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七之助&栞 編
愛は地球を救う と言うらしいけど愛だけでは食べていけないよね ! ②
しおりを挟むサファイアに睨まれてしまった俺は、
「仕方なかったんや !
アレだけの凄いネタを知ったら、書かずにはいられなかったんや !
おかげさまで、沢山の🌟お星さまや💙をもらったんだぞ !
YAC 2023 ~ヨムカク・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023~
での4回目のお題『深夜の散歩に起きた出来事』では、かなり上位にランクインしたんだ !」
仮にも小説家の卵と思っているんだ !
書かずにはいられるか !
「ウワァ、開き直っちゃったよ。
ボク達をネタにしたんだから、1位くらいには成って欲しかったなぁ~。
小説家の卵ねぇ~ その卵、孵る前に腐らないといいねぇ~ ♪ 」
ウワァ、コイツ嫌味を言いやがって !
ん ?
「なあ、サファイア。 小説家の卵なんて声に出ていたか、俺 ? 」
「声に出ていなくても、人の考えている深層の浅い処なら悟ることくらい出来るよ !
猫魈は伊達じゃないんだからね !」
ウワァァァ、サファイアの奴は妖怪の覚みたいだなぁ~……あっ、猫魈も妖怪だったよな。
「まあ、確かにボク達、猫又や猫魈は妖怪の仲間だけどさ、覚なんて 引きこもり妖怪と一緒にして欲しく無いなぁ~ 」
何気にサファイアは毒舌だなぁ~
それに比べて、ウチのさくらは素直で可愛いなぁ~。
「毒舌で悪かったね、オッチャン !
これでも長い間、猫生を生きているんだから 素直な少女でいられないに決まっているだろう !」
口では、サファイアに勝てそうに無いなぁ~
猫……猫魈だけど、勝てない俺って情けない。
まあ、それはさておき、そろそろサファイアを栞さんのところに連れて行かないと心配しているだろうな。
さくらのお出かけ用のキャリーバッグを用意していると、
ポンッ !
猫に戻った さくらがタンスの上に避難して、
「ソレ嫌い !
何度もオヤツで釣られて騙されたけど、ボクだって学習するんだからね ! 」
サファイアが、ジト目で俺を見ている。
さくらも凄く嫌そうに俺を見ていた。
「意地悪で、さくらを騙す訳無いだろう !
病院に行く時や換毛期にトリマー や俺の実家に帰る時に入ってもらっているだけなんだから仕方なかったんだよ 」
出来るだけ優しく言うと、
「ブーブー、差別反対 !
ボクと さくらの扱い方が違い過ぎるじゃないか !
ボクに優しくしてくれてもバチは当たらないと思うんだけど ! 」
「いやいや、さくらは俺の愛娘で、サファイアは栞さんの本屋の猫だろう。
栞さんや香さんが心配しているから帰ろうか、サファイア 」
「嫌 ! うるさく吠えまくるマッケンローも嫌いだけど、栞ちゃんに言い寄るマッケンローの飼い主も嫌いだから帰りたく無いよぉ~、オッチャン !
そうだ !
いっそのこと、オッチャンが栞ちゃんを貰ってよ !
そうしたら、ボクもオッチャン家の娘に成るからね ! 」
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