【完結】残念勇者の物語

月影 流詩亜

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閑話 その頃、天界では……①

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   クリスが 王子達のパーティーに加わっていた頃
天界では 天使長  ルーファスが頭を抱えていた


「エリリン様  いい加減出てきてくださーい !
お仕事が 溜まりすぎて 業務が滞っています

   私達 天使だけでは 業務がまわりません
女神の決済書類が 山程 たまってます

   いい加減 出て来ないと 世界神様に言い付けますよ!」

「…………………」
返事がない   無視をするつもりのようだ

                       『ビキッ』

   ルーファスが切れた
「 いい加減出てコーイ   !     この駄女神  !
仕舞いには しばくぞ   ! 」

   中から 『ガタッ』と音がしたとたん
「 ウワーン   駄女神と いったー   !
仮にも 上司である私に 駄女神と言ったー   !
ウワーン もう いやだー    !
人間達は 私の言うことを聞かずに勝手なことばかり
するし 部下は 部下で 上司である私に 駄女神 呼ばわ
りするし もう こんな仕事はシタクナイよー   ! 」


   部下である 下級天使が私の側に来て
「 どうするんですか   アレ
天使長が 責任を持ってなんとかしてくださいよ 」


   私が 怒りで震えていると 別の下級天使が来て
「天使長  お客様でーす   !
堕天使長の 『ミハエル』様が きましたよ~
こちらに 連れてきますか~ 」

   まったく 近頃の若い天使は 敬語もつかえないのか
あっ 頭がいたい


   そうしている内に 下級天使がミハエルを連れて来た

「 姉さん    大丈夫   !  ずいぶん機嫌が悪いようだ
けど  」

   ミハエルが 心配そうに聞いて来た
そう 彼女は 私の双子の妹なのだ


「 なによ   ! ミハエル
私達は 本来 敵対関係なのよ   何をしにきたのよ   ! 」

   私は 少し八つ当たり気味に言ってしまった
彼女は 苦笑いしながら

「 実は うちの『邪神様』も 姿がみえないのよ
多分 エリリン様と 一緒に居るのではと こちらに
きたのよ 」

   私は 思わず エリリン様が引きこもって居る部屋
に振り返ってしまった  

    今度は ミハエルが声をかけた
「 ユリリン様  居るのは解っているんですよ
出てきてくださーい
お仕事が 溜まりに溜まって 山になってますよー
出て来ないと 世界神様に 言い付けますよ! 」

   そうすると 間髪いれずに

「 いやじゃー   もう書類はいやじゃー
たまには 遊んでも 良いじゃないかぁー
妾は 仕事を シタクナイんじゃー   !」


                      『 ビキッ 』
   ミハエルが 切れた

「 いい加減出てきやがれ    !
この駄目邪神   !
仕舞いには しばくぞ   ! 」

   中から『ガタン』と 音がして

「 ウワーン  駄目邪神と 言ったー  !
仮にも 上司である私に 駄目邪神と言ったー  !
ウワーン もう いやだー   !
ちょっと サボった位で そんなに怒らなくたって
良いじゃないかぁー     ウワーン    ! 」



    ミハエル………貴女も苦労しているのね
まったく あの双子神は どうしてくれようか

   私は 近くにいた下級天使に
「 ねえ  貴女は 世界神様に連絡してくれる   ? 」

そう頼んだのだが 下級天使は言いずらそうに
「 世界神様は 現在 いろいろな異世界の神々に
お詫び行脚を しています
   ヒト族達が 異世界召還しまくったので 暫くは
お戻りにならないかと思います」



   頭痛が 痛い………………

「「 ウワーン  ウワーン  いやじゃー いやじゃー
仕事はいやじゃー ウワーン   ウワーン  」」

   もう 私の方が仕事シタクナイわよ    !

   ミハエルが 気が付いたように
「 そうだ   !   御二人の 親神の『ヤヌス』様に
なんとかしてもらいましょう  」

    そうすると 下級天使が すまなそうに
「 もう すでに連絡したのですが
『 私は 放任主義だから 二人の自主性にまかせるわ』
とのことです…………どうします  ? 」

   私達は みんなで 頭を抱えてしまった

「「 ウワーン  ウワーン  いやじゃー  いやじゃー
ウワーン  ウワーン   !」」

   だっ  誰か 助けて   ! 
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