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第6話 ふぇー。
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「俺に続いて言ってね?いらっしゃいませ」
「ふぇー!」
「よし、次ね。ありがとうございます。またお越しくださいませ」
「ふぇー!ふぇー!」
このふぇーふぇー言ってる子は青南柚子ちゃん。先週面接を行い、採用した子だ。
彼女の第一印象を言うなら、可愛い。とにかく可愛い。顔は小さく、目はぱっちり。唇は綺麗な桜色をしていて、もうなんつうか俺のタイプ。JK最高。
でもいつも何かに怯えた表情をしていて、ふぇーふぇー言っている。たしかに面接した時もふぇーふぇーしか言ってなかった気がするが、可愛いから即採用した。
しかし御覧の通り、指導するのがなかなか難しい。
「もう一回いくよ?いらっしゃいませ」
「ふぇー!」
「ありがとうございます。またお越しくださいませ」
「ふぇー!ふぇー!」
……7大接客用語すら言えないって、もうこれだいぶ致命的なんじゃないか……。正直な話、可愛いから俺のそばにいてくれるだけ、時給とか全然払ってもいいんだけど、バイトで雇っている以上最低限働いてもらわないと困る。
「あのね、柚子ちゃん」
「ふぇー」
「今度は実際に接客をしてみよっか。言葉で教えるよりも、やってみたほうが慣れやすいしね」
「ふぇー……」
柚子ちゃんは不安な表情を顔に浮かべ、自信なさげにレジの前に立った。
正直さっきの様子じゃ俺も不安だが、可愛い子には旅をさせよって言うしな。最悪、レジを代わってフォローしてやればいい。
「もし、なんかわからないことがあったらすぐにレジ代わってやるから」
「ふぇ……」
「あ、お客さん来たみたいだぞ。それじゃ頑張れよ」
少し離れて見守る。彼女はいったいどうやって接客するのだろう。
「……いらっしゃいませ。商品をお預かりいたします」
……普通に言えるのかよ。
「ふぇー!」
「よし、次ね。ありがとうございます。またお越しくださいませ」
「ふぇー!ふぇー!」
このふぇーふぇー言ってる子は青南柚子ちゃん。先週面接を行い、採用した子だ。
彼女の第一印象を言うなら、可愛い。とにかく可愛い。顔は小さく、目はぱっちり。唇は綺麗な桜色をしていて、もうなんつうか俺のタイプ。JK最高。
でもいつも何かに怯えた表情をしていて、ふぇーふぇー言っている。たしかに面接した時もふぇーふぇーしか言ってなかった気がするが、可愛いから即採用した。
しかし御覧の通り、指導するのがなかなか難しい。
「もう一回いくよ?いらっしゃいませ」
「ふぇー!」
「ありがとうございます。またお越しくださいませ」
「ふぇー!ふぇー!」
……7大接客用語すら言えないって、もうこれだいぶ致命的なんじゃないか……。正直な話、可愛いから俺のそばにいてくれるだけ、時給とか全然払ってもいいんだけど、バイトで雇っている以上最低限働いてもらわないと困る。
「あのね、柚子ちゃん」
「ふぇー」
「今度は実際に接客をしてみよっか。言葉で教えるよりも、やってみたほうが慣れやすいしね」
「ふぇー……」
柚子ちゃんは不安な表情を顔に浮かべ、自信なさげにレジの前に立った。
正直さっきの様子じゃ俺も不安だが、可愛い子には旅をさせよって言うしな。最悪、レジを代わってフォローしてやればいい。
「もし、なんかわからないことがあったらすぐにレジ代わってやるから」
「ふぇ……」
「あ、お客さん来たみたいだぞ。それじゃ頑張れよ」
少し離れて見守る。彼女はいったいどうやって接客するのだろう。
「……いらっしゃいませ。商品をお預かりいたします」
……普通に言えるのかよ。
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