5 / 82
第5話 歴史は既に動いていたようです ①
しおりを挟むわたしの洗脳……説得に拠り、子猫の名前を付けた徳松さんは不思議そうに聞いてきた。
「左近、貴殿の猫は『ブラ』で俺の猫が『パン』なのは、女人の下着から付けたのではあるまいな ?」
「そんなワケ無いでしょう !
アンタ、わたしを何だと思っているのよ。
『ブラ』は伴天連の言葉で黒い色を『ブラック』と云うところから名付けたのよ !」
「それでは、俺の白猫は『パンテ 「下着から
離れなさいよ、エロ松 !」
「エロ松の意味は解らないが、侮辱されたことは伝わってきたぞ、左近 !」
ヤバッ、言い過ぎたかしら。
徳松さんの手が脇差しの方に向かうのを警戒していたら突然、笑い出した。
ひとしきり笑った後に、
「俺の父上が将軍のせいか、周りの者どもはご機嫌伺いに近づいてくる者か、逆に離れて行く者が多い中で左近だけは変わらない……と云うより遠慮が無くなった気がしたから笑ってしまったのだ、許せ 」
ホッ、良かった。
ドラマの綱吉は短気だったから、ヒヤヒヤしちゃったじゃない !
「それより、裏表の勝負が先だ !
今日こそは勝つからな ! 」
徳松さんは負けず嫌いで、何度も勝負を挑んでくるけど無駄よ、無駄 無駄 無駄 !
オセロの攻略法は盤上の隅を取ること。
それに気づかないウチは、ずっ~と わたしのターンよ。
それに、わざと負ける接待プレイをしても、徳松さんは喜ばないと思うのよね。
パチリ パチリ、と裏表を指しながら世間話しをする。
「エロ松……徳松さんは、お父上の将軍職を継ぐのかしら ? 」
脇に控えている徳松さんの家来さん達や、わたしの家来さん達が、必死に笑うのを抑えているわ。
「左近。 おまえ、わざとやっているだろう。
俺のあだ名がエロ松に成ったりしたら、責任を取ってもらうからな !
それと、質問だが、父上である義光の後は、兄上の竹千代……元服したから、義綱が継ぐから、俺は何処かの大名に養子に行く可能性があるな 」
「ちょっと待って。 徳松さんのお父上である将軍様は、徳川家光ではないの ?」
「徳川 ? 俺は松平のままだが、曾祖父の元康公が正式に今川家に養子入りしたから、今川義光で間違いないぞ。
『家』なんて、何処から出てきたのだ。
今川義元公の『義』の字をもらい、父上は義光。
兄上は義綱と成ったのだ 」
これは……討ち入りフラグは、折れていたというの ?
ブラとパンが戯れている姿を見ながら考えていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』
チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。
その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。
「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」
そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!?
のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる