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5章:ヒマワリとナツメの初デート
52話:デート【ゲーセン④】
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本来は五百円玉を入れた方が一回多くできるし確実に獲れるんだけど…。
今回は早く獲った方の勝ちだからな。
一回のチャレンジに集中できるように毎回百円玉を入れることにした。ザっと見たけど財布の中には百円玉が四枚あった。
一回目は今入れたから財布の中には残り三枚。
正直四回で獲るのは少し難しいけど獲れない数字じゃない!やってやるぜ!そう気合をいれて右矢印ボタンを押した。
「え!?右に行きすぎじゃ・・・!」
「まあまあ初心者は黙ってな」
真ん中に置いてあるバックからかなり右にずれた場所で止める。
そして上矢印を限界ギリギリまで奥にやる。
「…もしかして八百長してくれるの?」
「俺はそんなに甘い人間じゃないぜ?」
「だって全然見当違いな場所だよ?」
「いや、ここで正解だ」
俺の言葉と共に陽気な音楽を流しながらアームが下に下がっていく。
そしてバッグをググっとアームが下に押す。
「え!?」
そう。
俺が狙っていたのは真ん中にあるバックじゃない。
「俺が狙ってたのは、後ろに飾ってあるバックだよ」
ストックとして後ろに飾ってあったバックがかなり下の方に下がっている。
あと何回か押せばゲットすること確実。この勝負、貰った!
「…圧倒的経験さ」
「ハハ!凄いだろ!」
「凄いっていうか…。そんなのありなの?」
「あー微妙なところだな」
「グレーゾーンってこと?」
「うーん。そういう行為しちゃだめって書いてある台とかあるけど、まあ!これはないから大丈夫!」
「…本当に微妙なところだね」
「あとやりすぎると普通に店員さんに注意されるかな」
「そうなんだね…」
「で?参考になったか?」
「…これからぬいぐるみを獲る僕にいってるなら嫌味だよ」
「っはは!」
悔しそうにしている棗くんのとなりで俺は得意げに笑う。
少し口をとがらせて拗ねているアピールをする彼は実年齢より少し幼く見えた。
そのまま同じようなやり方でバックを下に押し、三回目にしてゲットすることが出来た。
「じゃ、次は棗くんの番だね」
俺はゲットしたバッグを自慢しながら棗くんの背中を押した。
今回は早く獲った方の勝ちだからな。
一回のチャレンジに集中できるように毎回百円玉を入れることにした。ザっと見たけど財布の中には百円玉が四枚あった。
一回目は今入れたから財布の中には残り三枚。
正直四回で獲るのは少し難しいけど獲れない数字じゃない!やってやるぜ!そう気合をいれて右矢印ボタンを押した。
「え!?右に行きすぎじゃ・・・!」
「まあまあ初心者は黙ってな」
真ん中に置いてあるバックからかなり右にずれた場所で止める。
そして上矢印を限界ギリギリまで奥にやる。
「…もしかして八百長してくれるの?」
「俺はそんなに甘い人間じゃないぜ?」
「だって全然見当違いな場所だよ?」
「いや、ここで正解だ」
俺の言葉と共に陽気な音楽を流しながらアームが下に下がっていく。
そしてバッグをググっとアームが下に押す。
「え!?」
そう。
俺が狙っていたのは真ん中にあるバックじゃない。
「俺が狙ってたのは、後ろに飾ってあるバックだよ」
ストックとして後ろに飾ってあったバックがかなり下の方に下がっている。
あと何回か押せばゲットすること確実。この勝負、貰った!
「…圧倒的経験さ」
「ハハ!凄いだろ!」
「凄いっていうか…。そんなのありなの?」
「あー微妙なところだな」
「グレーゾーンってこと?」
「うーん。そういう行為しちゃだめって書いてある台とかあるけど、まあ!これはないから大丈夫!」
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「あとやりすぎると普通に店員さんに注意されるかな」
「そうなんだね…」
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「…これからぬいぐるみを獲る僕にいってるなら嫌味だよ」
「っはは!」
悔しそうにしている棗くんのとなりで俺は得意げに笑う。
少し口をとがらせて拗ねているアピールをする彼は実年齢より少し幼く見えた。
そのまま同じようなやり方でバックを下に押し、三回目にしてゲットすることが出来た。
「じゃ、次は棗くんの番だね」
俺はゲットしたバッグを自慢しながら棗くんの背中を押した。
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