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セカンド・シーズン

青炎は赤炎より熱いんだぜ ! 俺の名は ブルー 誰よりも熱血漢の漢なり

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【 アオインジャーside 】

   俺の名前は、ブルー 。  ゴオニンジャー の アオインジャーを任せて貰っている。
   ジパングの戦隊モノだと『青』は 冷静沈着で皮肉屋が多いけど、俺達は違う !
   レッドことアカインジャーは、ハードボイルドを目指して冷静沈着で度胸のあるジパングの漫画の暗殺者『 ゴルゴダ 19』を目標にしているが
俺は、熱血ヒーローを目指しているんだぜ !

   知っているか ?

   炎は、赤い炎より青い炎の方が 温度が高いんだぜ !
だが、そう言ったら ブラック こと クロインジャー が

「 知っているか ?  青い炎より白い炎の方が凄く温度が高い事を、
なら 補欠のシロインジャー の方が熱血が似合うよな ! 」

   そう、皮肉屋は『青』じゃ無くて『黒』なんだよ !
きっとブラックの腹の中も黒いんだろうな。

  まあ、そんな俺達が ゴオニンジャーで まとまっているのは 優しい魔王様と怒らせると怖い大魔王様の影響だと思っている。

   今回の依頼は魔王国から王国や帝国に『 軍人病の薬』を届ける為の護衛依頼なのだ。
   現在、王国や帝国で大流行しているらしく魔王国の薬が飛ぶように売れているらしく 魔王国のエルフ達が不眠不休で製造している。
   ヒト族国家で作る薬とは 段違いの効能らしく、俺達 魔王国の薬の秘密を探るべく聖国に本部がある『薬師ギルド』が製造方法を狙っているとの報告があったのだ。
   回復魔法でも完治しない病気に聖国は、かなり焦っているらしく 魔王国のエルフ達が製造している事まで突止められてしまった。

   だったら魔王国に閉じ込めて仕舞えば安全なんだが、医師としても優秀な彼らは 定期的に診療もしているのだ。

   そして案の定、王国への道すがら盗賊に化けた聖国の神殿騎士団が 俺達を取り囲んでしまった。 

   その取り囲んだ集団の中から ひとりの神官が出てきた。
………いかにも悪趣味な装飾品を沢山つけている。

   何故、正体が判るかって ?
それは、ヘパイストス様の特性眼鏡があるからなんだ?
この眼鏡には『鑑定スキル』が付与されていて、簡単なステータスや名前、職業が判るんだ。


なまえ   ナンデ = モホシガール

しょくぎょう   中級神官

スキル   ゴマスリLv 7  隠蔽Lv 4  捏造Lv 4

ちから   50

すばやさ   35

みのまもり   24

かしこさ   120

こうげきりょく   65

しゅびりょく   90


※  この世界の平均値を 100 とします。



   ふ~む、脅威きょういでは無いがあなどって良い相手でも無いな。



ナンデ
「 さあ、魔王国の商隊の皆さん 死にたく無ければ、荷物と金を全部 渡しなさい !
   そうすれば、せめてもの慈悲で命だけは助けてあげるかも知れないですよ 」


   ナンデの発言に『鑑定眼鏡』は『赤』をしめしている。
つまり『嘘』だと云うことだ !

   神官が平気で嘘をつく、それが アフロディーテ教( 旧 メッサリーナ教)の実態だ。

   盗賊に化けた神殿騎士たちが殺気立っているのも、良い証拠だろう。

ナンデ
「  貴殿方の運命は、決まっているのです。我々に逆らって死ぬか、従って楽に死ぬかです………ありゃ、どっちも『死ぬ』と言ってしまいましたね !
アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ………

   この野郎 !

   ブルーが 前に出ていくと、

ナンデ
「 貴殿から『死ぬ』のですか ? …………まさか、この人数差で勝てると思っている訳では無いですよね ? ………アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」


ブルー
「 俺達は運命と闘う、そして勝ってみせる !」

ナンデ
「………ごとを……貴方は誰ですか ?」

ブルー
「 天の道を往き、全てを司るおとこだ !
俺達が最後の希望だ ! …………………変身 ! 」

   ブルーが光輝いたかと思うと、そこには 青く輝く戦士が居た。

アオインジャー
「こからは俺達のステージだ、 お前達は絶対に許さない ! 」

   後ろに居た四人の男女の冒険者も…………

「「「「  へ~ん~しん変身 ! 」」」

   四人が それぞれの色に光輝いたかと思うと………姿を見失い周りを探し回る神殿騎士団達


???
「闇ある所、光あり………悪ある所、正義あり」

???
「偉大なる魔王国からの使者……」


「アカインジャー」🎆

「アオインジャー」 🎆

「クロインジャー」 🎆

「キンナンジャー」 🎆

「ギンナンジャー」 🎆


「「「「「 五人 そろって『 ゴオニンジャー五鬼んじゃー』」」」」」🎆🎆🎆🎆🎆
   
 


ナンデ
「 なるほど  なるほど  貴殿方が『 ゴオニンジャー』ですか。
だけど、いくら強くても この人数差で 足手まといの商人達を連れて どう闘うつもりなのですか ? 」

アオインジャー
「 ………ハリセンソード !  この新兵器でお前達を倒す !
超・加速 ! 」

「「「「 超・加速 ! 」」」」

   ─────  一瞬にして五人の姿が消えた ! 否、消えた訳では無く、目にも止まらない速さで何かが動いている。  聞こえて来るのは、小気味良い音だけだった ───────

    スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッン スパッパッン スパッン スパッン スパッン スパッパッン スパッパッン スパッン スパッン スパッン スパッパッン スパッパッン スパッパッン スパッン スパッパッン !


    気がつくと立って居たのは、ナンデだけだった………

ナンデ
「 なっ なっ なっ 全員、殺したのですか ? この残虐な悪魔め ! 」


アオインジャー
「 人聞きの悪い事を言わないでくれ !  全員、夢の世界にお出かけ中なだけだ !  優しい魔王様が『非殺傷武器』を望んだので、ヘパイストス様が開発してくれた『 ハリセンソード』は叩かれた相手を強制的に眠らせる新兵器だ !  さあ、次はお前ナンデの番だ 」

   そう、アオインジャーが言った瞬間 アオインジャーの姿が消え………


   スパッパッン !

   ナンデは夢の世界に旅立ったのであった。


   頑張れ、アオインジャー !

   ゴオニンジャーの熱血担当は君だ !
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