121 / 266
特別編(12)真意
勇司たちは辺境伯領の被害状況や魔物の目撃情報などを確認し、明日以降の討伐計画を立てた。
一通り話がまとまったところで、勇司はゆっくりと切り出した。
「ここからは、別件でお話があります。内密なお話なので、辺境伯様とそのご家族以外は席を外してもらいたいのですが」
「……わかりました」
辺境伯は、同席していた部下や使用人たちに退出するよう命じ、室内には勇司たち一行と辺境伯一家だけになった。
「それで、お話というのは?」
「シャルロッテ嬢のことです」
「……そうですか」
軽くうなだれながら、辺境伯が呟く。
室内には、再びピリピリとした空気が流れ始めた。
「辺境伯様が、彼女と婚約した経緯を教えていただきたいのです」
「それは構いませんが、勇者殿はシャルロッテ嬢とご面識が?」
「ええ、まあ」
濁して返すと、辺境伯はそれ以上追及はしなかった。
そして、ポツリポツリと語り始めた。
「シャルロッテ嬢の母君とは、遠縁ではありましたが親戚関係にありましたので、彼女が子どものころから交流がありました。まあ、年に1度、親戚の集まりで顔を合わせる程度でしたが」
遠い目をして、辺境伯が言った。
遠い昔を思い出すような、寂し気な顔をしている。
「彼女との距離が縮まったのは、今は亡き妻と結婚したころからです。結婚の報告のため、彼女の生家に伺いました。まだ彼女は学生でしたが、そのときは社交界シーズンで、学校は長期休暇中に入っていたため、実家に戻っていたそうです。そこで、妻と彼女が親しくなったのです。歳は離れていましたが、ともに読書好きで、好みも似ていたようで」
「交流は、その後も?」
「ええ。ふたりはそのから文通をはじめ、頻繁にやりとりしていました。領地が離れているため、実際に会うのは年に1度の家門の集まり程度でしたがね。当時、前辺境伯である父が急死し、そのあとを継ぐために私も妻も忙しかったもので、彼女に会いに行く時間を作るのは難しかったのです」
辺境伯が言うには、それからしばらくして、シャルロッテの母と侯爵家の跡取りとの婚約が決まったらしい。
シャルロッテの母は、婚約者とは面識はないが、よい夫婦関係になれたらと語っていたようだ。
しかし、相手はそう思ってはいなかった。
シャルロッテの母との関係を受け入れず、よそに作った恋人の存在を隠そうともしなかった。
シャルロッテの母は傷つきつつも、家のためにそのまま嫁いだという。
その後シャルロッテという子宝に恵まれたものの、夫の愛情を得ることは叶わず、病でこの世を去ってしまった。
「妻は、愛のない結婚に身を捧げた友人を心配していました。彼女が結婚してからもふたりは手紙のやりとりを続けていましたが、シャルロッテ嬢が生まれて少しした頃に、妻は流行り病で……。最期まで、彼女とシャルロッテ嬢のことを気にかけていました」
妻が病死してしばらくしてから、シャルロッテの母が亡くなった知らせを受けた辺境伯は、妻の代わりにと葬儀に参列したそうだ。
そのとき、辺境伯は初めてシャルロッテを目にしたという。
母の眠る棺桶に縋り、涙を流すシャルロッテを。
それから月日は流れ、辺境伯はある噂を耳にした。
ダルモーテ侯爵家で、シャルロッテが虐げられているという噂だ。
詳細まではわからなかったが、腹違いの妹とひどく待遇に差をつけられているらしいことはわかった。
妻が生きていたら、シャルロッテを見捨てることはしないのではないか。
そう思った辺境伯は、どうすればシャルロッテを救うことができるのか考えたという。
養子にしてしまうのが最善だと思われたが、実の父親が健在である現状では難しい。
身内との婚約も考えたが、すでに息子たちには婚約者がいたし、近しい親族はすべて婚約あるいは結婚していた。
実はそのころ、シャルロッテには伯爵家との縁談が持ち上がっていた。
しかし相手は辺境伯よりも年上で、かつ暴力的な男だった。
以前婚約していた相手を、顔の形が変わるまで殴り続けた末、破談になったという話まであるほどだ。
ただし男の領地には立派な鉱山があり、十分な資金力があった。
シャルロッテの婚約にも、大きな金銭が動いていたという。
そんな男に嫁いでも、とても幸せに離れないだろう。
そう考えた辺境伯が苦肉の策で考え出したのが、自分の後妻に迎えるという方法だった。
「私は、一刻も早くシャルロッテ嬢を安全な環境で保護したかったのです。家族や親族からは強く反対されましたが、無理に話を進めました。伯爵家よりも多額の金額を提示すると、侯爵はすんなり婚約を受け入れてくれました。……シャルロッテ嬢」
「は、はい」
「私のような老人との婚約、あなたには受け入れがたいことでしょう。しかし私は、あなたをどうこうしようというつもりは一切ありません。嫌がることも、傷つけることもしないと誓います。なので、私を信じて、この家に逃げてはきませんか?花嫁修業という名目ならば、成人前でも我が家に滞在できるはずです」
「……辺境伯様……」
「この家で過ごすのが不安なら、別邸を用意しましょう。婚約はいずれ破棄し、あなたが幸せになれる方法をともに探していければと思っています」
「いえ、その……」
勇司は、辺境伯がそれほどまでにシャルロッテを想っていたことに驚いた。
それほど、辺境伯夫人とシャルロッテの母は親しい間柄だったということだろう。
驚いたのは、辺境伯の子どもたちも同じだったらしい。
今まで事情を話していなかったのだろう。
ただ自分たちよりも若い娘を後妻として迎えるとしか聞かされていなかったため、父に失望し、後妻となるシャルロッテを排除しようと考えたのかもしれない。
「なんだよそれ……」
辺境伯家の次男が、ぽつりと呟いた。
「……そうよ。お父様、どうして話してくださらなかったの?事情を知っていれば、私たちだって反対したりは……」
「ええ。お話しいただいていれば、協力することだってできたはずです」
長女と長男も、口々に言う。
しかし辺境伯は首を横に振った。
「確かに、説明すれば優しいお前たちは受け入れてくれただろう。しかし、これはシャルロッテ嬢の名誉にかかわること。本人不在の場でペラペラと話していいことではない」
きっぱりと言い切った辺境伯に、勇司はふっと笑って、口を開いた。
「辺境伯様、シャルロッテ嬢のことを気遣ってくださり、ありがとうございます。しかし、もう心配には及びません」
「……勇者殿、それはどういう……」
「まだ公にはなっていませんが、シャルロッテ嬢は現在、王宮にて保護されています。もう二度と侯爵家へ戻ることはないでしょう」
「なっ……!」
辺境伯が目を見開き、ロエナに視線を向ける。
ロエナは小さく頷き、肯定の意を示した。
「それと、お話しておきたいことがあります」
勇司はそう前置きして、辺境伯にシャルロッテは勇司の妹なのだとを説明した。
その際、亡くなったシャルロッテの身体に憑依したのではなく、生まれ変わって最近記憶が戻ったと偽った。
実際に、現在のシャルロッテには、本物のシャルロッテ時代の記憶も残っているから、あながち嘘とはいえないだろう。
そして、侯爵家はシャルロッテへの虐待による罪を問われること、シャルロッテの親権を剥奪されるであろうことも伝えた。
すると辺境伯は、シャルロッテに養子にならないかと提案した。
「侯爵家の籍から外れるのであれば、相応の後ろ盾が必要でしょう。婚約者としてではなく、娘として辺境伯領へいらっしゃいませんか?」
辺境伯の言葉に、シャルロッテは微笑みながら、首を横に振った。
「ありがとうございます。しかし申し訳ありませんが、お断りさせていただきます」
「そうですか……。理由を伺っても?」
残念そうな顔で訊ねた辺境伯に、シャルロッテはとびきりの笑顔で答えた。
「家族とともに過ごしたいからです」
「家族……」
「兄は近々、国王陛下より爵位を賜ることになっています。そしたら、私は兄の養子となり、ともに暮らすことになっているのです」
「なるほど……」
年の近い者が養子縁組を結ぶことは、この世界ではイレギュラーなことだ。
反対意見ももちろん出るだろう。
しかし、勇司とシャルロッテの関係性を周知すれば、表立って反対するものはいないはずだ。
養子縁組を反対することで、世界の英雄である勇司が他国へ渡ってしまったら、その損害は計り知れない。
「それは何よりです」
辺境伯は、優しい顔で微笑んだ。
それを見た勇司は、やはり辺境伯は以前会ったときと何も変わっていないと、嬉しく思った。
一通り話がまとまったところで、勇司はゆっくりと切り出した。
「ここからは、別件でお話があります。内密なお話なので、辺境伯様とそのご家族以外は席を外してもらいたいのですが」
「……わかりました」
辺境伯は、同席していた部下や使用人たちに退出するよう命じ、室内には勇司たち一行と辺境伯一家だけになった。
「それで、お話というのは?」
「シャルロッテ嬢のことです」
「……そうですか」
軽くうなだれながら、辺境伯が呟く。
室内には、再びピリピリとした空気が流れ始めた。
「辺境伯様が、彼女と婚約した経緯を教えていただきたいのです」
「それは構いませんが、勇者殿はシャルロッテ嬢とご面識が?」
「ええ、まあ」
濁して返すと、辺境伯はそれ以上追及はしなかった。
そして、ポツリポツリと語り始めた。
「シャルロッテ嬢の母君とは、遠縁ではありましたが親戚関係にありましたので、彼女が子どものころから交流がありました。まあ、年に1度、親戚の集まりで顔を合わせる程度でしたが」
遠い目をして、辺境伯が言った。
遠い昔を思い出すような、寂し気な顔をしている。
「彼女との距離が縮まったのは、今は亡き妻と結婚したころからです。結婚の報告のため、彼女の生家に伺いました。まだ彼女は学生でしたが、そのときは社交界シーズンで、学校は長期休暇中に入っていたため、実家に戻っていたそうです。そこで、妻と彼女が親しくなったのです。歳は離れていましたが、ともに読書好きで、好みも似ていたようで」
「交流は、その後も?」
「ええ。ふたりはそのから文通をはじめ、頻繁にやりとりしていました。領地が離れているため、実際に会うのは年に1度の家門の集まり程度でしたがね。当時、前辺境伯である父が急死し、そのあとを継ぐために私も妻も忙しかったもので、彼女に会いに行く時間を作るのは難しかったのです」
辺境伯が言うには、それからしばらくして、シャルロッテの母と侯爵家の跡取りとの婚約が決まったらしい。
シャルロッテの母は、婚約者とは面識はないが、よい夫婦関係になれたらと語っていたようだ。
しかし、相手はそう思ってはいなかった。
シャルロッテの母との関係を受け入れず、よそに作った恋人の存在を隠そうともしなかった。
シャルロッテの母は傷つきつつも、家のためにそのまま嫁いだという。
その後シャルロッテという子宝に恵まれたものの、夫の愛情を得ることは叶わず、病でこの世を去ってしまった。
「妻は、愛のない結婚に身を捧げた友人を心配していました。彼女が結婚してからもふたりは手紙のやりとりを続けていましたが、シャルロッテ嬢が生まれて少しした頃に、妻は流行り病で……。最期まで、彼女とシャルロッテ嬢のことを気にかけていました」
妻が病死してしばらくしてから、シャルロッテの母が亡くなった知らせを受けた辺境伯は、妻の代わりにと葬儀に参列したそうだ。
そのとき、辺境伯は初めてシャルロッテを目にしたという。
母の眠る棺桶に縋り、涙を流すシャルロッテを。
それから月日は流れ、辺境伯はある噂を耳にした。
ダルモーテ侯爵家で、シャルロッテが虐げられているという噂だ。
詳細まではわからなかったが、腹違いの妹とひどく待遇に差をつけられているらしいことはわかった。
妻が生きていたら、シャルロッテを見捨てることはしないのではないか。
そう思った辺境伯は、どうすればシャルロッテを救うことができるのか考えたという。
養子にしてしまうのが最善だと思われたが、実の父親が健在である現状では難しい。
身内との婚約も考えたが、すでに息子たちには婚約者がいたし、近しい親族はすべて婚約あるいは結婚していた。
実はそのころ、シャルロッテには伯爵家との縁談が持ち上がっていた。
しかし相手は辺境伯よりも年上で、かつ暴力的な男だった。
以前婚約していた相手を、顔の形が変わるまで殴り続けた末、破談になったという話まであるほどだ。
ただし男の領地には立派な鉱山があり、十分な資金力があった。
シャルロッテの婚約にも、大きな金銭が動いていたという。
そんな男に嫁いでも、とても幸せに離れないだろう。
そう考えた辺境伯が苦肉の策で考え出したのが、自分の後妻に迎えるという方法だった。
「私は、一刻も早くシャルロッテ嬢を安全な環境で保護したかったのです。家族や親族からは強く反対されましたが、無理に話を進めました。伯爵家よりも多額の金額を提示すると、侯爵はすんなり婚約を受け入れてくれました。……シャルロッテ嬢」
「は、はい」
「私のような老人との婚約、あなたには受け入れがたいことでしょう。しかし私は、あなたをどうこうしようというつもりは一切ありません。嫌がることも、傷つけることもしないと誓います。なので、私を信じて、この家に逃げてはきませんか?花嫁修業という名目ならば、成人前でも我が家に滞在できるはずです」
「……辺境伯様……」
「この家で過ごすのが不安なら、別邸を用意しましょう。婚約はいずれ破棄し、あなたが幸せになれる方法をともに探していければと思っています」
「いえ、その……」
勇司は、辺境伯がそれほどまでにシャルロッテを想っていたことに驚いた。
それほど、辺境伯夫人とシャルロッテの母は親しい間柄だったということだろう。
驚いたのは、辺境伯の子どもたちも同じだったらしい。
今まで事情を話していなかったのだろう。
ただ自分たちよりも若い娘を後妻として迎えるとしか聞かされていなかったため、父に失望し、後妻となるシャルロッテを排除しようと考えたのかもしれない。
「なんだよそれ……」
辺境伯家の次男が、ぽつりと呟いた。
「……そうよ。お父様、どうして話してくださらなかったの?事情を知っていれば、私たちだって反対したりは……」
「ええ。お話しいただいていれば、協力することだってできたはずです」
長女と長男も、口々に言う。
しかし辺境伯は首を横に振った。
「確かに、説明すれば優しいお前たちは受け入れてくれただろう。しかし、これはシャルロッテ嬢の名誉にかかわること。本人不在の場でペラペラと話していいことではない」
きっぱりと言い切った辺境伯に、勇司はふっと笑って、口を開いた。
「辺境伯様、シャルロッテ嬢のことを気遣ってくださり、ありがとうございます。しかし、もう心配には及びません」
「……勇者殿、それはどういう……」
「まだ公にはなっていませんが、シャルロッテ嬢は現在、王宮にて保護されています。もう二度と侯爵家へ戻ることはないでしょう」
「なっ……!」
辺境伯が目を見開き、ロエナに視線を向ける。
ロエナは小さく頷き、肯定の意を示した。
「それと、お話しておきたいことがあります」
勇司はそう前置きして、辺境伯にシャルロッテは勇司の妹なのだとを説明した。
その際、亡くなったシャルロッテの身体に憑依したのではなく、生まれ変わって最近記憶が戻ったと偽った。
実際に、現在のシャルロッテには、本物のシャルロッテ時代の記憶も残っているから、あながち嘘とはいえないだろう。
そして、侯爵家はシャルロッテへの虐待による罪を問われること、シャルロッテの親権を剥奪されるであろうことも伝えた。
すると辺境伯は、シャルロッテに養子にならないかと提案した。
「侯爵家の籍から外れるのであれば、相応の後ろ盾が必要でしょう。婚約者としてではなく、娘として辺境伯領へいらっしゃいませんか?」
辺境伯の言葉に、シャルロッテは微笑みながら、首を横に振った。
「ありがとうございます。しかし申し訳ありませんが、お断りさせていただきます」
「そうですか……。理由を伺っても?」
残念そうな顔で訊ねた辺境伯に、シャルロッテはとびきりの笑顔で答えた。
「家族とともに過ごしたいからです」
「家族……」
「兄は近々、国王陛下より爵位を賜ることになっています。そしたら、私は兄の養子となり、ともに暮らすことになっているのです」
「なるほど……」
年の近い者が養子縁組を結ぶことは、この世界ではイレギュラーなことだ。
反対意見ももちろん出るだろう。
しかし、勇司とシャルロッテの関係性を周知すれば、表立って反対するものはいないはずだ。
養子縁組を反対することで、世界の英雄である勇司が他国へ渡ってしまったら、その損害は計り知れない。
「それは何よりです」
辺境伯は、優しい顔で微笑んだ。
それを見た勇司は、やはり辺境伯は以前会ったときと何も変わっていないと、嬉しく思った。
あなたにおすすめの小説
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~
あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。
それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。
彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。
シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。
それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。
すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。
〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟
そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。
同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。
※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
※AI学習禁止・無断転載禁止・無断翻訳禁止・無断朗読禁止
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!