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第66話 そして世直し旅 ⑧
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浅野内匠頭が城の奥にある部屋で、パイプで阿片を吸いながら恍惚としていた。
政治は家老達に任せ、本人は自堕落に女遊びに精を出していた。
最近は、お気に入りの意地川塁衛門から教わった『ねとられ』と云うものにハマっていたのである。
男から愛する女を奪い男の目の前で犯す。
両者が嘆き悲しみ苦しむ様子が内匠頭に数倍の快感を与えたのである。
そして、魯西亜(ロシア)から買った阿片や聖書に出て来る天使でさえも堕落させると云う麻薬を使い、女を麻薬無しでは要られないように中毒にさせ、男は麻薬を使い絶対に命令を聞く私兵にしていた。
それでも、城代家老の大石内蔵助が政治をしていた時には、かろうじて回っていた藩政も意地川塁衛門に変わってからは重税で領民を苦しめ、藩内で流通する貨幣を強引に集めて藩札を乱発していたので、領民達は不安でいっぱいだったのである。
もし、赤穂藩がお取り潰しに成れば、藩札は紙クズに成ってしまう。
だからこそ、余所者に目を光らせていた。
公儀隠密に浅野内匠頭の行状がバレてしまったら、間違いなく赤穂藩はお取り潰しに成ってしまう。
ただでさえ、苦しい生活なのに持っている藩札が紙クズに成ってしまえば、自分たちは飢え死にしてしまうからだ。
しかし、だからこそ判らなかった。
駿府のちりめん問屋の御隠居一行を公儀隠密だとは、露とも疑わなかったのである。
御隠居の老人は、眼光鋭く毅然とするのも、若い頃はかなりのやり手だったのだと勘違いしたし、元番頭と云う老人も優秀な商人だったと勘違いした。
孫らしき三人も跡取りであろう男の子は凛々しいが、女の子二人の内一人は美人だが残念な娘だし、もう一人は箱入り娘で浮世離れした娘。
お供の四人は護衛なんだと思っていたのである。
そして、御隠居と一緒に居た、かげろうのお銀を御隠居の妾(愛人)だと勘違いしていた。
◇◇◇◇◇
【徳松side】
宗矩とくの一、如雲斉殿と左近が忍びの者に拐われしまった。
左近の奴、笑っていやがった。
計画通りだと云うことか…………ものすごく嫌な予感がするのだが……
気のせいでは無いのだろう。
周りの領民は、気の毒そうに私たちを見ているのは。
光矢忍者からの情報では、浅野内匠頭の藩政で領民が苦しんでいると聞いたのだが、そんな中でも余所者に情を寄せるとは優しい民たちなのだな。
左近の言う通り 赤穂藩は取り潰さずに浅野内匠頭だけを隠居させて、弟の浅野長広……大学に後を継がせた方が良いのであろうか、悩んでしまうな。
政治は家老達に任せ、本人は自堕落に女遊びに精を出していた。
最近は、お気に入りの意地川塁衛門から教わった『ねとられ』と云うものにハマっていたのである。
男から愛する女を奪い男の目の前で犯す。
両者が嘆き悲しみ苦しむ様子が内匠頭に数倍の快感を与えたのである。
そして、魯西亜(ロシア)から買った阿片や聖書に出て来る天使でさえも堕落させると云う麻薬を使い、女を麻薬無しでは要られないように中毒にさせ、男は麻薬を使い絶対に命令を聞く私兵にしていた。
それでも、城代家老の大石内蔵助が政治をしていた時には、かろうじて回っていた藩政も意地川塁衛門に変わってからは重税で領民を苦しめ、藩内で流通する貨幣を強引に集めて藩札を乱発していたので、領民達は不安でいっぱいだったのである。
もし、赤穂藩がお取り潰しに成れば、藩札は紙クズに成ってしまう。
だからこそ、余所者に目を光らせていた。
公儀隠密に浅野内匠頭の行状がバレてしまったら、間違いなく赤穂藩はお取り潰しに成ってしまう。
ただでさえ、苦しい生活なのに持っている藩札が紙クズに成ってしまえば、自分たちは飢え死にしてしまうからだ。
しかし、だからこそ判らなかった。
駿府のちりめん問屋の御隠居一行を公儀隠密だとは、露とも疑わなかったのである。
御隠居の老人は、眼光鋭く毅然とするのも、若い頃はかなりのやり手だったのだと勘違いしたし、元番頭と云う老人も優秀な商人だったと勘違いした。
孫らしき三人も跡取りであろう男の子は凛々しいが、女の子二人の内一人は美人だが残念な娘だし、もう一人は箱入り娘で浮世離れした娘。
お供の四人は護衛なんだと思っていたのである。
そして、御隠居と一緒に居た、かげろうのお銀を御隠居の妾(愛人)だと勘違いしていた。
◇◇◇◇◇
【徳松side】
宗矩とくの一、如雲斉殿と左近が忍びの者に拐われしまった。
左近の奴、笑っていやがった。
計画通りだと云うことか…………ものすごく嫌な予感がするのだが……
気のせいでは無いのだろう。
周りの領民は、気の毒そうに私たちを見ているのは。
光矢忍者からの情報では、浅野内匠頭の藩政で領民が苦しんでいると聞いたのだが、そんな中でも余所者に情を寄せるとは優しい民たちなのだな。
左近の言う通り 赤穂藩は取り潰さずに浅野内匠頭だけを隠居させて、弟の浅野長広……大学に後を継がせた方が良いのであろうか、悩んでしまうな。
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