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40 建国祭
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雲一つない晴れ渡った清々しい天気だった。
今日は建国祭。王都は朝からお祭り騒ぎで、大通りにはたくさんの屋台が並んで、人でごった返していた。
活気立った通りを目を細めて眺めながら、わたしは王宮へと向かった。
お昼に記念式典が開催されて、夜はパーティーが執り行われる。
わたしは王子の婚約者としてどちらも王族席からの参列だ。正直なところ、アンドレイ様の隣は息が詰まるけど、まだ彼の婚約者なのだから責務は果たさないといけないわ。頑張らなくちゃ。
……いよいよ、今日わたしは人生の進むべき道を切り替える。
昨晩はこれまでの歩みやこれからの生き方についてずっと脳裏から離れなくて、ほとんど眠れなかった。朝起きたら隈が出来て青白い顔をしたわたしを侍女たちが一生懸命手入れしてくれて、ちょっと申し訳なかったわ。
両親には感謝はしている。彼らに厳しく育てられなければ、今の自分はなかったはずだ。貴族として最低限の教養やマナーが身に付いたのは両親の教育の賜物なのだ。
唯一の取り柄だと言われていた侯爵令嬢という身分も……その身位のお陰でレイと出会えたのだから、悪いことではなかったのかもしれない。
でも、同時に寂しい気持ちも抱いているのは否定できない。
両親にとって、わたしは「王子の婚約者」という家門を繁栄させるための駒でしかなかったのかしら。わたしは愛されていたのかしら。彼らは本当のわたし自身を見てくれていたのかしら。
……そんなことを考えていると、覚えず涙が枕を濡らしたのだった。
もしかしたら、両親とも決別することになるのかもしれない。
でも、不思議と後悔はなかった。
◆
「今日の晴天はまるで貴国を祝福しているようだ」
「恐れ入りますわ、王太子殿下」
わたしとアンドレイ様は国の代表としてレイモンド王太子殿下を会場へと案内する。彼も隣国代表として王族席に臨席するのだ。
例によって二人の王子が和やかに会話をしながら並んで歩き、わたしはルーセル公爵令息と一緒に後ろを歩いていた。
「昨晩はよく眠れましたか?」とアンドレイ様。
「もちろん。素晴らしい部屋を用意してくれて感謝する」
「ゴルコンダの間は初代国王のブルトン一世が趣向を凝らした特別な部屋なのです。特に天井画は我が国の国宝にもなっているのですよ」
「思わず見惚れてしまう見事な装飾だったな。あまりに凝視しすぎて首が痛くなったよ。ブルトン一世は芸術に明るかったと聞き及んでいる。たしか当時批判の多かった立体派の画家たちを保護したとか」
「えぇ、そうです。初代国王のお陰で立体派から今日に続く超芸術主義が生まれたと言っても過言ではありませんからね」
「そうだな。それによって我が国でも芸術文化が庶民にも普及して、今では多くの国民に親しまれているよ」
「ローラント王国では秋には芸術祭が行われていますね。是非、一度伺ってみたいわ。ね、アンドレイ様?」と、わたしが言うと彼は深く頷いた。
「宜しければ今秋は是非お二人を招待しよう。街中の至る場所で行われている芸術のパフォーマンスは見応えがあるのだよ」
レイは爽やかに笑っていたが、冷ややかな声音を帯びていたのをわたしは見逃さなかった。
うわぁ~なんて心がこもってない胡散臭い笑顔なのかしらぁ~……と、わたしは微かに顔を引きつらせる。そんな日は二度と来ないがな……なんて思っているわよ、あれは絶対。
……と言うか、なんでレイは怒ったようにわたしを睨んでくるの? 隣にいる公爵令息に視線で助けを求めると、顔を背けて忍び笑いをしていた。二人してなんなのかしら?
そんな風に和やかに会話をしながら歩いていたら、あっという間に会場に到着だ。既に貴族たちは定位置に座っていて、二人の王子の到着を待ち侘びていた。
レイが会場に現れると令嬢たちから黄色い声が上がる。彼女たちは皆、隣国の王太子の麗しい姿に色めき立っていた。
まだ婚約者のいない王子……しかも適齢期なんて、令嬢なら誰しもが飛び付くだろう。自国の王子にはもう婚約者がいることだしね。――って、言ってくれれば喜んで差し上げますが。
王族席の近くにはアンドレイ様の側近たちが控えていた。
その中にはシモーヌ・ナージャ子爵令嬢の顔もあった。
彼女は王子の瞳の色のパステルカラーのドレスを着用していた。
フリフリのリボンと薔薇に見立てた飾りがわちゃわちゃ付いた可愛らしいデザインだ。デコルテ部分が大きく開いていて、明らかにそれはイブニングドレスじゃないの……と思わず指摘したくなるような大胆なドレスだった。
一方わたしは、首までレースに覆われた地味なアフタヌーンドレスだ。裏地の下はドロワーズだけのストンとしたIラインの飾り気のないドレス。そして、色は王子の瞳の色で今日の晴れ渡った空のようなライトブルー。
そう……わたしたちは色が被っていたのだ。
貴族たちの間で静かな動揺が起こったのを感じた。
これだけ人数が多いと、ドレスの色が重なってしまうのはよくあることだ。しかし、王子の婚約者と王子の側近のドレスの色が同じとなると事情は違って来る。
しかも、ただの同色ではなく、王子の瞳の色。
これは明らかに意図して選ばれた色だ。即ち、子爵令嬢は堂々と侯爵令嬢に宣戦布告をした……と捉えられてもおかしくない。
子爵令嬢と視線がぶつかった。彼女は馬鹿にするように歪んだ笑みを零す。
彼女はもう隠さなくなったのね。おそらく今日わたしの断罪が行われる予定だから既に勝った気分でいるのでしょう。
わたしは敢えて反応せずに素知らぬ顔で正面を向いた。
彼らはついに化けの皮を自ら剥がしにきたようだ。でも勇み足だわ。今の行為で自分たちが不利になるのが分からないのかしら。こういうことは全てが終わってから行うべきだわ。
アンドレイ様といい子爵令嬢といい、なんでこんなに浅はかなのかしら……と、ただただ呆れ返った。
式典はトラブルも起こらず滞りなく終わった。
このあとは夜のパーティーまで自由時間だ。貴族たちは王宮の開かれた庭で交流したり部屋で休んだり、街へ遊びに行ったり各々が好きに過ごす。
令嬢たちが王太子殿下に熱い視線を送っていたけど、レイは「疲れたから夜まで部屋でゆっくりしたい」と戻ることになった。
わたしとアンドレイ様は王太子殿下を部屋まで送ってから、解散した。わたしはパーティーの最終確認へ向かって、アンドレイ様は側近たちとなにやら打ち合わせのようだ。
「仕事が全て済んだらドレスを着替えるわ。準備をしておいてちょうだい」と、わたしは侍女に指示をする。
今夜のために用意したとっておきのドレスだ。
決別のドレス。あるいは未来へのドレス。
ドレスはレディーの鎧だと、レイが言っていた。だから、決戦のときこそ、最高の鎧を纏いたいと思うわ。
今日は建国祭。王都は朝からお祭り騒ぎで、大通りにはたくさんの屋台が並んで、人でごった返していた。
活気立った通りを目を細めて眺めながら、わたしは王宮へと向かった。
お昼に記念式典が開催されて、夜はパーティーが執り行われる。
わたしは王子の婚約者としてどちらも王族席からの参列だ。正直なところ、アンドレイ様の隣は息が詰まるけど、まだ彼の婚約者なのだから責務は果たさないといけないわ。頑張らなくちゃ。
……いよいよ、今日わたしは人生の進むべき道を切り替える。
昨晩はこれまでの歩みやこれからの生き方についてずっと脳裏から離れなくて、ほとんど眠れなかった。朝起きたら隈が出来て青白い顔をしたわたしを侍女たちが一生懸命手入れしてくれて、ちょっと申し訳なかったわ。
両親には感謝はしている。彼らに厳しく育てられなければ、今の自分はなかったはずだ。貴族として最低限の教養やマナーが身に付いたのは両親の教育の賜物なのだ。
唯一の取り柄だと言われていた侯爵令嬢という身分も……その身位のお陰でレイと出会えたのだから、悪いことではなかったのかもしれない。
でも、同時に寂しい気持ちも抱いているのは否定できない。
両親にとって、わたしは「王子の婚約者」という家門を繁栄させるための駒でしかなかったのかしら。わたしは愛されていたのかしら。彼らは本当のわたし自身を見てくれていたのかしら。
……そんなことを考えていると、覚えず涙が枕を濡らしたのだった。
もしかしたら、両親とも決別することになるのかもしれない。
でも、不思議と後悔はなかった。
◆
「今日の晴天はまるで貴国を祝福しているようだ」
「恐れ入りますわ、王太子殿下」
わたしとアンドレイ様は国の代表としてレイモンド王太子殿下を会場へと案内する。彼も隣国代表として王族席に臨席するのだ。
例によって二人の王子が和やかに会話をしながら並んで歩き、わたしはルーセル公爵令息と一緒に後ろを歩いていた。
「昨晩はよく眠れましたか?」とアンドレイ様。
「もちろん。素晴らしい部屋を用意してくれて感謝する」
「ゴルコンダの間は初代国王のブルトン一世が趣向を凝らした特別な部屋なのです。特に天井画は我が国の国宝にもなっているのですよ」
「思わず見惚れてしまう見事な装飾だったな。あまりに凝視しすぎて首が痛くなったよ。ブルトン一世は芸術に明るかったと聞き及んでいる。たしか当時批判の多かった立体派の画家たちを保護したとか」
「えぇ、そうです。初代国王のお陰で立体派から今日に続く超芸術主義が生まれたと言っても過言ではありませんからね」
「そうだな。それによって我が国でも芸術文化が庶民にも普及して、今では多くの国民に親しまれているよ」
「ローラント王国では秋には芸術祭が行われていますね。是非、一度伺ってみたいわ。ね、アンドレイ様?」と、わたしが言うと彼は深く頷いた。
「宜しければ今秋は是非お二人を招待しよう。街中の至る場所で行われている芸術のパフォーマンスは見応えがあるのだよ」
レイは爽やかに笑っていたが、冷ややかな声音を帯びていたのをわたしは見逃さなかった。
うわぁ~なんて心がこもってない胡散臭い笑顔なのかしらぁ~……と、わたしは微かに顔を引きつらせる。そんな日は二度と来ないがな……なんて思っているわよ、あれは絶対。
……と言うか、なんでレイは怒ったようにわたしを睨んでくるの? 隣にいる公爵令息に視線で助けを求めると、顔を背けて忍び笑いをしていた。二人してなんなのかしら?
そんな風に和やかに会話をしながら歩いていたら、あっという間に会場に到着だ。既に貴族たちは定位置に座っていて、二人の王子の到着を待ち侘びていた。
レイが会場に現れると令嬢たちから黄色い声が上がる。彼女たちは皆、隣国の王太子の麗しい姿に色めき立っていた。
まだ婚約者のいない王子……しかも適齢期なんて、令嬢なら誰しもが飛び付くだろう。自国の王子にはもう婚約者がいることだしね。――って、言ってくれれば喜んで差し上げますが。
王族席の近くにはアンドレイ様の側近たちが控えていた。
その中にはシモーヌ・ナージャ子爵令嬢の顔もあった。
彼女は王子の瞳の色のパステルカラーのドレスを着用していた。
フリフリのリボンと薔薇に見立てた飾りがわちゃわちゃ付いた可愛らしいデザインだ。デコルテ部分が大きく開いていて、明らかにそれはイブニングドレスじゃないの……と思わず指摘したくなるような大胆なドレスだった。
一方わたしは、首までレースに覆われた地味なアフタヌーンドレスだ。裏地の下はドロワーズだけのストンとしたIラインの飾り気のないドレス。そして、色は王子の瞳の色で今日の晴れ渡った空のようなライトブルー。
そう……わたしたちは色が被っていたのだ。
貴族たちの間で静かな動揺が起こったのを感じた。
これだけ人数が多いと、ドレスの色が重なってしまうのはよくあることだ。しかし、王子の婚約者と王子の側近のドレスの色が同じとなると事情は違って来る。
しかも、ただの同色ではなく、王子の瞳の色。
これは明らかに意図して選ばれた色だ。即ち、子爵令嬢は堂々と侯爵令嬢に宣戦布告をした……と捉えられてもおかしくない。
子爵令嬢と視線がぶつかった。彼女は馬鹿にするように歪んだ笑みを零す。
彼女はもう隠さなくなったのね。おそらく今日わたしの断罪が行われる予定だから既に勝った気分でいるのでしょう。
わたしは敢えて反応せずに素知らぬ顔で正面を向いた。
彼らはついに化けの皮を自ら剥がしにきたようだ。でも勇み足だわ。今の行為で自分たちが不利になるのが分からないのかしら。こういうことは全てが終わってから行うべきだわ。
アンドレイ様といい子爵令嬢といい、なんでこんなに浅はかなのかしら……と、ただただ呆れ返った。
式典はトラブルも起こらず滞りなく終わった。
このあとは夜のパーティーまで自由時間だ。貴族たちは王宮の開かれた庭で交流したり部屋で休んだり、街へ遊びに行ったり各々が好きに過ごす。
令嬢たちが王太子殿下に熱い視線を送っていたけど、レイは「疲れたから夜まで部屋でゆっくりしたい」と戻ることになった。
わたしとアンドレイ様は王太子殿下を部屋まで送ってから、解散した。わたしはパーティーの最終確認へ向かって、アンドレイ様は側近たちとなにやら打ち合わせのようだ。
「仕事が全て済んだらドレスを着替えるわ。準備をしておいてちょうだい」と、わたしは侍女に指示をする。
今夜のために用意したとっておきのドレスだ。
決別のドレス。あるいは未来へのドレス。
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