史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます

白い彗星

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第十四章 他学年試合編

1063話 関わりのある先輩たち

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「勝者クラスは、一年生の「ドラゴ」クラス!」

 試合の司会をしていた先生の声が響き、第一回戦の収量が告げられる。
 会場を覆っていた結界は解除され、ふぅっと一息。試合の間は忘れていた疲労が、どっと襲ってくる。

 今回はやっぱり、シルフィ先輩に手こずらされたな。まさか、あそこまでいろいろ対策されているなんて。
 それに、吸血鬼ヴァンパイアの能力も。

 ダルマスのような魔導剣士もそうだし……やっぱりこの学園では、私の知らないことをたっくさん学べる!

「なんとか勝てたわね」

「そうだね」

 それに、上級生とやるのはやっぱりいい経験になる。
 クラスのみんなも、それぞれ達成感のある顔をしている。

 一方で、反省点もあるようだ。

「それでは、早速次を始める。各クラスはさっさと会場から出るように」

「余韻に浸る暇もねえ!」

 先生の指示に従い、私たちはそれぞれ会場から出る。
 先輩たちと話をしたかったんだけど……そう思ったんだけど、どうやら後で自由時間があるらしい。

 今はそれぞれの試合を見て学んで、その後にそれぞれの時間を過ごせと。そういうことみたいだ。

「では、次の試合は……」

 先生が次の対戦相手を決めていく……そして発表されたのは……

「ピアさんたちだ」

 片方は、私にとって深い関わりのある人物が所属しているクラスだった。

 二年生は、ピア・アランフェイク先輩……猫の獣人で、私が初めて仲良くなった先輩だ。学園入学早々、迷って彼女の研究室に迷い込んだのは今でも懐かしい。
 魔導具をいろいろ作っている人だ。その魔導具で、ゴルさんとの決闘に挑んだ。本人もゴルさんと関わりがあるみたい。

 それに、彼女の幼馴染だって言うレニア・カーマン先輩。小人族ドワーフで、図書委員。
 学園祭じゃ二人とも同じお店にいたけど、やっぱり同じクラスだったんだな。

「さてさて、もう片方は……」

 ピアさんの魔導具の出来は、私もよくわかっている。それがあれば、たいていの相手に遅れを取ることはない。
 そう思って、私は対戦相手を確認する。

 ……もう片方も、私にとって深い関わりがある人物が所属しているクラスだった。

「ゴルさん……」

 そう、三年生、ゴルドーラ・ラニ・ベルザが所属しているクラスだ。
 ゴルさんに関しては、もう言うまでもない。次期国王で、生徒会長で、使い魔にサラマンドラを使いこなす強力な魔導士。
 その実力は、下級魔導士相当と言われる。私はそれ以上だと思うけど……まあ下級魔導士ってのがどの程度か知らないけど。

 ってことは、同じクラスに所属しているリリアーナ・カロライテッド先輩もいる。ゴルさんの婚約者……いや結婚まで待ったなしの相手。
 確か、魔導大会じゃ白蛇サーペントの使い魔を駆使していた。んで、蛇使いの魔女なんて呼ばれてたんだ。

「うわぁ……すごい組み合わせね」

 対戦相手を見たクレアちゃんが、そうつぶやいた。
 確かに、これはなかなかに面白い組み合わせだな。

 ゴルさんの実力も、決闘した私はよく知っている。多分、あれからも鍛錬を続けていたはずだ。
 魔導大会の事件で魔獣相手に右腕を持っていかれ、現在はマーチさんの義手だけど……それで弱る人でもないだろうし。

「というか、二年生のクラスはすでに戦意喪失している方が何人かいませんか?」

 クラスのみんなも口々に話している中、その言葉に私はピアさんのクラスを見た。
 確かに、何人かの表情は暗い……な。相手が相手だからという部分もあるけど。

 でも、やる前からあんなのでどうするんだ。

「お」

 すると、ピアさんがクラスメイトになにかを話し、そして渡していた。
 クラスメイトを励ましているのか……それに、渡しているアレは、魔導具かな?

 なにを話しているかまでは、さすがに聞こえないけど。クラスメイト一人ひとりに、片手ほどの大きさの魔導具を渡しているのだ。

『今日に備えて、クラスのみんな一人ひとりに魔導具を作ってきたのさ!』

 そんな声が聞こえてきそうだった。

 ピアさんは、学園での時間のほとんどを研究室で過ごしている。そのため、クラスメイトとの交流も少ない。
 だけど……その魔導具の効力は、みんな知っているはずだ。ずっとこの学園で作ってきたんだもん、みんな知ってるよ。

 それに……私が、ゴルさんとの決闘で見せたあれを、誰か少しでも受け止めていてくれたら……

「エランちゃんは、やっぱりゴルドーラ様を応援するの?」

「え?」

 どっちを応援するか、か……うーん、難しいな。
 確かに、ゴルさんとはもう一回戦いたい。しかも、リリアーナ先輩含め三年生と戦える機会なんてこの先あるかわからない。だから勝ち上がってほしい。

 でも、ピアさんだって。私にとって一番に仲良くなった先輩だし、困った時は相談に乗ってくれたりしたし……

「うーーーん……」

「ゴルドーラ様が負けるはずがないだろう」

「お」

 すると、隣から聞きなれた男の人の声。
 首を向けると、そこにはなぜかシルフィ先輩がいた。

「なぜいる……」

「別に、試合を観戦するのであればどこにいようと自由だ」

「自分のクラスでお話してなよ」

「それこそ、また後でいくらでもできる」

 ……ピアさんたちじゃゴルさんに勝てない。それを言いに来たのかこの人は。
 相変わらず嫌味な……いや、ゴルさん信者な人だ。

 ……ところで、髪がチリチリ燃えているのは指摘した方がいいんだろうか。
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