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第19話 根来衆
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【左近side】
秋になって、だいぶ涼しくなったけど、エアコンが懐かしいわね。
寝苦しくて、寝返りをしたら部屋の隅に人影があった。
少し寝ぼけていたせいか、落ち着いて人影に向かい質問していたわ。
「貴方は誰 ?」
「ご無礼はお許しくだされ
某は赤井半兵衛光久と申します 」
「吉良義央よ、左近と呼んでね。
それで、何の用なのかしら ?」
「されば、我ら根来衆 二百名、一族総勢 五百五十名を吉良家で雇って頂きたいと 」
根来衆 ? 何処かで聞いた気がするわね。
吉良家がお金持ちでも 八百名近くを雇えるかしら。
それよりも、
「誰か、手引きした者が屋敷に居るわね ?
いくら、警備が手薄とは云え、わたしの寝所まで忍び込めるなんて、仲間が屋敷に居るのね 」
「ご明察です、流石ですな 」
嬉しそうに言うわね。
後で、警備態勢を見直さないとダメね。
「根来衆と云うのは、ご存知ありませぬか ?」
ここは、正直に話した方が良さそうね。
「伊賀や甲賀、風魔は聞いたことがあるんだけど、根来衆は良く知らないわ 」
「紀州藩那賀郡根来村。 葛城山脈の中腹に新義真言宗の本山に根来寺という寺があります。
平安末期に開かれ源平、鎌倉、室町と生き延び戦国時代には忍法を編み出した集団でございます 」
寝ぼけているせいか、あまり頭に入らないけど、由緒正しい忍者と云うワケね。
「それで何で、わたしなの ?
売り込むなら、もっと大きな家を選んだ方が良いと思うけど ?
わたしに仕えても、先は明るくないわよ 」
「我らの仲間が仕える家を探している時に、殿に目を止めた者が居りまして、ずっと観察をしていたのでございます。
殿は、なかなか面白い御仁でございますな。
見ていて飽きませぬ。
どうせ、お仕えするなら殿のようなお方が良いと思いましてな 」
わたし、褒められているのかしら、貶されているのかしら ?
「わたし、面白いかしら ? 」
「はい、我らとは、全く違う世界に生きているように思えます。
我ら、主運に恵まれず……誰も雇うてくれませぬ。
しかし、我らの力を試したい気持ちは捨てきれないのです 」
「一つ聞くわ。
根来衆は、伊賀や甲賀、風魔とは繋がりがあるのかしら ?」
「ありませぬ 」
「いいわ。 召し抱えましょう 」
「雇うのでは無く、召し抱えてもらえるのですか !?
我らを信じてくださるのですか ? 」
「わたしを選ぶ物好きなんて信じるしかないでしょう。
そうだわ、貴方たちに新しい名前を与えるわね。
『光矢』光の矢と書くわ。
闇を切り裂いて光を照らす組織に成ってもらうわ 」
◇◇◇◇◇
【半兵衛side】
駿河にある隠れ里に戻った某は、さっそく皆に説明した。
「我らは今日より吉良光矢衆だ。
今しばらくは、表に出せぬから口外はならぬぞ。
殿から命を受けた。
一つ、赤穂藩を探れ。
一つ、処刑人について探れ。
一つ、伴天連の宣教師を監視せよ。
特に伴天連の宣教師は要注意だぞ !
日の本の民を南蛮に売り払っている疑いがあると云うことと、日の本の民にアヘンと云う麻薬を広めようとしていないかの監視だ ! 」
我らが殿は己の欲より日の本の民のことを大事にしている。
我らは、素晴らしいお方に仕えたのだわ!
誠心誠意、殿に仕えねば !
── 完全に勘違いしている半兵衛を指摘する者は居なかった ──
秋になって、だいぶ涼しくなったけど、エアコンが懐かしいわね。
寝苦しくて、寝返りをしたら部屋の隅に人影があった。
少し寝ぼけていたせいか、落ち着いて人影に向かい質問していたわ。
「貴方は誰 ?」
「ご無礼はお許しくだされ
某は赤井半兵衛光久と申します 」
「吉良義央よ、左近と呼んでね。
それで、何の用なのかしら ?」
「されば、我ら根来衆 二百名、一族総勢 五百五十名を吉良家で雇って頂きたいと 」
根来衆 ? 何処かで聞いた気がするわね。
吉良家がお金持ちでも 八百名近くを雇えるかしら。
それよりも、
「誰か、手引きした者が屋敷に居るわね ?
いくら、警備が手薄とは云え、わたしの寝所まで忍び込めるなんて、仲間が屋敷に居るのね 」
「ご明察です、流石ですな 」
嬉しそうに言うわね。
後で、警備態勢を見直さないとダメね。
「根来衆と云うのは、ご存知ありませぬか ?」
ここは、正直に話した方が良さそうね。
「伊賀や甲賀、風魔は聞いたことがあるんだけど、根来衆は良く知らないわ 」
「紀州藩那賀郡根来村。 葛城山脈の中腹に新義真言宗の本山に根来寺という寺があります。
平安末期に開かれ源平、鎌倉、室町と生き延び戦国時代には忍法を編み出した集団でございます 」
寝ぼけているせいか、あまり頭に入らないけど、由緒正しい忍者と云うワケね。
「それで何で、わたしなの ?
売り込むなら、もっと大きな家を選んだ方が良いと思うけど ?
わたしに仕えても、先は明るくないわよ 」
「我らの仲間が仕える家を探している時に、殿に目を止めた者が居りまして、ずっと観察をしていたのでございます。
殿は、なかなか面白い御仁でございますな。
見ていて飽きませぬ。
どうせ、お仕えするなら殿のようなお方が良いと思いましてな 」
わたし、褒められているのかしら、貶されているのかしら ?
「わたし、面白いかしら ? 」
「はい、我らとは、全く違う世界に生きているように思えます。
我ら、主運に恵まれず……誰も雇うてくれませぬ。
しかし、我らの力を試したい気持ちは捨てきれないのです 」
「一つ聞くわ。
根来衆は、伊賀や甲賀、風魔とは繋がりがあるのかしら ?」
「ありませぬ 」
「いいわ。 召し抱えましょう 」
「雇うのでは無く、召し抱えてもらえるのですか !?
我らを信じてくださるのですか ? 」
「わたしを選ぶ物好きなんて信じるしかないでしょう。
そうだわ、貴方たちに新しい名前を与えるわね。
『光矢』光の矢と書くわ。
闇を切り裂いて光を照らす組織に成ってもらうわ 」
◇◇◇◇◇
【半兵衛side】
駿河にある隠れ里に戻った某は、さっそく皆に説明した。
「我らは今日より吉良光矢衆だ。
今しばらくは、表に出せぬから口外はならぬぞ。
殿から命を受けた。
一つ、赤穂藩を探れ。
一つ、処刑人について探れ。
一つ、伴天連の宣教師を監視せよ。
特に伴天連の宣教師は要注意だぞ !
日の本の民を南蛮に売り払っている疑いがあると云うことと、日の本の民にアヘンと云う麻薬を広めようとしていないかの監視だ ! 」
我らが殿は己の欲より日の本の民のことを大事にしている。
我らは、素晴らしいお方に仕えたのだわ!
誠心誠意、殿に仕えねば !
── 完全に勘違いしている半兵衛を指摘する者は居なかった ──
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