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運命と出逢った俺は、運命とつがえない
夜を超える④ Sideすばる
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「んっ、岳人さん……」
熱い。岳人さんの身体、すごく熱くて、僕も熱くなってしまう。胸がどきどきと高鳴って、どうしてなのか、お腹にまで響いてくる。
「ふ、ぅうん……」
これ、なんなの。お腹の奥までズクンズクンとして、腰から下がウズウズする。
僕は無意識のうちに岳人さんのたくましい首に手を回し、首筋に頬ずりをした。
やってしまったと気づいたと同時、岳人さんは勢いを付けて僕を引き離す。
「……悪い、こんな、こと」
目に入った岳人さんは、大粒の汗を額に浮かべて、肩と胸を盛り上がらせて息をしていた。
「岳人さんどうしたの、汗がたくさん!息もすごく苦しそう」
「大丈夫だ。ちょっと待ってて」
大きな息を吐いて辛そうに立ち上がると、岳人さんはキッチンの引き出しから薬の袋を出した。その中のシートを取り出し、いくつか錠剤を口に放り込んで水で飲み込む。
あれって、朝にゴミ箱で見たのと同じ薬だ。
……もしかして、もしかして。
「それ、アルファ用の抑制剤ですか?」
飲み終えて呼吸を整えている岳人さんの背中に問う。
そうだ。あの日……初めて会った日に病院へ向かったときも、岳人さんはこんな様子だった。
病院に着いてから、僕は岳人さんとは別の処置室に入ったから詳しくは知らないけれど、「運命の番」に出会った僕は、まだ不安定なフェロモンが乱れて擬似的なヒートを起こしていて、岳人さんはそれに当てられたんだと聞いた。
「……わかるのか。ああ、そうだ」
ソファに戻ってきた岳人さんは、目を閉じでソファに背を預け、深く座った。僕の方に顔を向けることなく、目を閉じたまま天井を仰いでいる。
「あの、もしかして僕、ずっとフェロモンが出てるんですか?」
「いや、違う。おそらく運命のつがいだから……すばる君が俺に強い思いを寄せてくれたときに、もともと体内に潜んでいるフェロモンが活発化するんじゃないかな……言ってること、わかるか?」
「なんとなくだけど、わかります」
まだ同じ姿勢のままの岳人さんには僕の姿は見えないけれど、僕は岳人さんを見つめて頷いた。
「うん。それは俺も同じでさ。みっともないけど、すばる君を可愛い……違うな、愛しい、と思ったときに、フェロモンが漏れてしまうみたいだ」
「え……?」
いとしい? 愛しいって、言ったの?
「それって、あの、自意識過剰じゃなくて、えっとあの、岳人さんは僕を」
恋人みたいに好きってことですか? そう聞こうとすると、背もたれから背を離し、瞼を開いた岳人さんに口を塞がれてしまった。
「言うな」
「……どうしてっ……!」
違うの? また僕の勘違い?
岳人さんはやっぱり、僕を「子供が可愛い」みたいにしか思ってくれないの?
「俺が自分の口で言いたいからだ」
「ふぇ」
……え? ……え?
胸が、きゅ、と萎んだ。
だって、岳人さん。なんだかすごく甘い表情になって、体からカカオの香りが匂い立っている。
「すばる君……すばる」
岳人さんの大きな手が伸びてきて、頬を撫でられる。
「ん……」
手はすごく気持ちよくて、僕は犬が甘えるみたいな声を出してしまう。
「好きだよ。すばるのこと、愛しくて堪らない」
「岳人、さ……ん」
──好き。
──愛しくて堪らない。
岳人さんの囁きが甘く胸に染みてくる。手の心地よさも一緒になって、僕は頬も体も熱くしながらそれを噛み締めた。
「運命の相手だというのはあるんだろう。でもな、それを越えて、すばるが健気に思ってくれるのとか、俺のためだけじゃなく必死でオメガの運命を受け入れて頑張っている様子を侑子さんからも聞いて、心から守ってやりたいと思う。恥ずかしいが恋愛経験が少ない俺には親愛と恋愛の違いはまだはっきりしないんだが、多分、"俺が"守りたい、幸せにしてやりたいと思うのは、なによりも強い愛情なんだろうな」
岳人さんは目をそらさずに、ゆっくりと話してくれる。
僕はうなずくのも忘れて、その真摯な瞳に釘付だ。
「でもな、すばるはまだ十二歳だ。運命のつがいも法律には逆らえない。ただそれ以上に、まだ体が充分に成長していないすばるとつがうことを、俺は絶対にしたくない」
「え……」
声の甘さが薄まるとともに、さっきまでとは正反対のことを言われた。
僕が口を挟む隙もなく、岳人さんは続ける。
「それと並行して、まだこれから学校社会の中で成長していくすばるを縛りたくないんだ。運命のつがいって言葉に縛られるな。もしこの先の未来で、誰か心を動かす人ができたら、気にせずにそっちへ行くんだ」
「や、やだ……なに、それ。僕は岳人さん以外を好きになんてならないよ」
岳人さんの両腕を握りしめながら頭を振った。
「どうしてそんなこと言うの? 僕が運命を裏切るような子に見えるの?」
「そうじゃない。でも、俺は運命に抗ったふたりを知っているんだ。運命がすべてじゃない。すばるには自分の心を大事にしてほしい。今からやってくるたくさんの可能性を大事にしてほしい」
まだ抑制剤が効いてこないせいもあるのか、苦しそうに言われて、僕の胸はぎゅぎゅぎゅっと切なく絞られる。
「やだ、やだ、やだ……じゃあ、岳人さんも気持ちが変わるかもしれないってこと? 僕以外の誰かを好きになるかもしれないってこと?」
不意に天音さんの顔が浮かんだ。どうしてだろう。天音さんを見たとき、嫌な胸騒ぎがした。とっても素敵な人なのに……素敵な人だから、もしかしたら岳人さんの好きな人かもしれないなんて勝手に思って、今もその考えが頭の中をいっぱいにする。
「違う」
でも、岳人さんはすぐに否定してくれた。
「俺はこれから先、ずっとすばるを思ってる。だからそれでいいんだ。俺がすばるを見ててやるから、安心して毎日を送れ。そばにいるから、危険な目には合わせない。だからいろんな経験をたくさんして、恋もしろ。その先に誰を選んでも、すばるが幸せなら俺は満足だ。でももし、俺のところにきてくれるなら、そのときは俺が幸せにすると約そ……」
「ばか!」
否定して僕を思うと言ってくれても、岳人さんの言うことは自分が犠牲になると言っているようにしか聞こえないよ。めちゃくちゃだ。
僕の胸の中で、岳人さんを好きな気持と腹が立つ気持ちが爆発した。
ぎゅっと抱きついて、僕も言いたい言葉を投げつける。
熱い。岳人さんの身体、すごく熱くて、僕も熱くなってしまう。胸がどきどきと高鳴って、どうしてなのか、お腹にまで響いてくる。
「ふ、ぅうん……」
これ、なんなの。お腹の奥までズクンズクンとして、腰から下がウズウズする。
僕は無意識のうちに岳人さんのたくましい首に手を回し、首筋に頬ずりをした。
やってしまったと気づいたと同時、岳人さんは勢いを付けて僕を引き離す。
「……悪い、こんな、こと」
目に入った岳人さんは、大粒の汗を額に浮かべて、肩と胸を盛り上がらせて息をしていた。
「岳人さんどうしたの、汗がたくさん!息もすごく苦しそう」
「大丈夫だ。ちょっと待ってて」
大きな息を吐いて辛そうに立ち上がると、岳人さんはキッチンの引き出しから薬の袋を出した。その中のシートを取り出し、いくつか錠剤を口に放り込んで水で飲み込む。
あれって、朝にゴミ箱で見たのと同じ薬だ。
……もしかして、もしかして。
「それ、アルファ用の抑制剤ですか?」
飲み終えて呼吸を整えている岳人さんの背中に問う。
そうだ。あの日……初めて会った日に病院へ向かったときも、岳人さんはこんな様子だった。
病院に着いてから、僕は岳人さんとは別の処置室に入ったから詳しくは知らないけれど、「運命の番」に出会った僕は、まだ不安定なフェロモンが乱れて擬似的なヒートを起こしていて、岳人さんはそれに当てられたんだと聞いた。
「……わかるのか。ああ、そうだ」
ソファに戻ってきた岳人さんは、目を閉じでソファに背を預け、深く座った。僕の方に顔を向けることなく、目を閉じたまま天井を仰いでいる。
「あの、もしかして僕、ずっとフェロモンが出てるんですか?」
「いや、違う。おそらく運命のつがいだから……すばる君が俺に強い思いを寄せてくれたときに、もともと体内に潜んでいるフェロモンが活発化するんじゃないかな……言ってること、わかるか?」
「なんとなくだけど、わかります」
まだ同じ姿勢のままの岳人さんには僕の姿は見えないけれど、僕は岳人さんを見つめて頷いた。
「うん。それは俺も同じでさ。みっともないけど、すばる君を可愛い……違うな、愛しい、と思ったときに、フェロモンが漏れてしまうみたいだ」
「え……?」
いとしい? 愛しいって、言ったの?
「それって、あの、自意識過剰じゃなくて、えっとあの、岳人さんは僕を」
恋人みたいに好きってことですか? そう聞こうとすると、背もたれから背を離し、瞼を開いた岳人さんに口を塞がれてしまった。
「言うな」
「……どうしてっ……!」
違うの? また僕の勘違い?
岳人さんはやっぱり、僕を「子供が可愛い」みたいにしか思ってくれないの?
「俺が自分の口で言いたいからだ」
「ふぇ」
……え? ……え?
胸が、きゅ、と萎んだ。
だって、岳人さん。なんだかすごく甘い表情になって、体からカカオの香りが匂い立っている。
「すばる君……すばる」
岳人さんの大きな手が伸びてきて、頬を撫でられる。
「ん……」
手はすごく気持ちよくて、僕は犬が甘えるみたいな声を出してしまう。
「好きだよ。すばるのこと、愛しくて堪らない」
「岳人、さ……ん」
──好き。
──愛しくて堪らない。
岳人さんの囁きが甘く胸に染みてくる。手の心地よさも一緒になって、僕は頬も体も熱くしながらそれを噛み締めた。
「運命の相手だというのはあるんだろう。でもな、それを越えて、すばるが健気に思ってくれるのとか、俺のためだけじゃなく必死でオメガの運命を受け入れて頑張っている様子を侑子さんからも聞いて、心から守ってやりたいと思う。恥ずかしいが恋愛経験が少ない俺には親愛と恋愛の違いはまだはっきりしないんだが、多分、"俺が"守りたい、幸せにしてやりたいと思うのは、なによりも強い愛情なんだろうな」
岳人さんは目をそらさずに、ゆっくりと話してくれる。
僕はうなずくのも忘れて、その真摯な瞳に釘付だ。
「でもな、すばるはまだ十二歳だ。運命のつがいも法律には逆らえない。ただそれ以上に、まだ体が充分に成長していないすばるとつがうことを、俺は絶対にしたくない」
「え……」
声の甘さが薄まるとともに、さっきまでとは正反対のことを言われた。
僕が口を挟む隙もなく、岳人さんは続ける。
「それと並行して、まだこれから学校社会の中で成長していくすばるを縛りたくないんだ。運命のつがいって言葉に縛られるな。もしこの先の未来で、誰か心を動かす人ができたら、気にせずにそっちへ行くんだ」
「や、やだ……なに、それ。僕は岳人さん以外を好きになんてならないよ」
岳人さんの両腕を握りしめながら頭を振った。
「どうしてそんなこと言うの? 僕が運命を裏切るような子に見えるの?」
「そうじゃない。でも、俺は運命に抗ったふたりを知っているんだ。運命がすべてじゃない。すばるには自分の心を大事にしてほしい。今からやってくるたくさんの可能性を大事にしてほしい」
まだ抑制剤が効いてこないせいもあるのか、苦しそうに言われて、僕の胸はぎゅぎゅぎゅっと切なく絞られる。
「やだ、やだ、やだ……じゃあ、岳人さんも気持ちが変わるかもしれないってこと? 僕以外の誰かを好きになるかもしれないってこと?」
不意に天音さんの顔が浮かんだ。どうしてだろう。天音さんを見たとき、嫌な胸騒ぎがした。とっても素敵な人なのに……素敵な人だから、もしかしたら岳人さんの好きな人かもしれないなんて勝手に思って、今もその考えが頭の中をいっぱいにする。
「違う」
でも、岳人さんはすぐに否定してくれた。
「俺はこれから先、ずっとすばるを思ってる。だからそれでいいんだ。俺がすばるを見ててやるから、安心して毎日を送れ。そばにいるから、危険な目には合わせない。だからいろんな経験をたくさんして、恋もしろ。その先に誰を選んでも、すばるが幸せなら俺は満足だ。でももし、俺のところにきてくれるなら、そのときは俺が幸せにすると約そ……」
「ばか!」
否定して僕を思うと言ってくれても、岳人さんの言うことは自分が犠牲になると言っているようにしか聞こえないよ。めちゃくちゃだ。
僕の胸の中で、岳人さんを好きな気持と腹が立つ気持ちが爆発した。
ぎゅっと抱きついて、僕も言いたい言葉を投げつける。
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