40 / 82
第40話 魯西亜 ②
しおりを挟む
【十兵衛side】
いやはや、左近殿と一緒だと退屈している暇がないですな。
泥沼藩に行く為に正成と主水、胤舜殿が支度をしている。
左近殿と弥太郎、上様は留守番をしてもらう。
さあ、いよいよ出かける算段が付いたところで、半兵衛が現れた。
左近殿に報告かと思っていたら、
「泥沼藩に出立する前にお耳に入れたい情報が入りもうした。
泥沼藩 藩主 鮫脳田喜一郎が密かに南蛮商人から武器と麻薬を買い入れているようなので、ご注意してくだされ 」
その話を聞いていた徳松……綱吉公が、
「ほう~、南蛮商人とな。
エゲレスかメリケンかイスパニアなのか ?」
「……魯西亜でござります 」
おろしや、聞いたことが無い国だな。
「日の本の北、蝦夷地より北にある大国よ。
遥か昔から未来に渡るまで、世界征服を企む欲深き国だから油断しないでね 」
ほう~、左近殿は物知りでござるな。
「泥沼藩 里卯腿緖には気をつけてくだされ。
一見、人懐こい態度を取っていますが、油断出来ない人物だと見受けられます 」
「かたじけない。 肝に命じておくでござる 」
男 四人の旅も面白きものになるか、楽しみだ。
◇◇◇◇◇
道中、胤舜殿が居るせいか、旅人が皆 避けて通りよる。
俺の視線に気がついた胤舜殿が、
「何を言いたい、十兵衛。
怒らぬから申してみよ 」
絶対に嘘だ。
父、宗矩と同じことを言っている。
正直者が馬鹿を見る、に決まっているではないか !
「いやぁ~、胤舜殿の人相が、あまりに凶悪なので旅人が怖がって避けているのでしょう。
ほら、見てみなされ!
あの幼子など、泣きそうに成りながら父親の陰に隠れているでござる !」
空気を読まない主水が言い放ってしまった。
ニコニコぎこちなさそうに笑っているが、青筋が坊主頭に浮き上がっているぞ、胤舜殿 !
「ほう~、そういえば、旅のせいで鍛練が疎かに成りがちですな。
主水殿も正成殿、十兵衛も一緒に鍛練をしましょうぞ !」
胤舜の目は『絶対に逃がさない』と物語っている。
俺と正成は無言で主水を責めた !
余計な事を言いおって、『口は災いの元』だと知らぬのか、馬鹿者めが !
── 半刻後(約1時間後)──
ズタボロにされた俺たちが居た。
御坊、やり過ぎですぞ !
俺や主水は、それぞれの流派の剣術を修めているが、正成は師範に成ったばかりだと云うのに、自信が砕けてしまったのではないか。
これから大仕事だと云うのに、どうしてくれるのだ !
とりあえず、今晩の主水の晩酌は抜きで決定だな !
いやはや、左近殿と一緒だと退屈している暇がないですな。
泥沼藩に行く為に正成と主水、胤舜殿が支度をしている。
左近殿と弥太郎、上様は留守番をしてもらう。
さあ、いよいよ出かける算段が付いたところで、半兵衛が現れた。
左近殿に報告かと思っていたら、
「泥沼藩に出立する前にお耳に入れたい情報が入りもうした。
泥沼藩 藩主 鮫脳田喜一郎が密かに南蛮商人から武器と麻薬を買い入れているようなので、ご注意してくだされ 」
その話を聞いていた徳松……綱吉公が、
「ほう~、南蛮商人とな。
エゲレスかメリケンかイスパニアなのか ?」
「……魯西亜でござります 」
おろしや、聞いたことが無い国だな。
「日の本の北、蝦夷地より北にある大国よ。
遥か昔から未来に渡るまで、世界征服を企む欲深き国だから油断しないでね 」
ほう~、左近殿は物知りでござるな。
「泥沼藩 里卯腿緖には気をつけてくだされ。
一見、人懐こい態度を取っていますが、油断出来ない人物だと見受けられます 」
「かたじけない。 肝に命じておくでござる 」
男 四人の旅も面白きものになるか、楽しみだ。
◇◇◇◇◇
道中、胤舜殿が居るせいか、旅人が皆 避けて通りよる。
俺の視線に気がついた胤舜殿が、
「何を言いたい、十兵衛。
怒らぬから申してみよ 」
絶対に嘘だ。
父、宗矩と同じことを言っている。
正直者が馬鹿を見る、に決まっているではないか !
「いやぁ~、胤舜殿の人相が、あまりに凶悪なので旅人が怖がって避けているのでしょう。
ほら、見てみなされ!
あの幼子など、泣きそうに成りながら父親の陰に隠れているでござる !」
空気を読まない主水が言い放ってしまった。
ニコニコぎこちなさそうに笑っているが、青筋が坊主頭に浮き上がっているぞ、胤舜殿 !
「ほう~、そういえば、旅のせいで鍛練が疎かに成りがちですな。
主水殿も正成殿、十兵衛も一緒に鍛練をしましょうぞ !」
胤舜の目は『絶対に逃がさない』と物語っている。
俺と正成は無言で主水を責めた !
余計な事を言いおって、『口は災いの元』だと知らぬのか、馬鹿者めが !
── 半刻後(約1時間後)──
ズタボロにされた俺たちが居た。
御坊、やり過ぎですぞ !
俺や主水は、それぞれの流派の剣術を修めているが、正成は師範に成ったばかりだと云うのに、自信が砕けてしまったのではないか。
これから大仕事だと云うのに、どうしてくれるのだ !
とりあえず、今晩の主水の晩酌は抜きで決定だな !
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』
チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。
その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。
「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」
そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!?
のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる