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第191話 ななみ。17
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映画を見た後は、ショッピングモールの中で色々なことをした。
ボーリングに、ゲームセンターでメダルゲーム。若干柚子ちゃんのせいでトラウマになりつつあるカラオケも。本当にデートっぽいことをしていた。……俺が目を瞑ってる以外は。
しかしながら、目を瞑った状態でも、個人的には想像以上に面白く、七海ちゃんと協力しながら物事を達成していく姿がまた、違った形の楽しさを出していた。
◇
「いやぁーボウリングで最後にストライク出せたのは奇跡だったな」
「たしかに奇跡でしたね。……ふふ。でもカップルがやってたレーンに割り込んでボール投げようとしてたのは本当に面白かったですけどね」
「見えないんだから仕方ないだろ!!」
「……あ……」
「ん?どうした?」
「……気がついたら、もう9時になっちゃってました……」
「ええ!?早っ!……ってか目を瞑ってたの3時間余裕で超えてるじゃねえか!?」
「……そ、そうですね。ごめんなさい。でもまだ目はつぶっててください」
「開けちゃだめなのかよ!…………まあでも、色々と間違ってるけど、久しぶりに休日を満喫した感じはするな。楽しかったぜ」
「……ほんと?」
「マジマジ。もう目を瞑って何かするのは勘弁してほしいけどな」
「…………うんっ」
声から七海ちゃんが喜んでいる表情が想像できる。本当に濃い一日だったが、終わりよければすべて良しというやつだ。パンツずらしたことも許してくれたのだろう。
「よし。疲れたしそろそろ帰るかー!」
「……あの……店長さんお腹空いてませんか?」
「え?まあ空いてるけど」
「肉まん食べませんか?」
「肉まん?いつの間に買ったの??」
「……さっきです。……食べさせてあげますね」
「おう。サンキュー」
温かく柔らかいものが俺の唇に少しだけ触れた。
「…………」
「……え!?ちょ!七海ちゃんのことだろうから俺の鼻とかほっぺにぶつけてくるって身構えてたのに!」
「……た、食べれなくて残念でしたね」
「割と腹減ってんだよ。もう一回くれよ」
「……ばか。……もうだめです。……店長さんそろそろ目を開けていいですよ」
目を開けると何故か少し頬を赤らめた七海ちゃんの姿が見えた。改めて考えるとこんな可愛い子と一日手を繋いでデートをしていたのかと思うと少し恥ずかしくなって、此方まで顔が赤くなってしまう。
……思わず七海ちゃんを抱きしめたい衝動に駆られたがこれ以上怒らせるのはまずいと思いやめておくことにした。
「……あれ?そういや肉まんは?どこ?」
「…………店長さんが口を付けて汚いので捨てました」
「はあ!?勿体ねえ!?3秒ルールだ!どこに捨てたか教えろ!!!」
「い、いいじゃないですか!も、もう肉まんは忘れてください!!!」
「肉まんが食べたい気分にさせたのは七海ちゃんだろうが!」
「……うう……もうばかっ!肉まんなんて自分の店で買ったらいいじゃないですか!……わ、わ、私はもう帰ります……!!今日はありがとうございました!!では!」
途中までいい感じだったのまさかの喧嘩別れのような形になってしまった。
……また店で会ったら流石に謝ろう。
腹が減っているのも勿論あるが、七海ちゃんが少しだけくれた肉まんが心の中に靄のように残っていて、言われた通り自分の店に向かうことにした。
今日のシフトはあざらしとあかっちが入ってるんだっけ。遅くまで頑張ってくれてるし、たまにはあいつらに好きな商品でも奢ってやろうかな。
そんなことをうだうだ考えていると気がつけば店の前に到着した。
「あれ?電気消えてんじゃん。あいつら店の電気ぐらいつけろよ……ってはぁぁああ!!!????」
……やはり、俺のコンビニは何か間違っている。
ボーリングに、ゲームセンターでメダルゲーム。若干柚子ちゃんのせいでトラウマになりつつあるカラオケも。本当にデートっぽいことをしていた。……俺が目を瞑ってる以外は。
しかしながら、目を瞑った状態でも、個人的には想像以上に面白く、七海ちゃんと協力しながら物事を達成していく姿がまた、違った形の楽しさを出していた。
◇
「いやぁーボウリングで最後にストライク出せたのは奇跡だったな」
「たしかに奇跡でしたね。……ふふ。でもカップルがやってたレーンに割り込んでボール投げようとしてたのは本当に面白かったですけどね」
「見えないんだから仕方ないだろ!!」
「……あ……」
「ん?どうした?」
「……気がついたら、もう9時になっちゃってました……」
「ええ!?早っ!……ってか目を瞑ってたの3時間余裕で超えてるじゃねえか!?」
「……そ、そうですね。ごめんなさい。でもまだ目はつぶっててください」
「開けちゃだめなのかよ!…………まあでも、色々と間違ってるけど、久しぶりに休日を満喫した感じはするな。楽しかったぜ」
「……ほんと?」
「マジマジ。もう目を瞑って何かするのは勘弁してほしいけどな」
「…………うんっ」
声から七海ちゃんが喜んでいる表情が想像できる。本当に濃い一日だったが、終わりよければすべて良しというやつだ。パンツずらしたことも許してくれたのだろう。
「よし。疲れたしそろそろ帰るかー!」
「……あの……店長さんお腹空いてませんか?」
「え?まあ空いてるけど」
「肉まん食べませんか?」
「肉まん?いつの間に買ったの??」
「……さっきです。……食べさせてあげますね」
「おう。サンキュー」
温かく柔らかいものが俺の唇に少しだけ触れた。
「…………」
「……え!?ちょ!七海ちゃんのことだろうから俺の鼻とかほっぺにぶつけてくるって身構えてたのに!」
「……た、食べれなくて残念でしたね」
「割と腹減ってんだよ。もう一回くれよ」
「……ばか。……もうだめです。……店長さんそろそろ目を開けていいですよ」
目を開けると何故か少し頬を赤らめた七海ちゃんの姿が見えた。改めて考えるとこんな可愛い子と一日手を繋いでデートをしていたのかと思うと少し恥ずかしくなって、此方まで顔が赤くなってしまう。
……思わず七海ちゃんを抱きしめたい衝動に駆られたがこれ以上怒らせるのはまずいと思いやめておくことにした。
「……あれ?そういや肉まんは?どこ?」
「…………店長さんが口を付けて汚いので捨てました」
「はあ!?勿体ねえ!?3秒ルールだ!どこに捨てたか教えろ!!!」
「い、いいじゃないですか!も、もう肉まんは忘れてください!!!」
「肉まんが食べたい気分にさせたのは七海ちゃんだろうが!」
「……うう……もうばかっ!肉まんなんて自分の店で買ったらいいじゃないですか!……わ、わ、私はもう帰ります……!!今日はありがとうございました!!では!」
途中までいい感じだったのまさかの喧嘩別れのような形になってしまった。
……また店で会ったら流石に謝ろう。
腹が減っているのも勿論あるが、七海ちゃんが少しだけくれた肉まんが心の中に靄のように残っていて、言われた通り自分の店に向かうことにした。
今日のシフトはあざらしとあかっちが入ってるんだっけ。遅くまで頑張ってくれてるし、たまにはあいつらに好きな商品でも奢ってやろうかな。
そんなことをうだうだ考えていると気がつけば店の前に到着した。
「あれ?電気消えてんじゃん。あいつら店の電気ぐらいつけろよ……ってはぁぁああ!!!????」
……やはり、俺のコンビニは何か間違っている。
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