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第14話 もう一つの幼馴染み達 ①
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クラス委員長である凄井殂英才は嘗ての仲間、幼馴染みを見ていた。
粕谷剛と鷺田脛夫
嘗ての仲間であり幼馴染みである。
「凄井殂くん……」
ガールフレンドの近衛静香さんが心配そうに見ている。
「ありがとう。 大丈夫だよ、静香さん。
しかし、彼らは変わらないねぇ 」
もうすぐ、中学生に成ると云うのに……
「能美くんは ?」
僕が静香さんに聞くと、彼女は複雑そうな顔をしながら、
「伸美太さんは、隣のクラスで新しい仲間と仲良くしているわ。
ガールフレンドの二人からバレンタインチョコを貰って戸惑っていたけど……」
「そう……彼が幸せそうにしているなら良いんだ。
僕達は彼を救えなかったから…… 」
そう、嘗ての僕達も茨城くん達みたいに仲の良い幼馴染みだった
粕屋くんと鷺田くんが能美くんの飼っていた猫であるドラを殺してしまった。
彼らにしてみれば、何時もの悪ふざけの延長だったのだろう。
散歩中のドラを見つけてた二人は、こともあろうに石を投げた的当てゲームを始めてしまった。
それを必死で止める能美くんを羽交い締めにした鷺田くん。
石を投げつつ、能美くんの泣き叫ぶ様子を楽しむ粕屋くん。
投げた石がドラに当たりさえしなければ、いつものじゃれ合い……取り繕うのはやめよう。
アレは昔からイジメだった。
僕は、それを認めたく無くて、じゃれ合いで片付けてしまった結果、取り返しの付かないことに成ってしまった。
彼らがドラを殺してしまった。
しかし、彼らは謝るどころか開き直ってしまう。
それが決定打に成ってしまい、能美くんは僕達から離れてしまった。
否、彼らだけのせいでは無い。
能美くんが好きだった静香さんを僕が取ってしまったのも原因だろう。
静香さんに告白されたとは云え、安易にOKをした僕の罪でもある。
どうせ、いつものように僕達の元に帰って来ると思っていた。
学校の成績も運動もパッとしない彼を相手にする友人なんて僕らくらいだと、高を括っていた。
しかし、それが自分自身の自惚れだと気付くのに時間はかからなかった。
川越和人、直葉とも仲が良かった能美くんは、瞬く間に新しい仲間達と行動するようになった。
運動の方は相変わらずだけど、勉強の方は凄く伸び出して、今や僕とトップ争いをするくらいだ。
そう、僕自身が彼を見下しバカにしていたことに気がついた時には、全てが手遅れに成った後だった。
粕谷剛と鷺田脛夫
嘗ての仲間であり幼馴染みである。
「凄井殂くん……」
ガールフレンドの近衛静香さんが心配そうに見ている。
「ありがとう。 大丈夫だよ、静香さん。
しかし、彼らは変わらないねぇ 」
もうすぐ、中学生に成ると云うのに……
「能美くんは ?」
僕が静香さんに聞くと、彼女は複雑そうな顔をしながら、
「伸美太さんは、隣のクラスで新しい仲間と仲良くしているわ。
ガールフレンドの二人からバレンタインチョコを貰って戸惑っていたけど……」
「そう……彼が幸せそうにしているなら良いんだ。
僕達は彼を救えなかったから…… 」
そう、嘗ての僕達も茨城くん達みたいに仲の良い幼馴染みだった
粕屋くんと鷺田くんが能美くんの飼っていた猫であるドラを殺してしまった。
彼らにしてみれば、何時もの悪ふざけの延長だったのだろう。
散歩中のドラを見つけてた二人は、こともあろうに石を投げた的当てゲームを始めてしまった。
それを必死で止める能美くんを羽交い締めにした鷺田くん。
石を投げつつ、能美くんの泣き叫ぶ様子を楽しむ粕屋くん。
投げた石がドラに当たりさえしなければ、いつものじゃれ合い……取り繕うのはやめよう。
アレは昔からイジメだった。
僕は、それを認めたく無くて、じゃれ合いで片付けてしまった結果、取り返しの付かないことに成ってしまった。
彼らがドラを殺してしまった。
しかし、彼らは謝るどころか開き直ってしまう。
それが決定打に成ってしまい、能美くんは僕達から離れてしまった。
否、彼らだけのせいでは無い。
能美くんが好きだった静香さんを僕が取ってしまったのも原因だろう。
静香さんに告白されたとは云え、安易にOKをした僕の罪でもある。
どうせ、いつものように僕達の元に帰って来ると思っていた。
学校の成績も運動もパッとしない彼を相手にする友人なんて僕らくらいだと、高を括っていた。
しかし、それが自分自身の自惚れだと気付くのに時間はかからなかった。
川越和人、直葉とも仲が良かった能美くんは、瞬く間に新しい仲間達と行動するようになった。
運動の方は相変わらずだけど、勉強の方は凄く伸び出して、今や僕とトップ争いをするくらいだ。
そう、僕自身が彼を見下しバカにしていたことに気がついた時には、全てが手遅れに成った後だった。
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