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第23話 虚弱聖女と祖国の聖女
「クロラヴィア王国の聖女について……ですか?」
「はい。確かクロラヴィア王国には、あなたを含めて聖女が四人いらっしゃるんですよね? なので、知識は我々よりお持ちだと思うのです。それに、クロラヴィア王国は聖女が現れやすい国のようですし、我が国も同じことをすれば、今後聖女が現れなくて困るということもなくなるかと」
ルヴィスさんが私をこの場に呼んだ理由も分かった気がした。
確かに、彼がクロラヴィア王国の聖女について知りたいと思うのは、自然な成り行きだと思う。だけど同時に、戸惑ってしまう。
だって私には、クロラヴィア王国で聖女として、知識がないから。
言われるがまま、供儀の間で守護獣シィ様に力を与えていただけだし……
机の上に置いた両手を見つめ、ためらいがちに答える。
「ご、ごめんなさい……私、言われるがまま守護獣様に力を与えていただけで……どうすれば国に聖女が生まれるかどころか、聖女として必要な知識だってあるかどうか……」
言葉を選びながら話すうちに顔が俯き、声もドンドン小さくなっていく。
だけどルヴィスさんは、私を安心させるように声色を柔らかくした。
「ならば、私が質問するので、分かる範囲で答えて頂けますか? あなたにとって、取るに足らない知識だと思っていることが、我々には重要な事柄の可能性もありますから」
「は、はい……分かりました」
了承してもなお縮こまっている私の耳に、快活な声が届いた。
レイ様だ。
「そんなに肩肘張る必要はないぞ、セレスティアル。分からなければ分からないと、堂々としていればいい」
それに真っ先に反応したのは、ローグ公爵。頷きつつも、レイ様に対して呆れた表情を向けている。
「そうですよ、セレスティアル様。レイなど、訊ねたこちらが間違っているのではないと思うほど堂々とした態度で『俺には分からん』と即答しますからね」
「分からないものを分からないと答えて何が悪い?」
「お前は、もう少し考えることに時間を使いなさい。そして答えられなかったことに対し、少しは申し訳なさを持て」
ローグ公爵とレイ様のやりとりに、私は小さく噴き出してしまった。緊張していた心が僅かに緩み、ゆとりが生まれる。
そうだわ。
レイ様たちは、私が無知だからと馬鹿にするような方たちじゃない。
だから恐れず、正直に答えよう。
もしかするとルヴィスさんのいうとおり、私が当然と思っていることが、ルミテリス王国の役に立つのかもしれないのだから。
私の気持ちが固まったのを感じ取ったのか、ルヴィスさんが軽く咳払いをすると、手元に持った書類を見ながら口を開いた。
「まずは……クロラヴィア王国の守護獣様の御名は何とおっしゃるのですか?」
これなら分かる。
「守護獣シィ様です」
「シィ……」
ラメンテがシィ様の御名を反芻した。俯き、記憶を探っている様子だったけれど、すぐに顔を上げ、私に質問する。
「シィって、どんな守護獣なの?」
同じ守護獣様という存在に、興味があるのかな?
だけど残念ながらその問いの答えを、私は持ち合わせていない。
「ごめんなさい。どんな守護獣様かは、私もお会いしたことがなくて……」
「え? でも力は与えているんだよね?」
「シィ様が地下にいらっしゃるとされる供儀の間で、水晶玉を通して力を与えていたから……」
「くぎって何?」
「クロラヴィア王国では、守護獣様に力を与えることを、供儀って読んでいるのよ」
へええーと納得した相づちが、ラメンテの口から洩れた。そんな彼を横目で見ながら、レイ様が呟く。
「同じ守護獣でも違うんだな。人々の前に姿を現さず、供儀の間とやらで聖女たちから力を得ているだけなど、俺だったら退屈すぎて死にそうになる」
「うん、僕もそう思う。なんだか……寂しいよね」
レイ様の言葉に同意するラメンテの声色は、見知らぬ同類への哀れみに満ちていた。
だけどシィ様のお考えなんて、私たち人間が理解できるわけがないし……
そういう意味では、ラメンテは友好的で人間たちと距離がとても近い。
どちらが正しい守護獣様のお姿なのだろう。
それともレイ様の仰るとおり、守護獣様によって考え方が違うのかしら?
「それで、クロラヴィア王国ではどのように聖女を見つけ出しているのですか?」
ルヴィスさんが、一番皆が知りたいであろう質問に切り込んだ。場の空気が変わったのが分かる。
少しの緊張と期待が、皆から伝わってくる。
心苦しかった。
皆が求める答えを、私は持っていないから。
それでも……正直に伝えないと。
「クロラヴィア王国では、聖女を見つけ出しているのではなく、『選ぶ』んです」
「えら、ぶ……?」
「はい。クロラヴィア王国では、聖女は常に、貴族令嬢たちの中から選ばれます。そして選ばれた令嬢たちは、聖女の儀式を受けて、シィ様に忠誠を誓い、聖女と認められるのです」
「そ、それは、どのような儀式なのですか?」
ルヴィスさんのグレーの瞳が大きく見開かれた。彼だけじゃない。この場にいる皆の驚きの表情が、一斉に私の方に向けられる。
意を決し、口を開く。
「それは……分かりません」
「え? セレスティアルは、クロラヴィア王国で聖女をしていたんでしょ?」
「私、聖女の儀式を受けていないの、ラメンテ」
ラメンテとレイ様、そしてルヴィスさんがほぼ同時に声を上げ、お互いの顔を見合わせた。
「そう……でしたね。だから聖女の資質を問われ、追放されたのだと」
「儀礼的なものかと思って聞き流していたが、重要な儀式だったとはな」
レイ様たちが私を責めないとは分かっているとはいえ、皆が失望している姿を目の当たりにするのは辛かった。
他に何か重要な手がかりがないか、必死になって記憶を探る。
……そう、だわ。
私が聖女の儀式を受けていないと知ったキアラたちが、何か言っていた気がする。
あれは確か……
『あなた、アレを飲んでいないの? 聖女に選ばれた者が飲む特別な――』
「あか、ワイン……を飲む」
「セレスティアル、どうした?」
「あっ……」
キアラの発言を、知らず知らずのうちに口にしていたみたい。レイ様からの呼びかけと、彼の怪訝そうな表情を見た瞬間、意識が今に戻った。
慌てて謝罪をする。
「も、申し訳ありません。あのっ、以前他の聖女から、聖女の儀式の際に、特別な赤ワインを飲むのだと聞かされたのを思い出したので……」
「赤ワインを?」
「はい。でもこんな話、何の役にも立たない――」
そう笑おうとしたとき、レイ様の厳しい表情を見て、続く言葉を飲み込んでしまった。赤い瞳から光が失われ、眉間には深い皺が寄っている。
ルヴィスさんを見ると、彼も同じくらい怖い顔をしていた。
「うっ……」
すぐ傍で、泣きそうな短い呻き声が聞こえた。
この声は……ラメンテ?
守護獣であるラメンテの身体が、小刻みに震えている。耳は垂れ下がり、全身の毛だってぺったりと倒れている。
私は咄嗟にラメンテの身体を抱き上げると、安心させたくて、強く抱きしめた。
だけどラメンテの身体の震えは収まらない。
一体……何?
レイ様もルヴィスさんも、ラメンテも……
「なるほどな。だから聖女を『選べた』のか」
レイ様の緊張と怒りで満ちた声色が、部屋に響き渡る。
ラメンテの身体が、ビクッと大きく震えた。
一体どういうことなのかという気持ちを込めレイ様を見ると、彼は深く息を吐き出した。
「クロラヴィア王国の聖女たちの正体は恐らく、守護獣の血を飲んだ普通の人間だ」
「そ、それって……ま、まさか……」
確か、ラメンテが言っていた。
守護獣様に力を与える方法は、二種類あると。
一つ目が聖女の力。
もう一つが、守護獣様の血を飲んだ人間の――
レイ様はゆっくりと口を開き、恐ろしいほど低い声で言った。
「クロラヴィアの聖女たちは、己の生命力を守護獣に捧げさせられている」
「はい。確かクロラヴィア王国には、あなたを含めて聖女が四人いらっしゃるんですよね? なので、知識は我々よりお持ちだと思うのです。それに、クロラヴィア王国は聖女が現れやすい国のようですし、我が国も同じことをすれば、今後聖女が現れなくて困るということもなくなるかと」
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確かに、彼がクロラヴィア王国の聖女について知りたいと思うのは、自然な成り行きだと思う。だけど同時に、戸惑ってしまう。
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机の上に置いた両手を見つめ、ためらいがちに答える。
「ご、ごめんなさい……私、言われるがまま守護獣様に力を与えていただけで……どうすれば国に聖女が生まれるかどころか、聖女として必要な知識だってあるかどうか……」
言葉を選びながら話すうちに顔が俯き、声もドンドン小さくなっていく。
だけどルヴィスさんは、私を安心させるように声色を柔らかくした。
「ならば、私が質問するので、分かる範囲で答えて頂けますか? あなたにとって、取るに足らない知識だと思っていることが、我々には重要な事柄の可能性もありますから」
「は、はい……分かりました」
了承してもなお縮こまっている私の耳に、快活な声が届いた。
レイ様だ。
「そんなに肩肘張る必要はないぞ、セレスティアル。分からなければ分からないと、堂々としていればいい」
それに真っ先に反応したのは、ローグ公爵。頷きつつも、レイ様に対して呆れた表情を向けている。
「そうですよ、セレスティアル様。レイなど、訊ねたこちらが間違っているのではないと思うほど堂々とした態度で『俺には分からん』と即答しますからね」
「分からないものを分からないと答えて何が悪い?」
「お前は、もう少し考えることに時間を使いなさい。そして答えられなかったことに対し、少しは申し訳なさを持て」
ローグ公爵とレイ様のやりとりに、私は小さく噴き出してしまった。緊張していた心が僅かに緩み、ゆとりが生まれる。
そうだわ。
レイ様たちは、私が無知だからと馬鹿にするような方たちじゃない。
だから恐れず、正直に答えよう。
もしかするとルヴィスさんのいうとおり、私が当然と思っていることが、ルミテリス王国の役に立つのかもしれないのだから。
私の気持ちが固まったのを感じ取ったのか、ルヴィスさんが軽く咳払いをすると、手元に持った書類を見ながら口を開いた。
「まずは……クロラヴィア王国の守護獣様の御名は何とおっしゃるのですか?」
これなら分かる。
「守護獣シィ様です」
「シィ……」
ラメンテがシィ様の御名を反芻した。俯き、記憶を探っている様子だったけれど、すぐに顔を上げ、私に質問する。
「シィって、どんな守護獣なの?」
同じ守護獣様という存在に、興味があるのかな?
だけど残念ながらその問いの答えを、私は持ち合わせていない。
「ごめんなさい。どんな守護獣様かは、私もお会いしたことがなくて……」
「え? でも力は与えているんだよね?」
「シィ様が地下にいらっしゃるとされる供儀の間で、水晶玉を通して力を与えていたから……」
「くぎって何?」
「クロラヴィア王国では、守護獣様に力を与えることを、供儀って読んでいるのよ」
へええーと納得した相づちが、ラメンテの口から洩れた。そんな彼を横目で見ながら、レイ様が呟く。
「同じ守護獣でも違うんだな。人々の前に姿を現さず、供儀の間とやらで聖女たちから力を得ているだけなど、俺だったら退屈すぎて死にそうになる」
「うん、僕もそう思う。なんだか……寂しいよね」
レイ様の言葉に同意するラメンテの声色は、見知らぬ同類への哀れみに満ちていた。
だけどシィ様のお考えなんて、私たち人間が理解できるわけがないし……
そういう意味では、ラメンテは友好的で人間たちと距離がとても近い。
どちらが正しい守護獣様のお姿なのだろう。
それともレイ様の仰るとおり、守護獣様によって考え方が違うのかしら?
「それで、クロラヴィア王国ではどのように聖女を見つけ出しているのですか?」
ルヴィスさんが、一番皆が知りたいであろう質問に切り込んだ。場の空気が変わったのが分かる。
少しの緊張と期待が、皆から伝わってくる。
心苦しかった。
皆が求める答えを、私は持っていないから。
それでも……正直に伝えないと。
「クロラヴィア王国では、聖女を見つけ出しているのではなく、『選ぶ』んです」
「えら、ぶ……?」
「はい。クロラヴィア王国では、聖女は常に、貴族令嬢たちの中から選ばれます。そして選ばれた令嬢たちは、聖女の儀式を受けて、シィ様に忠誠を誓い、聖女と認められるのです」
「そ、それは、どのような儀式なのですか?」
ルヴィスさんのグレーの瞳が大きく見開かれた。彼だけじゃない。この場にいる皆の驚きの表情が、一斉に私の方に向けられる。
意を決し、口を開く。
「それは……分かりません」
「え? セレスティアルは、クロラヴィア王国で聖女をしていたんでしょ?」
「私、聖女の儀式を受けていないの、ラメンテ」
ラメンテとレイ様、そしてルヴィスさんがほぼ同時に声を上げ、お互いの顔を見合わせた。
「そう……でしたね。だから聖女の資質を問われ、追放されたのだと」
「儀礼的なものかと思って聞き流していたが、重要な儀式だったとはな」
レイ様たちが私を責めないとは分かっているとはいえ、皆が失望している姿を目の当たりにするのは辛かった。
他に何か重要な手がかりがないか、必死になって記憶を探る。
……そう、だわ。
私が聖女の儀式を受けていないと知ったキアラたちが、何か言っていた気がする。
あれは確か……
『あなた、アレを飲んでいないの? 聖女に選ばれた者が飲む特別な――』
「あか、ワイン……を飲む」
「セレスティアル、どうした?」
「あっ……」
キアラの発言を、知らず知らずのうちに口にしていたみたい。レイ様からの呼びかけと、彼の怪訝そうな表情を見た瞬間、意識が今に戻った。
慌てて謝罪をする。
「も、申し訳ありません。あのっ、以前他の聖女から、聖女の儀式の際に、特別な赤ワインを飲むのだと聞かされたのを思い出したので……」
「赤ワインを?」
「はい。でもこんな話、何の役にも立たない――」
そう笑おうとしたとき、レイ様の厳しい表情を見て、続く言葉を飲み込んでしまった。赤い瞳から光が失われ、眉間には深い皺が寄っている。
ルヴィスさんを見ると、彼も同じくらい怖い顔をしていた。
「うっ……」
すぐ傍で、泣きそうな短い呻き声が聞こえた。
この声は……ラメンテ?
守護獣であるラメンテの身体が、小刻みに震えている。耳は垂れ下がり、全身の毛だってぺったりと倒れている。
私は咄嗟にラメンテの身体を抱き上げると、安心させたくて、強く抱きしめた。
だけどラメンテの身体の震えは収まらない。
一体……何?
レイ様もルヴィスさんも、ラメンテも……
「なるほどな。だから聖女を『選べた』のか」
レイ様の緊張と怒りで満ちた声色が、部屋に響き渡る。
ラメンテの身体が、ビクッと大きく震えた。
一体どういうことなのかという気持ちを込めレイ様を見ると、彼は深く息を吐き出した。
「クロラヴィア王国の聖女たちの正体は恐らく、守護獣の血を飲んだ普通の人間だ」
「そ、それって……ま、まさか……」
確か、ラメンテが言っていた。
守護獣様に力を与える方法は、二種類あると。
一つ目が聖女の力。
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