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第43話 魯西亜 ⑤
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【十兵衛side】
── 泥沼城 天守閣 ──
狭い天守閣で寝ずの番をしている俺たちは、認可状をしまってある葛籠を見詰めていた。
胤舜殿は、大男の為に狭い天守閣の中を嫌がり外の警戒をしてもらっている。
皆が緊張の為か、押し黙っている。
城の石垣の周りには、胤舜殿を始めとした泥沼藩の藩士が寝ずの番をしながら見回りをしている。
噂話として情報を流した。
俺の勘だが、来るとしたら今晩だ。
得体の知れない余所者が、認可状を持っているのを快く思わないからだ。
ドォォォォォン !
外から凄い音が響き渡った。
急いで格子窓から外を覗くと、火の玉が見えた。
幽霊 !? な、ワケあるかぁー!
─ 炸裂弾です。
火薬と釘などを混ぜ合わせた火薬団子を紙に包んで、導火線に火をつけたのでしょう。
それを狡魔の鳥使いが鴉に持たせて、城に炸裂させているのです ──
気配を消して隠れている半兵衛から小声が聞こえた。
なるほど、沢山の鴉が炸裂弾を抱えて、アチコチに落としていく。
おかげで、下で見回りをしていた泥沼藩の藩士は大混乱だ。
それは、俺たちも同様で格子窓から外の様子に釘付けに成っている間に…………
◇◇◇◇◇
十兵衛たちが外の様子に釘付けに成っている時、スッーと葛籠の蓋がゆっくりと音を立てずに開き……
月夜の光で葛籠の影に成っていたはずが、いつの間にか
人影に成り葛籠の中の認可状を掴んだ途端……
「やっとお出ましか。 残念ながら、その認可状は偽物だぞ 」
葛籠の中から伸びた手は偽物の認可状を持った影の手首を掴んだのです。
「フフフ……狡魔衆、聞こえていたら貴様らの立ち位置の不幸を呪うがいい」
「何、不幸だと!?」
「そう、不幸だ」
「根来衆……お前は……」
「情報が古いな、 貴様らは。我らは光矢衆。
同じ不遇な立場だったが、仕えた相手がいけないのだよ……フフフ、ハッハッハッハ!」
「光矢衆、謀ったな光矢衆!」
狡魔衆の忍者が腕を振りほどこうとしたが、万力で捕まれたように動かない。
この動きに気がついた十兵衛たちが狡魔忍者を捕らえようとしたが、……
ザクッ !
自らの腕を切り落とした狡魔忍者は逃げ出してしまった。
反対側の格子窓を強引に破壊して外に出た狡魔忍者。
ヒュ~ 、パシャ !
水袋が狡魔忍者に当たり濡れてしまった。
そして、そこに大量の蛾が飛んで来て纏わり付く狡魔忍者は苦しみだした。
《愚かな奴め ! 失敗は死あるのみ 》
異国の大男が軽蔑するように呟いていた……
── 泥沼城 天守閣 ──
狭い天守閣で寝ずの番をしている俺たちは、認可状をしまってある葛籠を見詰めていた。
胤舜殿は、大男の為に狭い天守閣の中を嫌がり外の警戒をしてもらっている。
皆が緊張の為か、押し黙っている。
城の石垣の周りには、胤舜殿を始めとした泥沼藩の藩士が寝ずの番をしながら見回りをしている。
噂話として情報を流した。
俺の勘だが、来るとしたら今晩だ。
得体の知れない余所者が、認可状を持っているのを快く思わないからだ。
ドォォォォォン !
外から凄い音が響き渡った。
急いで格子窓から外を覗くと、火の玉が見えた。
幽霊 !? な、ワケあるかぁー!
─ 炸裂弾です。
火薬と釘などを混ぜ合わせた火薬団子を紙に包んで、導火線に火をつけたのでしょう。
それを狡魔の鳥使いが鴉に持たせて、城に炸裂させているのです ──
気配を消して隠れている半兵衛から小声が聞こえた。
なるほど、沢山の鴉が炸裂弾を抱えて、アチコチに落としていく。
おかげで、下で見回りをしていた泥沼藩の藩士は大混乱だ。
それは、俺たちも同様で格子窓から外の様子に釘付けに成っている間に…………
◇◇◇◇◇
十兵衛たちが外の様子に釘付けに成っている時、スッーと葛籠の蓋がゆっくりと音を立てずに開き……
月夜の光で葛籠の影に成っていたはずが、いつの間にか
人影に成り葛籠の中の認可状を掴んだ途端……
「やっとお出ましか。 残念ながら、その認可状は偽物だぞ 」
葛籠の中から伸びた手は偽物の認可状を持った影の手首を掴んだのです。
「フフフ……狡魔衆、聞こえていたら貴様らの立ち位置の不幸を呪うがいい」
「何、不幸だと!?」
「そう、不幸だ」
「根来衆……お前は……」
「情報が古いな、 貴様らは。我らは光矢衆。
同じ不遇な立場だったが、仕えた相手がいけないのだよ……フフフ、ハッハッハッハ!」
「光矢衆、謀ったな光矢衆!」
狡魔衆の忍者が腕を振りほどこうとしたが、万力で捕まれたように動かない。
この動きに気がついた十兵衛たちが狡魔忍者を捕らえようとしたが、……
ザクッ !
自らの腕を切り落とした狡魔忍者は逃げ出してしまった。
反対側の格子窓を強引に破壊して外に出た狡魔忍者。
ヒュ~ 、パシャ !
水袋が狡魔忍者に当たり濡れてしまった。
そして、そこに大量の蛾が飛んで来て纏わり付く狡魔忍者は苦しみだした。
《愚かな奴め ! 失敗は死あるのみ 》
異国の大男が軽蔑するように呟いていた……
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