death after

kzeroen

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六道・修羅編

chapter35 二つ名

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夜風が吹く
圭助は未だに起きない
悪霊は首筋に刃物が当ったままだ
上げたうでを静かに横に降ろした
霊華は尚警戒する
 
「なっ、何故っ。何故睡眠薬が聞かない!?」
 
「ああ、あれね。人用だからね、あたしには効かないよ」
 
「何っ、まさか死神なの!?」
 
「なんだ、今頃気付いたんだ。こっちの正体は、気づかれてると思ってたのにね」
 
悪霊の正体はくノ一だった
圭助達を騙し、睡眠薬入りの草団子を食べさせ自分を強化するため、
圭助を狙った
 
「いつ頃から私の正体に気付いた?」
 
悪霊は唾を飲み両手を挙げる
 
「会った時から。でも上からの命令で、誰かさんが勘づくまで、知らないふりしてた」
 
「まぁ聞くまでもないけど、私をどうすつもり?」
 
「成仏。まぁ、向こうに行こう」
 
霊華は最初から気づいていたが、竜嬉の命令で、圭助が気づくまで成仏しなかった
霊華は本気だ。
全身骸骨化させ、青白いオーラを纏っている
霊華と悪霊は人気が全くいない川に行った
 
 
 「さっ、さっさと成仏しようよ」
 
「そう簡単にいかないっ」
 
"キィンッ、キィンッ"
 
「うぐっ」

くノ一は手裏剣を二枚放った
二枚とも霊華は打ち返し、一枚をくノ一の左肩に当てた
手裏剣は青白く光ってる
肩からはオーラが出る
 
「くっ…。ちからがっ、抜けてく…」
 
「その、青白いやつ。触れてるところから徐々に成仏するから」
 
「なるほど、私には時間が無いってことね」
 
「だね、まっその前に成仏させるけど」
 
霊華は、ドクロ顔で薄気味悪く笑う
くノ一は懐に右手を入れ、クナイを投げる
 
「同じことを…」
 
"キィン"
 
鎌で弾いた瞬間くノ一は、煙玉を地面に投げて霊華を巻いた
 
勝てない、せっかく獲物を目にしたけどどっちが獲物かわからない。
しかも、いつでも私を殺せる実力なのにいたぶられる。まさか…!
くノ一は木の上で思った
 
「うぐっあぁっ」
 
"ドンッ"
 
背中を切られ木から落ちる
 
「相手に背中見せるとは、忍び失格だね」
 
霊華は、瞬間移動で背中を切った
 
「はぁっ、はぁっ、きっ…死神まさか獅子蛇か?」
 
「やっと気付いたんだ。そう獅子蛇」
 
獅子の親のように、強敵を弱らし仲間に戦いやすくさせる。
単独では、蛇のように、ゆっくりと相手を死に追いやる戦法。
その戦闘方法から、霊華は獅子蛇と呼ばれる
 
「くっ…」
 
「一つ教えて。修羅に来た方法は?悪霊はここの人々に瞬殺されるほど弱いはず」
 
悪霊にとって修羅は、人々に見つかると人々に瞬殺されるほど力を持つ
どう見ても悪霊に不利な場所
 
「…殺せ…」
 
「はっ?」
 
「いいから私を殺せ…」
 
「なら計画変更…煉獄に連れてくから、生け捕りしよ」
 
その言葉を聞いた途端くノ一は慌て始める
 
「?!!そっ、それはっ…」
 
「やっぱ、その辺のこと知ってるんだ」
 
何かを確信た霊華
やはりこの悪霊一人で修羅に来てない
誰かに連れてこられた
霊華が気絶させようとした時、くノ一は閃光玉を投げた
 
「うっ!?」
 
目が眩む、逃げられる
次の瞬間…
 
「あっ、えっ、そんなあぁぁー!!」
 
くノ一は悲鳴を残し消えた…
いや、何者かに成仏させられたのだ
霊華は辺りを見回したが、気配もなかった・・・
 
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