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だらしのない雇い主
私の日常
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昼過ぎになって漸く起きて来た雇い主にいつもの小言を言う。
「だから酒で睡眠薬を飲んじゃダメって言ったでしょ!効き過ぎたらそのままあの世行きですよ!」
雇い主は面倒くさそうにしかめ面をしてからニヤリと笑った。
「効き過ぎる? 効かな過ぎより良いだろう?」
私はため息をつきながらテーブルの上と床に転がる酒瓶を片付け始めた。雇い主は髭を剃りに行ったらしい。洗面所から妙な鼻歌が聞こえる。
「まったく....あの人は....」
昼食を温め直さなきゃなどと考えていたら突然、事務所に銃弾が撃ち込まれる。
「こっちへ来い!」
腕を引かれてデスクの影に隠れる。再び銃弾が撃ち込まれ、酒瓶の破片が飛び散る。
思わず頭を抱えると目の前に火のついたタバコが。仰け反りそうになり
「バカヤロウ!蜂の巣になりたいのか!」と罵倒される。
悔しくて睨み返す。
「焦がされるのもいやです。」
「フッ」と笑うタバコくさい腕を払いのける。
急発進する車のけたたましい音がして、あたりは静かになった。「なんだよ、まったく、脅しに来ただけかよ」
面倒くさそうにボヤく雇い主。
「命の保証はする、ここなら安全だから働けって言ったの誰ですか?」
抗議する私の頭を掌でポンポンしながら
「嘘はついてないぜ、死ななかっただろう?」
偉そうに笑う雇い主の口の端にシュービングクリーム。
「俺の側に居れば絶対に死なないから!」
ウィンクまでされて、もうどうにも言葉が見つからない、死にたくない私は彼から離れられない。
「だから酒で睡眠薬を飲んじゃダメって言ったでしょ!効き過ぎたらそのままあの世行きですよ!」
雇い主は面倒くさそうにしかめ面をしてからニヤリと笑った。
「効き過ぎる? 効かな過ぎより良いだろう?」
私はため息をつきながらテーブルの上と床に転がる酒瓶を片付け始めた。雇い主は髭を剃りに行ったらしい。洗面所から妙な鼻歌が聞こえる。
「まったく....あの人は....」
昼食を温め直さなきゃなどと考えていたら突然、事務所に銃弾が撃ち込まれる。
「こっちへ来い!」
腕を引かれてデスクの影に隠れる。再び銃弾が撃ち込まれ、酒瓶の破片が飛び散る。
思わず頭を抱えると目の前に火のついたタバコが。仰け反りそうになり
「バカヤロウ!蜂の巣になりたいのか!」と罵倒される。
悔しくて睨み返す。
「焦がされるのもいやです。」
「フッ」と笑うタバコくさい腕を払いのける。
急発進する車のけたたましい音がして、あたりは静かになった。「なんだよ、まったく、脅しに来ただけかよ」
面倒くさそうにボヤく雇い主。
「命の保証はする、ここなら安全だから働けって言ったの誰ですか?」
抗議する私の頭を掌でポンポンしながら
「嘘はついてないぜ、死ななかっただろう?」
偉そうに笑う雇い主の口の端にシュービングクリーム。
「俺の側に居れば絶対に死なないから!」
ウィンクまでされて、もうどうにも言葉が見つからない、死にたくない私は彼から離れられない。
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