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第2話 転校生
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「遼ーー、てめぇ電話かけなかっただろうっ!!」
俺は叫び声で起きると、汗だくで怒った顔の琢磨が教室の扉にいた。時刻は八時五十分過ぎ。クラスの視線が一気に俺に集まる。
あっ、あいつ本当に遅刻したんだ……
「違うだろう、お前が峰山とバドミントンをしているからだ。さっさと席に着け石松」
「でも先生っ、俺は時間前に登校してたっ。だから遅刻じゃないぜ!!」
反省どころか、自信満々な顔で担任に言い張る琢磨。先生はため息をつき困った顔になった。明日の部活で絞められるなこりゃぁ。
「人のせいにしない。まったく……少しは、野球部部長の自覚を持って行動しないかっ石松!」
「すいませんでしたぁー。かんとくー」
頭を抱えるのは本田先生。彼は担任の国語教師でもありながらも、よりによって部活の監督だ。
「後でお前と峰山は、学校が終わり次第ノックだ。それで遅刻は免除させる」
「マジ、監督……」
無言で頷く本田先生。その会話でクラス中が笑った。まぁ遅刻にされるよりはマシだと思うがな。
「はぁ…すっかり遅くなったが、今日転校生が入って来る。今呼んで来るから皆大人しく待っててくれ」
「おぉ、マジっ先生っ。女子?!」
その言葉に教室がざわめく。琢磨は身を乗り出して聞いたが、急ぎ足で教室を出て行った。すると、いきなり後ろから肩を叩かれる。
「ねぇ遼、見たの転校生?男、女どっち?」
朝香が、興味津々で俺に転校生の事を尋ねてくる。情報通の朝香でも、性別まで知らないみたいだな。
「確か……」
俺が朝香に振り向き、その子の事を話そうとすると教室の戸が開いた。教室にいる全員が、転校生に注目する。壇上に先生とその隣に転校生が上がる。
「今日から一緒に学生生活を送る、八坂花那巳さんだ。八坂さん皆に自己紹介をお願いなっ!」
本田先生は笑顔で八坂さんに振り向くと、緊張した顔で頷く。
「えっと博迅高校から来ました、やさか かなみです。一年という短い時間ですがよ、よろしくお願いしますっ」
へぇ、博迅高校出身か。去年は世話なった、今年こそ……
俺は、去年の夏の事を思い出すと空を見て黄昏れる。彼女を一回見ると一瞬目が合った。彼女は自己紹介を終えたところで一礼をし、琢磨の隣の席に座った。
俺は叫び声で起きると、汗だくで怒った顔の琢磨が教室の扉にいた。時刻は八時五十分過ぎ。クラスの視線が一気に俺に集まる。
あっ、あいつ本当に遅刻したんだ……
「違うだろう、お前が峰山とバドミントンをしているからだ。さっさと席に着け石松」
「でも先生っ、俺は時間前に登校してたっ。だから遅刻じゃないぜ!!」
反省どころか、自信満々な顔で担任に言い張る琢磨。先生はため息をつき困った顔になった。明日の部活で絞められるなこりゃぁ。
「人のせいにしない。まったく……少しは、野球部部長の自覚を持って行動しないかっ石松!」
「すいませんでしたぁー。かんとくー」
頭を抱えるのは本田先生。彼は担任の国語教師でもありながらも、よりによって部活の監督だ。
「後でお前と峰山は、学校が終わり次第ノックだ。それで遅刻は免除させる」
「マジ、監督……」
無言で頷く本田先生。その会話でクラス中が笑った。まぁ遅刻にされるよりはマシだと思うがな。
「はぁ…すっかり遅くなったが、今日転校生が入って来る。今呼んで来るから皆大人しく待っててくれ」
「おぉ、マジっ先生っ。女子?!」
その言葉に教室がざわめく。琢磨は身を乗り出して聞いたが、急ぎ足で教室を出て行った。すると、いきなり後ろから肩を叩かれる。
「ねぇ遼、見たの転校生?男、女どっち?」
朝香が、興味津々で俺に転校生の事を尋ねてくる。情報通の朝香でも、性別まで知らないみたいだな。
「確か……」
俺が朝香に振り向き、その子の事を話そうとすると教室の戸が開いた。教室にいる全員が、転校生に注目する。壇上に先生とその隣に転校生が上がる。
「今日から一緒に学生生活を送る、八坂花那巳さんだ。八坂さん皆に自己紹介をお願いなっ!」
本田先生は笑顔で八坂さんに振り向くと、緊張した顔で頷く。
「えっと博迅高校から来ました、やさか かなみです。一年という短い時間ですがよ、よろしくお願いしますっ」
へぇ、博迅高校出身か。去年は世話なった、今年こそ……
俺は、去年の夏の事を思い出すと空を見て黄昏れる。彼女を一回見ると一瞬目が合った。彼女は自己紹介を終えたところで一礼をし、琢磨の隣の席に座った。
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