史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます

白い彗星

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第十一章 使い魔召喚編

861話 どうせやるなら全力で

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 みんなわいわいしていても先生がやってきたらすぐに座るの、やっぱり育ちがいいよなぁって毎度思ってる。

「お前たち、授業中やそれ以外、自分の部屋でも使い魔との絆を深めていってると思う。なにか困ったことなどはないか?」

 使い魔を召喚したその後のケア……というものだろうか。
 召喚したあと、なにかおかしなことがあるかもしれない。召喚して終わりではなく、むしろそこがスタート地点なのだ。

「中には、召喚したものの使い魔がなかなか言うことを聞いてくれない、といった例もあるからな」

「相性がいいモンスターなのに、言うことを聞いてくれないってあるんですか?」

「そりゃ、相性がいいのと素直かどうかというのは別問題だからな」

 それを聞いて、私は昨日のことを思い出す。同時に、手を上げる子がいた。

「あの……私の使い魔、結構自由奔放といいますか」

 それはキリアちゃんだった。飛び回る使い魔に振り回されるキリアちゃん……という印象だったもんな。

 本人は恥ずかしそうにしているけど、先生は「恥ずかしがることはない」と話す。

「使い魔との付き合いも、それぞれのペースで歩んでいけばいい。素直でないからと、落ち込むことはない……さっきも言ったが、相性のいいモンスターなんだ。お前のことが嫌いなら、そもそも召喚に応じはしない」

「……はい」

 それから、使い魔について気になることなどみんなが先生に質問して、先生はそれに答えていく。
 なんだかんだ、みんな気になることの一つや二つあるってことだな。

 使い魔についての授業は受けていたけど、実際に使い魔を召喚し契約した今だからこそ、聞いてみたいこともあるってことだ。

「お前たちはまだ契約したばかりで慣れないだろうが、使い魔との絆が深まっていけばそれだけできる幅も広がってくる。
 以前にも説明したが、わかりやすいところで言うと視界や魔力の共有だな。使い魔が見ている景色を、自分の視界で見ることができる。逆も同様にな」

 今はまだ、みんな使い魔と仲良くなるので手一杯だ。
 だけど仲良くなってから、できることも増えていく。私も、経験があるからわかる。

 魔大陸でクロガネと協力して戦ったときは、自分とクロガネの魔力が交わっていくのを感じた。
 それに、二人の魔力を交わらせてからの強大な魔術だって撃つことができた。

「使い魔との絆を深め、やれることを広げ、魔導士として成長していく。これが、お前たちに課せられた課題だな。
 そして、その成果は他学年試合で発揮してもらうことになるだろうな」

 先生の口から、聞いたことのある単語が出てきた。
 それは、生徒会でも聞いたものだ。年末にある、他学年試合……学園祭が終わったら、他の学年と魔導戦をする機会があるのだと。

 そこでは、一年生が召喚した使い魔のお披露目……という点も含まれている。まあ、使い魔を召喚しなきゃいけないわけじゃないけど、まずするだろう。

 それに……他の学年の生徒と腕試しをする機会なんて、早々ない。
 くぅー、今からワクワクしてきた。

「もちろん、お前たち一年生と三年生とでは、大きな差がある。これは勝ち負けを決めるものではなく、あくまでも交流試合のようなものだ。お互いの交流を深めるためのな」

 先生の言うように、すでに二年以上も学年で過ごし使い魔とも濃密な時間を過ごしている三年生に比べ、私たちは入学して一年も経ってないし使い魔だって契約したばかり。
 経験値がまったく違う。勝とうなんて考えるだけ無駄なのかもしれない。

 けど……そういうのこそ、燃えるっていうか。絶対に勝てない勝負なんてないんだ、三年生相手にだって食らいついていけるはずだよ!

「ふふふふ……」

「先生、フィールドさんが不敵に笑っています」

「……お前はなんというか、相変わらずでむしろ安心したよ」

 安心した、と言いながら、先生はどこか呆れた視線を向けてくる。な、なんだよぅ、いいじゃないかよぅ別に。
 クラスのみんなも、私が笑っていたことを別に不思議にも思っていないようだし。

「まあ、やるからには全力でやったほうが、自分たちのタメにはなるだろうな。フィールドほど後先考えるなとも言わないが」

「なんですか先生、それじゃまるで私が後先考えてないやつみたいじゃないですか」

「今まさにそう言ったんだよ」

 先生からの私への評価がなかなか厳しい。ショボンヌ。
 私だって別に、後先考えてないわけじゃ……わけじゃ……ない、よ?

「確かに、どうせなら全力でやりたいですわね!」

「えぇ!」

「私たちの力を先輩方に見せつける時ですわ!」

 教室内から次々と声が上がる。みんなやる気みたいだ。
 経験では上級生には敵わないかもしれないけど、だからなにもかも敵わないなんてことはないんだ。

 私たちだって入学してからたくさん勉強して、力をつけてきたんだ。上級生にだって、遅れは取らないはず!

「……やる気なのはいいが、すっかり変わったなぁ。これも誰かさんの影響か」

「?」

 先生が、先ほどからチラチラと私を見てくる。いったいなんだというんだ。
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