21 / 82
第21話 三日天下 ②
しおりを挟む
【 柳生但馬守宗矩side】
吉良の小倅を儂が指導することに成った。
松平伊豆守信綱との賭け碁の勝負に勝った為なのだが、あやつめ 業と負けおったな !
必然的に徳松さま……綱吉さまの指導を伊豆守が担当することは仕方なしといえども、ニコニコ笑っている吉良の小倅の顔を見ていると頭が痛く成ってくる。
十兵衛とは、別の意味での問題児だ。
「左近よ。 ところで、一つ質問なのだが、最近 透破(忍者)を雇ったようだが、大それた事を企んではいまいな !? 」
左近は『どうして、それを知っているの ?』と云う顔をしておるわ !
此奴には腹芸は無理そうだな。
「お前たちには、護衛と監視を含めて伊賀者を付けておったわ。
そのうちの一人から報告があった!」
伊豆守が、 柳沢吉保を此奴に付けたのを利用させてもらおう。
「これから何かする時には、弥太郎に相談してから行動するように。
お主の行動は、謀反と疑われても仕方ないのだぞ。
弥太郎よ、しっかり左近を補佐するように 」
左近の隣で儂の話しを聞いていた弥太郎の顔色が悪い。
おおかた、伊豆守から優遇されて出世の道が確約されたと喜んでいたのだろう。
「ところで、根来衆に何をさせておる ?」
「宗矩おじさま。 根来衆では無くて『光矢衆』て呼んでね。
わたしが考えたのよ、良い名前でしょう。
光矢衆には、『かくかくしかじかこうこう……』を調べさせているわ 」
あらためて、左近に聞いて驚いた。
左近め、自身の為では無く、幕府の為に透破を使っておったか !
── 盛大な勘違いをしている柳生宗矩、左近のことをかなり見直してしまったのであった。
それは、弥太郎もいえることで…… ──
「左近殿 ! 拙者、弥太郎は感激しました。
弥太郎は、全力で左近殿を補佐しますぞ !
共に殿をもり立てて、幕府と民の為に粉骨砕身頑張りましょうぞ ! 」
「よろしくね、弥太郎さん。 一緒に頑張りましょうね 」
いろいろ問題があるが、根は良い奴だから、しっかり導けば良い幕閣になるであろう。
「左近、それとな。 根来衆……光矢衆は幕府で召し抱えることにするぞ。
一家門が透破を召し抱えると、要らぬ誤解を持たれるからな。
正直、伊賀者たちは、北条氏直を始めとした北条氏を監視させているので、もう一つ透破の一族が欲しかったのだ 」
北条氏には風魔一族が居るから伊賀者どもも手こずっておる。
他の大名の動向を探らせたいと思っておったが、透破が不足していたのだ。
しかし、赤穂藩か……盲点だったわ。
吉良の小倅を儂が指導することに成った。
松平伊豆守信綱との賭け碁の勝負に勝った為なのだが、あやつめ 業と負けおったな !
必然的に徳松さま……綱吉さまの指導を伊豆守が担当することは仕方なしといえども、ニコニコ笑っている吉良の小倅の顔を見ていると頭が痛く成ってくる。
十兵衛とは、別の意味での問題児だ。
「左近よ。 ところで、一つ質問なのだが、最近 透破(忍者)を雇ったようだが、大それた事を企んではいまいな !? 」
左近は『どうして、それを知っているの ?』と云う顔をしておるわ !
此奴には腹芸は無理そうだな。
「お前たちには、護衛と監視を含めて伊賀者を付けておったわ。
そのうちの一人から報告があった!」
伊豆守が、 柳沢吉保を此奴に付けたのを利用させてもらおう。
「これから何かする時には、弥太郎に相談してから行動するように。
お主の行動は、謀反と疑われても仕方ないのだぞ。
弥太郎よ、しっかり左近を補佐するように 」
左近の隣で儂の話しを聞いていた弥太郎の顔色が悪い。
おおかた、伊豆守から優遇されて出世の道が確約されたと喜んでいたのだろう。
「ところで、根来衆に何をさせておる ?」
「宗矩おじさま。 根来衆では無くて『光矢衆』て呼んでね。
わたしが考えたのよ、良い名前でしょう。
光矢衆には、『かくかくしかじかこうこう……』を調べさせているわ 」
あらためて、左近に聞いて驚いた。
左近め、自身の為では無く、幕府の為に透破を使っておったか !
── 盛大な勘違いをしている柳生宗矩、左近のことをかなり見直してしまったのであった。
それは、弥太郎もいえることで…… ──
「左近殿 ! 拙者、弥太郎は感激しました。
弥太郎は、全力で左近殿を補佐しますぞ !
共に殿をもり立てて、幕府と民の為に粉骨砕身頑張りましょうぞ ! 」
「よろしくね、弥太郎さん。 一緒に頑張りましょうね 」
いろいろ問題があるが、根は良い奴だから、しっかり導けば良い幕閣になるであろう。
「左近、それとな。 根来衆……光矢衆は幕府で召し抱えることにするぞ。
一家門が透破を召し抱えると、要らぬ誤解を持たれるからな。
正直、伊賀者たちは、北条氏直を始めとした北条氏を監視させているので、もう一つ透破の一族が欲しかったのだ 」
北条氏には風魔一族が居るから伊賀者どもも手こずっておる。
他の大名の動向を探らせたいと思っておったが、透破が不足していたのだ。
しかし、赤穂藩か……盲点だったわ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』
チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。
その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。
「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」
そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!?
のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる