不可思議な話

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第九話 友達の家で

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友達の家に遊びに行くことってありますよね?

私が小学生のとき、私とその友達達が体験したお話です。

とある友達(Kとします)の家は実家が事務所と一緒になっているために、一般の家よりも広くできており、家の中なのにエレベーターがあるほどでした。

今考えるとすごい家だなと思ってます。

そのKは人気者で家に遊びに行くと毎回定番となっているのが、かくれんぼである。

広い家のなかで指定された場所以外で行うかくれんぼは中々に隠れるところがあり、遊びに来た友達たち(D,T,Hとします)と私は楽しんでました。

そんなかくれんぼの中で合ったことは、隠れるためにエレベーターの中なんて選んだりしているなかで、私とKとTが一緒にエレベーターの中に隠れました。そして鬼であるHが数え終わり。探し始めます。

Hが探している間エレベーターに付いている窓でフロアーの様子を見ようと思うが先に見つかりたくないから私たちは黙って小さくなり隠れています。

Hの歩く足跡が近くなります。私たちはヤバイヤバイ来る来るとヒヤヒヤしながらしています。しかしHはエレベーターを開けることなく素通りしていきました。

それに私たちはホッとしました。

しかし、その直後にHではない足跡が聞こえ始めました。

明らかにHの子供の軽い足音とは違い、ドスッ!ドスッ!と重く、一歩一歩を力強く踏みしめているような音でした。

そして、家にいるのは私と友達(K,D,T,H)だけです。Kの両親は一階の事務所の方にいるらしいが滅多なことがない限り来ません。

それを聞いていた私たちはパニック状態で本能的にわかってきたのか慌てることなく、声を圧し殺してまた通りすぎるのを待ちました。

しかし、近づいてきて私たちのエレベーター前でその足音は止まりました。

その瞬間に私の本能はヤバイなにかがいると言っていました。

そんな状態が5分くらい続いていたと思っています。そしたらエレベーターのドアが開いたのです。

私たち三人は叫びました。しかし、そこにいたのは鬼のHと見つかったDでした。

「こんなところにいたのかよ!」とHに言われるが私たちはそれどころでなく、直ぐにKの部屋に移動してこれまでの事を話しましたが、HとDはそんな足音は聞いてないと言っていました。

それ以来、彼の家でのかくれんぼの際に私はエレベーターを使うことはなくなりました。


あの足音はなんだったんでしょうか?
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