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酒場でお祝い
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いつも行っても不在の領主に書類を届けようとカンデが冒険者ギルドの扉を出ると、人集りが出来ていた。
彼等の興味は、百五十センチメートルを超える体高の大トカゲである。
ギルド長カンデは憎々しげに人集りを一瞥し、その横を通り過ぎながら悪態をつく。
(くそっ! 邪魔な野次馬ども! なに? ・・・土喰いトカゲだと?)
誰が捕まえたのか知らないが、珍しい魔物を見たからには地走り族の血が騒ぐ。捕獲難易度はドラゴンの次くらいに難しいトカゲである。
(凄いな・・・。糸でぐるぐる巻だ。確か・・・・、土喰いトカゲの尻尾が提出されていたな。だが、捕獲の報告は聞いていないぞ。その辺の冒険者に聞くか? いやいや、今は仕事優先だ。領主直々のクエストはギルド長が報告に行かないといかんしな。実に面倒くさい事だ。規則を変えるよう、あの召使いの騎士に頼むか)
如何に楽をするかばかりを考えながら、カンデはエポ村を後にした。
同族は好奇心いっぱいの丸い目を、もっと大きくして土食いトカゲを観察している。
新しい野次馬の一人が周りの仲間に尋ねる。誰が捕まえたのかと。
すると村一番の貧乏人、親無しのタスネが捕まえてきたのだと返事があった。
オークの小隊を降参させたタスネのオーガならば、捕まえる事が出来ても不思議ではないと、返事を聞いた者は皆納得するのだった。
土喰トカゲは尻尾が切れていても(もう既に生えかけているが)全長三メートル程の大きさになる。かなりの大きさだ。
ずんぐりむっくりで見ようによっては可愛らしく見えるが、気性が荒い事で有名で誰も近づこうとはしない。縄張り意識が高く、生命力も高い。一年ぐらい絶食させても平気な顔をしている上に、土を主食としているので中々死なない。
捕獲した魔物はテイマーギルドか、冒険者ギルドが買い手が付くまで有料で宣伝やら世話をしてくれる。
世話が大変な場合はこの費用がぐっと跳ね上がるが、土喰いトカゲは殆ど世話の必要がない。
野次馬が集るギルド前にタスネの大きな声が響いた。
「そ、そんな~。折角闇ドワーフを鉱山から退けたのに・・・」
ギルド窓口付近からタスネの落胆する声が聞こえてきた。申し訳なさそうに窓口の男性職員が対応している。
「土喰いトカゲが現れてドワーフが逃げて行ったと聞いていますし、依頼は達成していますね。でも、こればっかりは契約ですからねぇ・・。気の毒には思いますが・・・。報酬は毎月の鉱山収入の一分です。元々実入りの悪い鉱山でしたし、いつ閉山してもおかしくなかったのです。最後の鉱山収入の一分である金貨二枚をお渡ししますね」
その様子を見て後ろで指をさして「ハハハ」と笑うヒジリを見て、タスネは拳を掲げて怒った。
「何が可笑しいのよ! 貴方にも関係ある話でしょうが!」
「いや、すまない。まるでギャグ漫画みたいなオチだったものでつい・・・。それに私は功績を冒険者に譲ると鉱山前で言ったが? 主殿」
「でもあの大きなトカゲを売るまでお金がかかるんだよ? やっぱり報酬を貰わないと! 金貨二枚あれば随分とマシになるし。それにギャグ漫画ってなに?」
「滑稽な人物や出来事を描いた絵草子の事ですよ、タスネ様」
ウメボシが即答する。
「あーあれね、意外だわ。ヒジリってノームの如く賢いのに、あんな低俗な読み物が好きだなんて・・」
「漫画を読むのに賢いも賢くないもないよ、主殿。ただ楽しむだけだ」
「そ、それにあれ少しエッチィのもあるじゃない・・」
「ほう、ここの絵草子は性的描写も有るのかね?」
「そ、そうよ。見た事ないけど!」
「見た事も無いのにどうして解るのですか? タスネ様」
ウメボシが意地悪な目をしている。
「他の人から聞いたのよ・・・。よ、読んだことはないんだからねっ! それより報酬はどう分ける? あたしあまり役に立ってないから、全部貰うのは気が引けるわ・・・」
「何を言うのかね?我が主殿、その報酬は全て貴方様のもの」
視線をそらさずに恭しくお辞儀をするヒジリに、タスネはどうしたらいいのかわからない。
「もー! またそうやってからかうー!」
困って口をタコみたいして拗ねるタスネが可愛いくて、ウメボシは思わず「うふっ!」と笑う。
「どうしてもと言うならば、その報酬から給料という形で我々に渡してくださいな、タスネ様」
「ウメボシの意見に賛成だな。主殿は一応役に立ってはいた。マギンとの件、我々だけでは上手くいかなかっただろう。光側の住人である主殿がいたからこそ話が進展したのだ」
「えへへ、そうかな? じゃあ単純に三等分という事で」
「端数が出て面倒なので金貨一枚を主殿に、もう一枚を我々に渡してくれればいい。土喰いトカゲの費用は我々が払っておく」
「え! いいの わかった! じゃあそうする! やったぁ! 金貨一枚が我が手の中に!」
タスネは初めて得た報酬である金貨を見て、嬉しさを隠さない。
何度もまじまじと裏表ひっくり返しながら金貨を見つめる。
暫くすると見ている金貨がジワジワと滲んで見えた。頬を伝ってぽたぽたと滴が垂れ、それは今まで心の奥底で抱えていた将来への不安や、現在の生活の苦しさが少し和らいだ事に対する涙だった。
「これでやっとあの子達を学校に通わせることが出来る・・・。下級魔法学校にすら通わせることが出来なくてアタシ辛かった・・・。何もしてやれなくて・・・」
ウメボシは泣きだすタスネに驚いて慰めようと近づく。
「ああ、タスネ様! 泣かないでくださいまし。何もしていないなんてことはないですよ! タスネ様はしっかりと妹たちの面倒を見ていたではありませんか。この地に来てタスネ様と暮らすようになってから数日しか経っていませんが、ウメボシはタスネ様の事をよく観察していました。妹達の為に魔法の基礎や勉学を一生懸命教えていたのを知っています。私はこの村の書物を全てインプットしてありますので解ります。あれなら途中編入でも問題なく授業についていけますよ」
ウメボシもぽたぽたと涙をこぼし、タスネに頬ずりをした。
そんな二人に水を指すように、平坦で抑揚のない囁き声が邪魔をする。
「湿っぽい話はそれくらいにしてもらおうか。どうせなら皆で喜んだ方が良い。今夜は私が奢るから外食にでも出かけようではないか。ウメボシの料理も良いが、やはり口に馴染んだ地元の料理の方が、主殿や妹君達には良いだろう」
「ううん、ウメボシの料理は世界一だよ! でも折角ヒジリがそう言ってくれるならそうしよっか! 楽しみだな~!」
タスネは涙をごしごしと袖で拭いて二カッと笑った。
「アタシ、早速妹達の編入手続きをしてくる! 金貨一枚あれば、一年間は余裕で通う事が出来るから!」
「はい、いってらっしゃいませタスネ様!」
嬉しそうに学校へ走っていくタスネを見送った後、ウメボシはヒジリに甘えるように言う。
「ねぇマスター。フラン、イグナ、コロネの為に新しいお召し物や、文具などを購入してプレゼントしてはどうでしょうか?きっと喜びますよ」
「それは構わんが、一金貨と五銀貨と千銅貨が九枚で足りるのかね? 土喰いトカゲの預かり賃等を差っ引いても?」
「はい、足ります。高級なお召し物が一人一銀貨。文具は三人諸々合わせても三千銅貨です」
「それなら問題無い。それにしても通貨システムというのも中々面白いものだな。買い物をする時にワクワクするというか。地球だと大体の物はデュプリケイトで事足りるし、高度な技術を脳に直接ダウンロードする時だけ、ボランティアでポイントを稼いで支払うくらいだったからな。毎回、お金のやり取りをするのはゲームみたいで楽しい」
「マスターもこの星に馴染んできましたね。元々順応力の高いお方でしたが」
「そんな事より、どんな服がいいかね。制服だったら毎日着ても変に思われないだろうから制服にしよう」
「あ、それなら三人の身長や体重も既に知っておりますので、仕立て屋で作るのもありですね! 出来上がるまで時間がかかりますがきっと喜びますよ!」
ウメボシは三姉妹の驚き喜ぶ顔を今から想像しているのか嬉しそうである。
二人は三姉妹についてあれこれ喋りながら村の仕立て屋に向かうのだった。
彼等の興味は、百五十センチメートルを超える体高の大トカゲである。
ギルド長カンデは憎々しげに人集りを一瞥し、その横を通り過ぎながら悪態をつく。
(くそっ! 邪魔な野次馬ども! なに? ・・・土喰いトカゲだと?)
誰が捕まえたのか知らないが、珍しい魔物を見たからには地走り族の血が騒ぐ。捕獲難易度はドラゴンの次くらいに難しいトカゲである。
(凄いな・・・。糸でぐるぐる巻だ。確か・・・・、土喰いトカゲの尻尾が提出されていたな。だが、捕獲の報告は聞いていないぞ。その辺の冒険者に聞くか? いやいや、今は仕事優先だ。領主直々のクエストはギルド長が報告に行かないといかんしな。実に面倒くさい事だ。規則を変えるよう、あの召使いの騎士に頼むか)
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同族は好奇心いっぱいの丸い目を、もっと大きくして土食いトカゲを観察している。
新しい野次馬の一人が周りの仲間に尋ねる。誰が捕まえたのかと。
すると村一番の貧乏人、親無しのタスネが捕まえてきたのだと返事があった。
オークの小隊を降参させたタスネのオーガならば、捕まえる事が出来ても不思議ではないと、返事を聞いた者は皆納得するのだった。
土喰トカゲは尻尾が切れていても(もう既に生えかけているが)全長三メートル程の大きさになる。かなりの大きさだ。
ずんぐりむっくりで見ようによっては可愛らしく見えるが、気性が荒い事で有名で誰も近づこうとはしない。縄張り意識が高く、生命力も高い。一年ぐらい絶食させても平気な顔をしている上に、土を主食としているので中々死なない。
捕獲した魔物はテイマーギルドか、冒険者ギルドが買い手が付くまで有料で宣伝やら世話をしてくれる。
世話が大変な場合はこの費用がぐっと跳ね上がるが、土喰いトカゲは殆ど世話の必要がない。
野次馬が集るギルド前にタスネの大きな声が響いた。
「そ、そんな~。折角闇ドワーフを鉱山から退けたのに・・・」
ギルド窓口付近からタスネの落胆する声が聞こえてきた。申し訳なさそうに窓口の男性職員が対応している。
「土喰いトカゲが現れてドワーフが逃げて行ったと聞いていますし、依頼は達成していますね。でも、こればっかりは契約ですからねぇ・・。気の毒には思いますが・・・。報酬は毎月の鉱山収入の一分です。元々実入りの悪い鉱山でしたし、いつ閉山してもおかしくなかったのです。最後の鉱山収入の一分である金貨二枚をお渡ししますね」
その様子を見て後ろで指をさして「ハハハ」と笑うヒジリを見て、タスネは拳を掲げて怒った。
「何が可笑しいのよ! 貴方にも関係ある話でしょうが!」
「いや、すまない。まるでギャグ漫画みたいなオチだったものでつい・・・。それに私は功績を冒険者に譲ると鉱山前で言ったが? 主殿」
「でもあの大きなトカゲを売るまでお金がかかるんだよ? やっぱり報酬を貰わないと! 金貨二枚あれば随分とマシになるし。それにギャグ漫画ってなに?」
「滑稽な人物や出来事を描いた絵草子の事ですよ、タスネ様」
ウメボシが即答する。
「あーあれね、意外だわ。ヒジリってノームの如く賢いのに、あんな低俗な読み物が好きだなんて・・」
「漫画を読むのに賢いも賢くないもないよ、主殿。ただ楽しむだけだ」
「そ、それにあれ少しエッチィのもあるじゃない・・」
「ほう、ここの絵草子は性的描写も有るのかね?」
「そ、そうよ。見た事ないけど!」
「見た事も無いのにどうして解るのですか? タスネ様」
ウメボシが意地悪な目をしている。
「他の人から聞いたのよ・・・。よ、読んだことはないんだからねっ! それより報酬はどう分ける? あたしあまり役に立ってないから、全部貰うのは気が引けるわ・・・」
「何を言うのかね?我が主殿、その報酬は全て貴方様のもの」
視線をそらさずに恭しくお辞儀をするヒジリに、タスネはどうしたらいいのかわからない。
「もー! またそうやってからかうー!」
困って口をタコみたいして拗ねるタスネが可愛いくて、ウメボシは思わず「うふっ!」と笑う。
「どうしてもと言うならば、その報酬から給料という形で我々に渡してくださいな、タスネ様」
「ウメボシの意見に賛成だな。主殿は一応役に立ってはいた。マギンとの件、我々だけでは上手くいかなかっただろう。光側の住人である主殿がいたからこそ話が進展したのだ」
「えへへ、そうかな? じゃあ単純に三等分という事で」
「端数が出て面倒なので金貨一枚を主殿に、もう一枚を我々に渡してくれればいい。土喰いトカゲの費用は我々が払っておく」
「え! いいの わかった! じゃあそうする! やったぁ! 金貨一枚が我が手の中に!」
タスネは初めて得た報酬である金貨を見て、嬉しさを隠さない。
何度もまじまじと裏表ひっくり返しながら金貨を見つめる。
暫くすると見ている金貨がジワジワと滲んで見えた。頬を伝ってぽたぽたと滴が垂れ、それは今まで心の奥底で抱えていた将来への不安や、現在の生活の苦しさが少し和らいだ事に対する涙だった。
「これでやっとあの子達を学校に通わせることが出来る・・・。下級魔法学校にすら通わせることが出来なくてアタシ辛かった・・・。何もしてやれなくて・・・」
ウメボシは泣きだすタスネに驚いて慰めようと近づく。
「ああ、タスネ様! 泣かないでくださいまし。何もしていないなんてことはないですよ! タスネ様はしっかりと妹たちの面倒を見ていたではありませんか。この地に来てタスネ様と暮らすようになってから数日しか経っていませんが、ウメボシはタスネ様の事をよく観察していました。妹達の為に魔法の基礎や勉学を一生懸命教えていたのを知っています。私はこの村の書物を全てインプットしてありますので解ります。あれなら途中編入でも問題なく授業についていけますよ」
ウメボシもぽたぽたと涙をこぼし、タスネに頬ずりをした。
そんな二人に水を指すように、平坦で抑揚のない囁き声が邪魔をする。
「湿っぽい話はそれくらいにしてもらおうか。どうせなら皆で喜んだ方が良い。今夜は私が奢るから外食にでも出かけようではないか。ウメボシの料理も良いが、やはり口に馴染んだ地元の料理の方が、主殿や妹君達には良いだろう」
「ううん、ウメボシの料理は世界一だよ! でも折角ヒジリがそう言ってくれるならそうしよっか! 楽しみだな~!」
タスネは涙をごしごしと袖で拭いて二カッと笑った。
「アタシ、早速妹達の編入手続きをしてくる! 金貨一枚あれば、一年間は余裕で通う事が出来るから!」
「はい、いってらっしゃいませタスネ様!」
嬉しそうに学校へ走っていくタスネを見送った後、ウメボシはヒジリに甘えるように言う。
「ねぇマスター。フラン、イグナ、コロネの為に新しいお召し物や、文具などを購入してプレゼントしてはどうでしょうか?きっと喜びますよ」
「それは構わんが、一金貨と五銀貨と千銅貨が九枚で足りるのかね? 土喰いトカゲの預かり賃等を差っ引いても?」
「はい、足ります。高級なお召し物が一人一銀貨。文具は三人諸々合わせても三千銅貨です」
「それなら問題無い。それにしても通貨システムというのも中々面白いものだな。買い物をする時にワクワクするというか。地球だと大体の物はデュプリケイトで事足りるし、高度な技術を脳に直接ダウンロードする時だけ、ボランティアでポイントを稼いで支払うくらいだったからな。毎回、お金のやり取りをするのはゲームみたいで楽しい」
「マスターもこの星に馴染んできましたね。元々順応力の高いお方でしたが」
「そんな事より、どんな服がいいかね。制服だったら毎日着ても変に思われないだろうから制服にしよう」
「あ、それなら三人の身長や体重も既に知っておりますので、仕立て屋で作るのもありですね! 出来上がるまで時間がかかりますがきっと喜びますよ!」
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