……
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