インフィニティロード

オーディン

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プロローグ編

ダーリンスイブとリンクリング

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       第29話

「あ、所有者になってる。一体何だったんだ?」倖平
「倖平、大丈夫?その剣何だったの?」奈々
「いや、よく分からない。鑑定の説明によると『選ばれた者以外が触れると死ぬ』って書いてあるんだけど、触れる前から殺そうとして来たんだよ。しかも、今触ったら所有者になってるし凄い謎武器。」倖平
「もしかして、所有者になって欲しかったとか?でも、剣先から飛んで来んのはおかしいね。試されたとか?」奈々
「所有者にふさわしいかどうかって事か、それが一番有力そうだな。まぁ、本当かどうか証明出来ないから。そっちのリングはどうなんだ?」倖平
「あ、そうだ。あれもの凄く面白い。私が付けるけど倖平、鑑定しないでね。」奈々
「え?まぁ別に良いけど。大丈夫なのか?呪道具なんだろ?」倖平
「あー。全然大丈夫だった。呪いは、言い得て妙だった。」奈々

そう言って奈々は、リングをはめた。すると、光が出た。俺の指から。

「え、俺?」倖平
(倖平、聞こえる?)奈々
「うわ、びっくりした。」倖平
喋ってもないのに奈々の声が倖平の脳内に直接届いた。
(同じ思いを持っている相手にだけ通話する事が出来るんだって。)奈々
(まじか凄いな、距離は?)倖平
(無限だって。あ、もう鑑定して良いよ。)

『接続の指輪』読み方、リンクリング。
効果、愛し合っている相手にリングが形成され、それを通して念話が出来る。距離は無制限。???

(???って、まだ分からないのか。というか、なんで呪道具って言われてたんだ?)倖平
(多分だけど、恋人の人がいる時に違う人と繋がったんじゃない?いわゆる浮気でもしていたんでしょう。それで焦った人が『これは呪道具だ』って言ったのが発端じゃないかな?)
(成る程、確かに浮気をしている人とかには呪道具だな。)
「まぁ、私たちには関係無いけどね。倖平が浮気する事は絶対に無いからね。」奈々
「その自信は、どこから来るのやら。奈々は、もうちょっと俺を疑った方が良いよ。」倖平
「そんなの必要ないもの。私の目には倖平にしか映っていないのよ。私は、倖平の都合の良い女だって何だっていい。私は、倖平のために生きるから。」奈々
「それだけ聞くと怖い人だからね?外では言わない方が良いよ。」倖平
「そうね。私は倖平の事を疑うことは無いって伝えたいだけよ。」奈々

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「」が喋っていることで『』が鑑定した物の名前です。()は、心の声です。
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