未来人が未開惑星に行ったら無敵だった件

藤岡 フジオ

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禁断の箱庭と融合する前の世界(9)

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「修道騎士から聞いたぞ!ヒジリ!」

 シュラスは椅子から立ち上がると颯爽とヒジリに歩み寄る。そして馴れ馴れしく旧知の仲のような態度でヒジリの脚をぺたぺたと触った。

「神やその使いのみぞ使える神の御柱で大量のアンデッドどもを消し去ったそうじゃの!もうこれでお主がただの野蛮なオーガでは無く、星のオーガ、或はその眷属なのは間違いないと自身で証明したようなもんじゃ。これでワシは宗教界において、お前より立場が下になってしもうたわい。ヒジリ聖下殿」

 茶化す様に丁寧なお辞儀をするシュラスを見て困惑するヒジリは、まず星のオーガが何かも解らず、聖(ヒジリ)聖下という、名前と被る敬称にも違和感を覚えた。後で星のオーガが何かをウメボシにでも聞くかと思い、話を聞き流した。

「ところで陛下。我々の為に尽力を尽くして頂きありがとうございます。ゾンビ掃討の為に多くの騎士を投入して頂いたお蔭でゴデの街の住人の半分以上が生き残りました。あそこには知り合いも多く、僧侶たちの施してくれた結界のお蔭で街の住人はアンデッドの恐怖に怯える事が無く暮らせます。深く感謝しております」

 そう言って前に進みしゃがむとヒジリは陛下の耳を優しく撫でた。

 シュラスは「あふぅ」と悦に入った声を上げリューロックとシルビィがざわつき、なに!という顔をする。

 シルビィがススッとヒジリに近寄り小さな声で注意する。

「ヒジリ殿、それは恋人同士がするものだ。やるなら私にやってくれ」

「う・・・。以前、コロネがこれは最大級の感謝を示す時の作法だと教えてくれたのだ・・・」

 シルビィは一瞬呆気にとられ、ゆっくりと天幕の隅でヒジリの行動に驚いているコロネの姉の顔を見た後、ブハッと口を押さえて笑い出した。

「こら!シルビィ!陛下の御前で失礼であろう!」

 リューロックが父親の立場で娘を諫める。

 シルビィは笑いを堪えながら、定位置である父親の横に立つとヒソヒソと今の奇妙な出来事の真相をリューロックに話した。

 それを聞いたリューロックは三日月のような髭をピクピクさせて舌を噛んで二十顎となり、笑うまいと必死に耐えている。

「失礼しました陛下。てっきりこれが感謝を示す作法かと勘違いしておりました」

「よ、よい。(ふぅ・・・危うく男色に目覚めるところじゃったわい)」

 ヒジリはタスネにゴデの今後の話をしなくていいのかというという視線を送ると、タスネは顔の前で手を振ってから両手を合わせて、自分が出来る限りの一番可愛い顔でヒジリにお願いのポーズをとった。

(まぁ主殿がシオ男爵に行政事務を任せっぱなしだから、こういった話に参加したがらないのも仕方ないにしてもだ・・・何だね?あの顔は。バカにしているのかね)

 タスネが自分で一番可愛いと思ったその顔は、舌が見事な円錐形で突きだされており、おでこに皺が寄るほど目を見開いていた。

 何かを失敗した時のお茶目なおばちゃんがやるような仕草で肩も竦めている。

 苛立つ気持ちをぐっと押さえヒジリはシュラスを見る。

「陛下、ゴデの街の今後の事についてなのですが・・・」

 シュラスは余韻の残る快楽から抜け出し首を振ると正気に戻る。

「わかっておる。これだけ騎士を投入して占領しておきながら放置するわけ無かろうて。統治は子爵に任せる。何か必要であれば出来る限り優先して融通してやろう」

「ありがとうございます陛下。ところでゲルシ殿はどこですか?主殿の話では北門での戦いで見事な戦いぶりを発揮したそうで」

 シュラスは俯き惜しい人物を亡くしたという雰囲気で語る。

「そう、奴は全く以てだらしない体つきじゃがゲルシは風のメイジでな。回避する能力はどのメイジよりも優れておった。ゾンビの合間をスイスイと抜けては【切り裂きの風】で敵の首を刎ねて魔法が尽きると火炎瓶で戦った。しかし子爵が援護に来たのを見て気が緩んだんじゃろうな・・・。ううっ」

 王は目頭を人差し指と親指で押さえ涙を堪える。

「勝手に殺さないでください、陛下」

 天幕の外から声が聞こえる。

「オバップ(※オバケの事)じゃ!リューロック!天幕の外にゲルシのオバップがいるぞ!」

 リューロックはやれやれと肩を竦め、外にいるゲルシに声をかける。

「盗み聞きとは感心せんぞ、ゲルシ。入れ」

 入口の幕を上げて、包帯にグルグル巻きにされたゲルシと思しき人物が入って来ると、ウメボシが心配そうにゲルシを見た。

「酷い火傷ですね・・・。どうなされたのですか?」

 ゲルシはウッ!と呻いてからあまり話したくないという素振りで話し出した。

「あの時、私は子爵が来るまで門の外で調子良く戦っていたのです。それはもう初めての実戦とは思えないほど華麗に、踊るようにゾンビ達の攻撃をかわしては首を刎ねておりました。【切り裂きの風】【竜巻】【衝撃の塊】、使える魔法は何でも使い迫り来るゾンビの半分を倒したところで魔法が尽き、陛下の先述通り火炎瓶やら焚火の火でゾンビ共を焼き払っていきました。そしてタスネ子爵が援護に来たその時、悲劇は起きたのです。足に良く解らない何かが絡みついて私は焚火の真っただ中に倒れ込んでしまったのです。恐らくゾンビの粘液か腐った肉片が絡みついたのでしょう。火は服を燃やしながらも私はゾンビ達に触れ、燃やして道連れにしつつ池に飛び込み一命をとりとめました。その後暫くしてあの神の光がゾンビ達を一掃してくれたのです」

 そこまで話を聞いていたヒジリはアチャーと言う顔をして主を見た。粘液はどう考えてもアラクネのレディのものだろう。

 タスネは口先を窄め目は斜め上を見てる。アタシじゃないよ、という態度を顔で示したが、真実は一つ。やはりレディの放った糸がゲルシの足に絡みついたのだ。

「ウメボシ」

「かしこまりました」

 ウメボシの目からぼんやりとした光が発せられゲルシを包み込む。

 ゲルシは体から出るじくじくとしたリンパ液や火照りといった火傷の症状が消えた事に驚いた。

「なんと!僧侶でさえ匙を投げた火傷が綺麗に消えてしまった!」

 包帯を取って体中を触って、禿げた拷問官は喜ぶ。更にさっきまで焼けただれていた頭を触って驚いた。

「大変だ!けけけ、毛が無い!毛が全くない!あぁ!」

「最初から禿散らかしとったじゃろうが!」

 シュラスはそうツッコんで趣味友達が元気になったのを見て嬉しそうに笑う。

 周りにいたタスネ達も堪えきれなくなりゲラゲラと二人のやり取りに笑う。

 天幕からは暫くシュラスとゲルシの言い合いが続き、ヒジリ達が天幕を後にするまで笑い声が絶えなかった。

 天幕から出て来た皆はそれぞれの仕事があるので立ち去り、ヒジリとウメボシはもう一度ゴデの街を見廻ろうと決め街に向かって歩き出す。

 その途中で王の元へと報告に向かうジュウゾが声をかけてきた。

「神の御柱を使ったそうだな。私は信じんぞ。何かトリックを使ったのだろう?坊主共は貴様を聖下だの聖人だのと持て囃しているようだが」

 ヒジリは普段の何倍も皮肉めいたジュウゾの憎まれ口の中に悪意を感じ取れなかった。発する言葉とは裏腹に声のトーンに僅かな明るさを感じたのだ。

「正直、私にも聖下だの、神の御柱だのが何の事かさっぱり解らない。ジュウゾ殿のような認識で結構だ。そういえばゾンビの事で何か情報は?」

「今のところない。解るのはこの国の住民の殆どがゾンビになったという事だけだ」

 腕を胸で組み、まっすぐ立つジュウゾの覆面から覗く目が僅かに曇る。

「ところで貴様はシルビィ様とイグナの事は聞いていないのか?」

 ヒジリの右眉が僅かに上がり瞳が何も知らないと答えた。

「まぁ知らぬであろうな。シルビィ様もイグナも貴様に恩着せがましく喋るような性格ではない故。だが、知っておけ。あの二人は貴様の仇を討つ為に命を懸けた。シルビィ様はあのまま闇落ちしていれば国を追放され、イグナは半ば狂人と化した。ほんの僅かの時間しか過ごしていない貴様の為にここまでやるのは心の芯から愛していたという証拠。私はとうの昔に愛を捨てた男故、愛がどうだと喋る立場には無いが、男ならばあの忠誠心や愛情に報わねば恩知らずの恥知らずだと言えようぞ」

 まだ話を呑み込めないヒジリは顎を摩って考える。宇宙船で過ごしていある間に一体何があったのか。地球と連絡を取って色々な手続きをしたり調査や体の調整で忙殺されていた為、シルビィ達の様子を気に掛ける余裕は無かったのだ。

「仇討ち?一体何の事かね?」

 ジュウゾは覆面の下で納得したような顔をしているがヒジリにはその様子は解らない。

「貴様が死んで復活に手間取っていたという陛下の話は本当の様だな。ならば教えてやろう。貴様を狙ったのは魔法院のチャビン老師だ」

 ウメボシは聖なる杖から聞いた話を思い出し言葉に出す。

「我々は樹族の禁忌を犯していた、という事でしょうか?」

「ほう。気が付いていたのか。流石は小賢しいイービルアイよ。その通りだ。装置を持ち、興味を持った事自体が禁忌だとチャビンは言っていた。装置とはイグナが首にかけているあれであろう?チャビンの部屋を漁り禁忌とやらも詳しく調べたが何も出ては来なかった。どうも禁忌とは長年知識を追い求めた者だけが知り得、一度それを知ると命を懸けてでも守りたくなる代物らしい。これについてそちらに情報はあるか?ウメボシ」

 ウメボシは思考を巡らしメモリにある膨大なデータを探る。そしてぽそりと答えた。

「情報が少ないのでこれはウメボシの推測でしかありませんが、星全体を遮蔽し何者かによる脅威から守る為のシステムが古代遺跡にあるのではないかと思っております。そのシステムを解除する事が恐らく禁忌なのだと」

 ジュウゾは組んでいた腕を解き、訝しむ目でウメボシを見つめた後、ハッハッハと笑った。

「スケールの大きな話になってきたな!星全体の話とな?確かに昔から古代遺跡には近寄るなという言い伝えがあるが、古代遺跡を見つけた者は聞く限りおらん。お伽話の類だと思っていたわ。まぁそのオモシロ話は頭の片隅にでも入れておこう。では私は行く。精々シルビィ様やイグナの恩義に報いるのだな」

 自分の為に多大なる犠牲を払ったシルビィとイグナの事を考え、沈み込むヒジリの顔を見てジュウゾは満足そうに立ち去っていった。

 仇を討ったところで彼女たちには何のメリットも無い。寧ろ大きなデメリットしか残らなかったのだから。

 ヒジリは自分の為に強大な敵に立ち向かった彼女たちの姿を想像し、その想いの深さに身を震わせた。

 親族以外から向けられた無条件の愛に胸を刺し貫かれ、嬉しさと申し訳なさが交互に襲ってくる。

「こんな感情は始めてだ・・・。私の事をこんなに思ってくれていたのはとても嬉しい。と同時に自身が恥ずかしく思える。宇宙船で目覚めた時、いの一番に頭に浮かんだのは船の設備を使って惑星を調査・分析をする事だった。自分の都合で行動した結果、二人の女性の心と人生をかき乱していたなんて・・・。言い訳に聞こえるかもしれないが、心を病む前のイグナを再構成する事ができたのは幸いだった。ナンベル殿がイグナの復活時に言っていた老師戦とはこの事だったのだな・・・。黒竜の時に彼女が警戒もせず現れたのにも納得がいく。あの時のイグナは心を失っていたのだな。シルビィ殿も異様なやつれ方をしていたからおかしいとは思っていたのだ。話そうと思えばいつでも話せたのに誰もその事を教えてくれなかった。ずっと我々に気を使ってくれていたという事か」

 ウメボシがしみじみとした声で言う。

「万能感に酔いしれ、周りに色々と施してやっていると慢心しておりましたが、実際は色んな人が我々に気を使い、支えてくれている事が今回の件で解りました。これからは心を入れ替えて我々も周りに気を使える人間になりましょう。ね?マスター」

 ウメボシの前向きな言葉に気持ちが楽になったヒジリはにこやかに「そうだな」と答えてゴデの街を目指して今度こそ歩き出した。




 ヘカティニスは散らかったオーガの酒場を片付け、ゾンビに噛みつかれて飛び散った母の血を拭いていると、ドアベルが鳴った。

「二階の部屋を一室貸して欲しいのだが」

 ヒジリとウメボシが掃除をするヘカティニスに近づいてきた。

 ヘカティニスはミカティニスに尋ねる。

「母ちゃん、命の恩人に部屋を貸すぞ?タダでな!」

「ほいきた!母ちゃんが部屋に案内するど!お礼も言いたいからな!」

 ミカティニスはゾンビに穴だらけにされた服を着ておらず、若い子が着るようなスカートの丈が短いメイド服を着ていた。

(御歳を召した方のメイド姿は厳しい物がありますね・・・)

 ウメボシはミカティニスを見て思う。

 その考えが伝わったのか、ミカティニスはウメボシの視線に気が付き、自分の服を恥じる様に隠す。

「服はこでしか無かった。他は全部ゾンビにメチャクチャにされてたんだど。じろじろ見るな」

 野太い声で見るなと言う母にヘカティニスがすかさず口を挟む。

「命の恩人になんて口をきくだ、母ちゃん」

 ミカティニスはハッとし、モジモジとしながら謝意を告げる。

「すまなんだ。ヒジリ、ウメボシ、おでを生き返らせてくれてありがとな」

 ミカティニスは深々と礼をすると先を歩き出した。が、すぐに落とした部屋の鍵を拾う。
 
 しゃがまずに拾ったのでミニスカートから十一人もの子供を産んだ女性の臀部と下着が丸見えとなりヒジリは思わずオウッと呻く。

「ここでぃす」

 ミカティニスは扉を開け中に入るように誘うと扉を閉め一階に降りて行った。

 ウメボシは頬を染め、甘い目で主を見る。戦いが終わったら主にアレをしてもらえる約束だ。

「そ、それでは例のアレを宜しくお願いします、マスター」



 ある程度酒場が片付いた頃、ヒジリ達に御茶でも持って行こうと湯呑とポットをお盆に乗せてヘカティニスは二階へ上がって行った。

 部屋をノックしようとすると中から怪しい声が聞こえてくる。

「あっ!そんなに激しくしたらダメェ!駄目ですマスター!」

 イービルアイの悶絶する声だ。普段は真面目でどこか愛嬌のある声が今はメスのそれだった。

 ヘカティニスはアワアワとドアの前で震える。

(ヒ、ヒジリが使い魔と良い事してる!おでも良い事してほしい!何でイービルアイなんかに子種をやるんだ!ずるいど!)

 ヒジリを気にするようになってヘカティニスは顔を洗うようなった。愛しのオーガはいつ見ても清潔で良い香りをさせているので真似すれば少しは好感が持たれるかもしれないと思ったのだ。

 垢の付いていなタヌキ顔がどんどんと嫉妬で真っ赤になっていく。漫画であればお盆の上のポット同様、頭から湯気をだしていてもおかしく無い程だった。

―――バーーン!―――

 興奮した牡牛の様に鼻息を鳴らしてヘカティニスがドアを吹き飛ばさんばかりに蹴り開くと、部屋の中の光景を見て呆然として立ち尽くした。
 
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