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第二章 勇者召喚
世界共通の腹の虫
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村の中で鎧を引き連れ怪しくない程度の速度での逃走は、重装騎士以外の兵士が増加する一方だった。村の中に来たのが失敗。
すみれ色の騎士は先頭でガシャガシャ鎧の重さ関係なく走ってんだけど!何あれこわい!
「捕縛命令だ!」
「応援を呼べっ」
「魔法師もだ!」
「待たんかぁぁ!」
自然とニオイを辿りライバ達を発見した。走る俺と背後を見て眉間にシワを寄せるのが見て取れたが、擦れ違いざまに声を掛ける。
「逃げるぞ」
そんな俺にライバとミミはつられて走り出す。
「何をした」
「勇者疑惑、かな」
「ほえー」
「面倒な。さっさと行くか」
そう言った途端、ライバの魔力の波を感じた。まあそれしか無いと仕方なく自分の足にも魔力をのせ、建物の曲がりを折れた所で地を蹴った。
「にゃっ!?ほっ?えっ!」
壁を蹴り、屋根にのり跳ねる事数軒。
変な声が聞こえて返り見ればライバはミミを姫抱きに屋根に来ていた。
「え、それ一緒?」
「ほえー」
おいて来るとばかり思ってただけに俺は非難の視線をライバに投げた。エルフとは世話焼きらしい。
「何だその目。村を出るのが先だろう」
「あっ私足強いよ!ネコ科だし獣人!降ろして。私も走るからー」
「……屋根行けるのか」
「余裕ですよー」
屋根に降り立つミミは、耳をピーンと前にして楽しそうな笑みを見せた。マントの後ろが盛りがあっている。あれは尻尾だろうか。軽い返事に不安しかない。
「いたぞ!上だ!」
「ルクセル殿の羽鳥を早く!」
「魔法師はまだか!」
「えっ、誰捕縛?」
「偽勇者だって」
「そっくりさんたとか」
「魔法師らしいぞ」
「それで屋根なんだ?」
「すげえ」
騒めく軒下は兵士だけでなく村人まで集まり始めていた。あらぬ方向へと口々に噂が変化するのも聞こえる。
目立ち過ぎた。追っ手に顔バレとなると早く村を出るしかない。
「えーと、村を出るぞ」
「はーい!」
「異存ない」
三人は屋根を跳ね渡り、途切れた所で降り立ち村外れまで走り続けた。
「……逃げられたか」
「勇者ってだけあるなぁ」
「ありゃ追いつけねえよ団長」
「かぁぁっ、足速えぇ」
村の入り口に座り込むのは重装騎士達。すみれ色の鎧のルクセルは、魔狼達の姿も既にない街道を食い入るように注視していた。
「この先は谷か……あの連れも何なんだ」
振り返ること無くボヤくルクセルに部下は返答する。
「フードのひとりは耳見えたわ。ありゃ獣人だろ」
「それは見えたが、この先は戦さ場。どうする気か」
ルクセルは鎧のバイザーをあげ、気持ちとは裏腹に澄んだ雲ひとつない空にため息をつく。
「っすよねえ」
「獣人が連れなら隣国に行く気かな」
「谷抜けかあ。あいつらなら行けるかもな」
それぞれが行き先に頭を抱えた時、大きな鳴き声がした。
クルルルルッ!
「団長っ、羽鳥っす!」
大きな太いかぎ爪の脚で村の中を走ったのが気に食わないとばかりに灰色の翼を広げた鳥は、明らかにコンドルに類似の人の三倍はある猛禽類。人に使役される魔獣で魔法補正のある重装騎士専用の乗り物だ。
「遅かったな」
「歩兵も村人も湧いてたもんで」
「まあいい」
ルクセルが装着された鞍に跨ると、わかったかのように羽鳥は両翼を広げた。
「あとはひとりで行く」
「えっ団長!?」
「お前達は予定通り最終拠点まで移動。戦に備えろ。指揮は副官と地区騎兵か。自分は指示通り勇者を城へ連れ帰る。頼んだぞ」
「ええぇ!」
「ちょ、団長!?」
困惑する部下をそのままにルクセルは広大な青に向けて灰色の鳥を羽ばたかせた。
一方、そこそこの速さで走れる二人だと知れた魔狼は街道をひた走り既に次の集落目前のはずだった。
「……なんだこの霧」
「急に来ましたねー」
風もやや強く視界が徐々に悪くなり、冷気を伴う空気に足が止まる。流れるように迫り来るモヤは懐かしい霧だった。
「山の吹き下ろしってやつだ。少しずつ傾斜かついて高地になってるから天気も変わりやすい。そのうち晴れるだろ」
「もうそんなに走りました?」
ライバの説明にミミは小首を傾げた。二人のやりとりに素朴な疑問をぶつけてみる。
「お前達、道見えてる?」
「見えてませーん」
「腕を伸ばした先程度だな」
「全然じゃないか」
「そういうルーはどうなんだ」
霞んで見える後方のライバにチラリと目をやってから前方の街道を見た。何故か俺にはくっきりと見えていた。人は霞むのに街道は霧が無い普通の道に。
「俺は故郷に霧が多いからなのか見えるが。ライバは魔法あるだろ」
「それは助かる。先導頼む。残念だが俺に使えるのは生活魔法と弓関係だな」
「えっ、ライバさん魔法師?」
「ま、まあな」
「凄いです!魔法師って人で魔力があっても試験に受かって王族が許可する特別資格ですよね!初めてお知り合いになれましたー!」
「そうか、ははっ」
そんな資格なの。まあこの地点で魔族とは言えないよな。多種多様いるらしいけど他国からしたら総称して魔族だもんな。
それに乾いた笑いを返すライバは魔法が必要最低限しか無いってことか。
「こっちだ」
「はーい」
「ああ」
二人が視界不良なら疾走するわけにもいかず淡々と歩く。人の姿で初めて霧に遭遇したが髪や服が湿気を吸う事もない。何も変わらず街道を進んだ。
ぐうううぅ
「……」
「えっ」
「……」
ぐぅきゅるるる~
「あれだけ食べてもう腹が鳴るのか」
「……凄いねキミ」
「私じゃないですよ?」
女性にストレートに言うのもマナー違反だろうが、食べた量にツッコミを入れなかっただけにミミの腹の音には反応した。
ぐうううぅ~
「取り敢えず水飲んだらどうだ」
「えーと水筒は鞄の中だな」
「だから私じゃないですってばー!」
振り向けば頭上の耳を倒し、口を尖らせた猫耳ミミが見えた。ライバは鞄から革の水筒と明るい色の掌サイズの包み紙を差し出す。
「まあ甘味でもどうだい」
「音は私じゃないですからねっ!甘味はもらいますけどー」
「結局食うのか」
「いただきまーす!」
確かにミミの立ち位置から音は聞こえるんだけどな。立ち位置?と、やや下方修正と視線を下にした。
「?!」
そこには魔力をまとう浅黒い肌の丸々とした男が転がっていた。歩兵でも騎兵でもない服装は村人のようだが、さっきまで道しか見えなかった所にうつ伏せでソレはいた。俺の視線に気が付いたライバも驚きの表情を見せた。という事は魔力を感知させてないという事か。
そこで漸く気が付いたミミは甘味を口に押し込み思いっきり跳躍し後退した。
「にゃっ!?な、なんれふか!イキナシでふよーっ!?」
きゅるるるぅ~
見える手足と首回りの肉づきは某マシュマロお化けのようなムチムチ具合だ。それでこの腹の音。移動中食事抜きで耐えれなくなったのかと数歩近寄った。
「……行き倒れか?」
「待て!」
ガッと足を掴まれたのと制するライバの声は同時だった。足首を握った手は空腹とは思えない力で圧し折るつもりの力の入れようだが、人化しても魔狼の能力はそのままの俺には多少痛い程度だ。
「耳が尖って……魔族か」
「ぎゃあっ!」
反対の足で掴んでいた腕を踏んでやると肉の塊の様な男は悲痛な声を出し顔を上げた。
「額の印がある。ルー、六師部だ」
「罪人というやつか」
「ひ、ひもじいいぃ、食べ物くれえ。何でもいいよお、お腹すいたんだよお!」
「……」
「……」
「魔族ですかーっ!!」
「なんか食べ物おおおぉ」
ぐうううぅ~
血の気の多い罪人と聞いていただけに冷静に警戒する俺とライバは、腹の虫と食べ物と訴えるその男の次の動きに身構えた。
すみれ色の騎士は先頭でガシャガシャ鎧の重さ関係なく走ってんだけど!何あれこわい!
「捕縛命令だ!」
「応援を呼べっ」
「魔法師もだ!」
「待たんかぁぁ!」
自然とニオイを辿りライバ達を発見した。走る俺と背後を見て眉間にシワを寄せるのが見て取れたが、擦れ違いざまに声を掛ける。
「逃げるぞ」
そんな俺にライバとミミはつられて走り出す。
「何をした」
「勇者疑惑、かな」
「ほえー」
「面倒な。さっさと行くか」
そう言った途端、ライバの魔力の波を感じた。まあそれしか無いと仕方なく自分の足にも魔力をのせ、建物の曲がりを折れた所で地を蹴った。
「にゃっ!?ほっ?えっ!」
壁を蹴り、屋根にのり跳ねる事数軒。
変な声が聞こえて返り見ればライバはミミを姫抱きに屋根に来ていた。
「え、それ一緒?」
「ほえー」
おいて来るとばかり思ってただけに俺は非難の視線をライバに投げた。エルフとは世話焼きらしい。
「何だその目。村を出るのが先だろう」
「あっ私足強いよ!ネコ科だし獣人!降ろして。私も走るからー」
「……屋根行けるのか」
「余裕ですよー」
屋根に降り立つミミは、耳をピーンと前にして楽しそうな笑みを見せた。マントの後ろが盛りがあっている。あれは尻尾だろうか。軽い返事に不安しかない。
「いたぞ!上だ!」
「ルクセル殿の羽鳥を早く!」
「魔法師はまだか!」
「えっ、誰捕縛?」
「偽勇者だって」
「そっくりさんたとか」
「魔法師らしいぞ」
「それで屋根なんだ?」
「すげえ」
騒めく軒下は兵士だけでなく村人まで集まり始めていた。あらぬ方向へと口々に噂が変化するのも聞こえる。
目立ち過ぎた。追っ手に顔バレとなると早く村を出るしかない。
「えーと、村を出るぞ」
「はーい!」
「異存ない」
三人は屋根を跳ね渡り、途切れた所で降り立ち村外れまで走り続けた。
「……逃げられたか」
「勇者ってだけあるなぁ」
「ありゃ追いつけねえよ団長」
「かぁぁっ、足速えぇ」
村の入り口に座り込むのは重装騎士達。すみれ色の鎧のルクセルは、魔狼達の姿も既にない街道を食い入るように注視していた。
「この先は谷か……あの連れも何なんだ」
振り返ること無くボヤくルクセルに部下は返答する。
「フードのひとりは耳見えたわ。ありゃ獣人だろ」
「それは見えたが、この先は戦さ場。どうする気か」
ルクセルは鎧のバイザーをあげ、気持ちとは裏腹に澄んだ雲ひとつない空にため息をつく。
「っすよねえ」
「獣人が連れなら隣国に行く気かな」
「谷抜けかあ。あいつらなら行けるかもな」
それぞれが行き先に頭を抱えた時、大きな鳴き声がした。
クルルルルッ!
「団長っ、羽鳥っす!」
大きな太いかぎ爪の脚で村の中を走ったのが気に食わないとばかりに灰色の翼を広げた鳥は、明らかにコンドルに類似の人の三倍はある猛禽類。人に使役される魔獣で魔法補正のある重装騎士専用の乗り物だ。
「遅かったな」
「歩兵も村人も湧いてたもんで」
「まあいい」
ルクセルが装着された鞍に跨ると、わかったかのように羽鳥は両翼を広げた。
「あとはひとりで行く」
「えっ団長!?」
「お前達は予定通り最終拠点まで移動。戦に備えろ。指揮は副官と地区騎兵か。自分は指示通り勇者を城へ連れ帰る。頼んだぞ」
「ええぇ!」
「ちょ、団長!?」
困惑する部下をそのままにルクセルは広大な青に向けて灰色の鳥を羽ばたかせた。
一方、そこそこの速さで走れる二人だと知れた魔狼は街道をひた走り既に次の集落目前のはずだった。
「……なんだこの霧」
「急に来ましたねー」
風もやや強く視界が徐々に悪くなり、冷気を伴う空気に足が止まる。流れるように迫り来るモヤは懐かしい霧だった。
「山の吹き下ろしってやつだ。少しずつ傾斜かついて高地になってるから天気も変わりやすい。そのうち晴れるだろ」
「もうそんなに走りました?」
ライバの説明にミミは小首を傾げた。二人のやりとりに素朴な疑問をぶつけてみる。
「お前達、道見えてる?」
「見えてませーん」
「腕を伸ばした先程度だな」
「全然じゃないか」
「そういうルーはどうなんだ」
霞んで見える後方のライバにチラリと目をやってから前方の街道を見た。何故か俺にはくっきりと見えていた。人は霞むのに街道は霧が無い普通の道に。
「俺は故郷に霧が多いからなのか見えるが。ライバは魔法あるだろ」
「それは助かる。先導頼む。残念だが俺に使えるのは生活魔法と弓関係だな」
「えっ、ライバさん魔法師?」
「ま、まあな」
「凄いです!魔法師って人で魔力があっても試験に受かって王族が許可する特別資格ですよね!初めてお知り合いになれましたー!」
「そうか、ははっ」
そんな資格なの。まあこの地点で魔族とは言えないよな。多種多様いるらしいけど他国からしたら総称して魔族だもんな。
それに乾いた笑いを返すライバは魔法が必要最低限しか無いってことか。
「こっちだ」
「はーい」
「ああ」
二人が視界不良なら疾走するわけにもいかず淡々と歩く。人の姿で初めて霧に遭遇したが髪や服が湿気を吸う事もない。何も変わらず街道を進んだ。
ぐうううぅ
「……」
「えっ」
「……」
ぐぅきゅるるる~
「あれだけ食べてもう腹が鳴るのか」
「……凄いねキミ」
「私じゃないですよ?」
女性にストレートに言うのもマナー違反だろうが、食べた量にツッコミを入れなかっただけにミミの腹の音には反応した。
ぐうううぅ~
「取り敢えず水飲んだらどうだ」
「えーと水筒は鞄の中だな」
「だから私じゃないですってばー!」
振り向けば頭上の耳を倒し、口を尖らせた猫耳ミミが見えた。ライバは鞄から革の水筒と明るい色の掌サイズの包み紙を差し出す。
「まあ甘味でもどうだい」
「音は私じゃないですからねっ!甘味はもらいますけどー」
「結局食うのか」
「いただきまーす!」
確かにミミの立ち位置から音は聞こえるんだけどな。立ち位置?と、やや下方修正と視線を下にした。
「?!」
そこには魔力をまとう浅黒い肌の丸々とした男が転がっていた。歩兵でも騎兵でもない服装は村人のようだが、さっきまで道しか見えなかった所にうつ伏せでソレはいた。俺の視線に気が付いたライバも驚きの表情を見せた。という事は魔力を感知させてないという事か。
そこで漸く気が付いたミミは甘味を口に押し込み思いっきり跳躍し後退した。
「にゃっ!?な、なんれふか!イキナシでふよーっ!?」
きゅるるるぅ~
見える手足と首回りの肉づきは某マシュマロお化けのようなムチムチ具合だ。それでこの腹の音。移動中食事抜きで耐えれなくなったのかと数歩近寄った。
「……行き倒れか?」
「待て!」
ガッと足を掴まれたのと制するライバの声は同時だった。足首を握った手は空腹とは思えない力で圧し折るつもりの力の入れようだが、人化しても魔狼の能力はそのままの俺には多少痛い程度だ。
「耳が尖って……魔族か」
「ぎゃあっ!」
反対の足で掴んでいた腕を踏んでやると肉の塊の様な男は悲痛な声を出し顔を上げた。
「額の印がある。ルー、六師部だ」
「罪人というやつか」
「ひ、ひもじいいぃ、食べ物くれえ。何でもいいよお、お腹すいたんだよお!」
「……」
「……」
「魔族ですかーっ!!」
「なんか食べ物おおおぉ」
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血の気の多い罪人と聞いていただけに冷静に警戒する俺とライバは、腹の虫と食べ物と訴えるその男の次の動きに身構えた。
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