「密教僧の娘」

夢幻

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「密教僧の娘」

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あやね6



翌週の月曜日、あやねは学校の屋上にいた
4階の屋上は金網の破れたフェンスに、健康ぶら下がり機や、体操部の壊れた鉄棒等が置いてあり、見た人間は屋上物置になってるのか、健康ぶら下がり機なんて誰がここ迄運んできたと思うも、見た人間はつい懸垂のように試す者もいたが、あやねはパイプに両足掛け髪の毛もスカートも全部逆さにぶら下がっていた
スパッツ履いてるから、問題ないで

そして今は、四時限目の授業中
授業中、先生にお腹痛いといい、保健室行くふりして屋上に
屋上は、程よく風が吹き、あやねの髪は生き物のように流れていた

「おかしい」と、ぶら下がりながら腕組みし言うあやね。顔は、風のおかげで流れる髪で隠れている「3回も会った。3回目はもう1匹増えたけど」
風はどんどん吹きあれ、あやねの髪はダイオウイカの足のように、蠢いている

どのくらい、時間が経ったのだろう
あやねは、体をブランコのように、振り
フワッと風に乗ってるように回転し、着地

「私によってくるのって、いんねん付けたり絡んできたり、強行に付き合えって言ってくるのばっかで、ちょっとありえない。なんかあるかな、あの2人。最初の1人だけか?様子見るしかないか」
3回ゴチられた、土方の兄ちゃんの事だ
「働いている場所はあの工事現場、暫く付けてみようかな。あの工事10月迄かかるようだし」
あやねは、気持ちが決まったようである

そしてあやねは、引き寄せられるように破れた金網を潜り抜け、校舎の屋上の端に立つ

校舎を見下ろす光景に、小さい頃偶然居合わせた事を思い出していた


狂った黒い太陽が、飛び降りるのを見た事があった
全身黒い服の男が、両手を広げビルからの自殺
顔は、狂気を孕んだ笑顔で飛び降りた
あやねには、幸せな朝が来るかのような顔

両手を広げ、十字架のように

その姿は印象的で

子供心にも爽やかだなと思った

偶然居合わせた、飛び降り自殺
高い場所にくると、思い出す出来事で

男が自殺した理由は知らない
でも、よかったねと思っていた
(調べようと思えば、調べられるけど)
(興味がない)

自分が人を殺す側の人間なら、あんな表情を
その人間の顔に張り付かせたいと思う
(あの顔なら、殺しても罪悪感なんて湧かない)

フェンスの無い屋上で
私達に、正面を向いて、両手を広げ落ちていった

あの場にいたモノは、駆け寄って地面に落ちた彼を見た

11階の建物、白いコンクリの道に血が散っていた頭部の周りに
赤く見えた訳じゃない
散っているモノが見えた
それが、血の印象であやねの中に残ってる

屋上から男の顔が見れる訳じゃ無い
けれど、男は愉快に思っていたに違いない

私にも、周りにも面白い見せ物だったと思う
暖かい日で、穏やかな午後の事だった
今日みたいに風はなかったけれど

先程よりは、風は止み
あやねの髪もイカの足のように流れなくなった


屋上の縁に立ったったままの、あやね
校庭からもあやねが見えるはずであるが
今日は、急遽校庭が不使用になり、誰一人いない。校庭からあやねを見る者はいない

あやねは、空想上の鞍馬天狗のような身体能力があった。父親は知らない。父親と祖父に、その身体能力を隠して生きてきた。この能力は、代々とか父親譲りとかではなく、父親の努力の結晶とも言うべきであるが(密教の秘事を施しての成功で実った結晶ではあるが、父親も祖父もあやねにそんな能力があるのは知らない)。

あやねは9歳の時、ある日を境に自分の体が軽く動く事に気づき自分は、普通では無いと気づく
代々の密教を汲む寺で、「その影響が自分に!」と思ったが知られたくないで、父親、祖父、誰も言わずに悩んでいた。自分の能力がどれだけであるか知る為に、山奥に友達とキャンプ行って確かめた能力だった

そんな日々、あやねの出産は病院、助産院でもなく、寺の境内で、母親の身体に墨で護符を書き、魔法円では無いが、円二つ二重に書いた結界?の中で母親に儀式を施し、自分が生まれた事知った。カメラの中の動画を見て。一部始終撮影されていた動画。瞬間、物凄い怒りに包まれ、自室で書を書いていた父親の所に行き、自分の身体能力の事は言わずに、ビデオカメラをつき付け
「自分の皮膚が燻んだ色なのは変な儀式のせいだな(あやねは、少し不健康に見えるくらいと自分に言い聞かせていたモノの、気にならなかった訳ではない)」と父親に詰め寄った。「出産時の人間にする事ではない」と、こんな非道な人間が自分の父親かと、父親を責め、父親との断絶である

母親は出産時に亡くなっていたが、あやねは母親を可哀想と思ってなかった
父親の言う事を聞いて承諾しての儀式。
動画にあったのをあやねが見て知った事で、子供が出来る迄、何回も母親に儀式をしたとの事。母親は檀家の女性、あやねが大きくなるにつれ檀家の方々が、父親に惚れて嫁いだと聞いていたので儀式出産を知る迄は、そうでなかったが、それを気に気色の悪い母親と言う認識になった。

あやねは、自分の身体能力がみんなと違う事で、力をセーブしていた悔しさ、思いっきり何かをやれない、みんなと同じ感覚で遊べないと、すごく悩んでいたのが、「儀式、儀式、儀式?」出産事の儀式かもしれない事が、もう「はぁ?」でいた

小4の時友達と遊んでいて走った時急に体が軽く、動き。一歩が十歩、二十歩の速さで友達と距離が開く。直ぐに止まり、振り返り、友達は「わあ速い、すご~い」と息を切らしながら走ってきて言った。咄嗟に「風だよ、風に押されて。でないとあり得ないよ」と言った。「今日、風あるから、後から押されたと思う。「でも、いいな。風に押されて。私も風に押されてみたい」と言った。その後は体が軽くて、浮きそうな軽さと思いながら家に帰って来た 

その日、みんなが寝静まった夜中、自室で忍者のような回転、天井へのジャンプもへばりつきも、難なくでき(今迄した事もなかったのに)、裏の山ではなく、県越えての山奥のキャンプ場で確かめてみようと思ったのが最初だった。父親には、相談しなかった。言えば、喜ぶように思ったが、あの速く走れた時、隠さなきゃと思ったのと、家が密教系である事が引っかかっていた

あやねが、父親に詰め寄った時
「この皮膚の色もこの儀式せい?」
「・・・可能性はある。先祖返りの可能性もあるが、この儀式は式神になるモノを呼び人間に宿す儀式」
「何を呼んだ!」
「ウオンバット」
「なっ、横文字で言えば怒りがおさまると思うのか!」
「修行では、得られない力を得る為だ。我々、大人成人ではダメなんだ!まだ世に出てない生まれる前の胎児がいいんだ。文献にそうあったんだ、出産時にと。だから是非と思った、我が子にと」
「ふざけんな。自分達の体で試せばいいじゃないか」
「志願の若者は幾らでもいたが、皆、どうもそっぽむかれて入ってくれないようで。入ったと思っても死んでしまう」
「死人が出ているのに、出産前の子供にしたのか」
「文献通りにしたんだ」
あの後怒りがスパークした。絶縁叩きつけて部屋出て行こうとした時、父親が言って事「あやね、何か能力的な発現とかないのか?」
「夜目がきくと思ったよ!」と言ったが、全く何にもないと言うと勘ぐりそうで。ホント、暗視スコープ要らないと思うくらい見えるよ夜
皮膚の色が、儀式の結果って… 

あやねは、この時の事を思い出すと沸点が高くなり、怒りが収まらない


これがきっかけで、父親と祖父に仕返しする事を考えていた
まずは大学で工学部かAI 系、サイボーグ作成と思っていた。生物系でもいい、生物系で人造人間作るを事目論んでいた。もう時代は可能だ
あやねは成績もよく、学年中間は20以内
この学校は、進学校だ

あやねの後ろで、大きく「バンっ!」と音する
「あやねちゃん」と女の子が入ってくる

「バンっ!」と大きな音は、ドアの下を蹴った音で。金網が破れているので、屋上への入り口は鍵がかかっているのだが、まあそこは古いドアの鍵、ドアの下蹴ると、シリンダーが跳ね上がって開く。開くが、ドアが閉まると鍵もかかり一回一回しないといけない訳で

「やっぱここ。お昼食べよう。持ってきたよ、お腹痛いで出ていったから」
身長156の同じクラスのゆり。茶髪のセミロンで、キュるンとした可愛いい子。あやねとは幼稚園が一緒。小学校上がる前に引越していき、偶然同じクラスで会い、意気投合し仲が良かった。

「ホントに大丈夫?顔色悪いんだよね。病気の女優できるよ」
「興味無い」
「やっぱサイボーグ作り?」
「夢は、親父をレイプする事だしね。自分がするのはイヤだから、サイボーグに」
「壮大な夢。何十年後だろう?お金で雇えばいいのに」
「ダメだよ。他人は使わない。だからって自分が親父レイプするのも嫌だしね。なんで、私がしないといけない、と思うし。だからサイボーグで。サイボーグなら、家族内の問題。他人が介在しない方法で」
「家族内なら、お父さんも届け出さないしね。僧侶が出せないよね、内輪揉めだしね」
ゆりは、あやねのお父さんを自身の寺を嫌ってるのは知ってはいたけど、あやねのドス黒計画阻止する事を考えていて、なんか他ないかなって思っていた。別に楽しい事に意識向けばって。そこまで嫌う理由はゆりにはわからなかった
ゆりは、このあやねの言う親父レイプを本当にしたいとは考えていなかった

あやねは、本当に実行したいと考えていた
何が1番屈辱かで、この方法を思った
「人に頼んでレイプは、後でユスリにきそうでね」とあやねは言う。親父も祖父も密教僧だけあって、法力があり、人間では失敗しそうと思っていて、気分はチッて感じでいた。

あやねには、2人の法力は効かなかった。だから1人暮らしの話になった
祖父も父親もあやねに法力が効かないのは、式神が入っている為?と考えていた
強くやればとも思ったが、力の発現はまだだが成功例で、あやねに傷をつけるかも知れず、中の式神の機嫌もそこねたくなかった

「お昼食べよう。お腹空いたよ」
「うん食べよう」あやねは、ゆりが自分の持ってきてくれたお弁当を受けとった。
その瞬間、風が強く吹き、あやねの髪はまた生き物のように流れ、また体は少しよれる



これ以後、壮絶な親子バトルが展開するかもしれない。夢はここで終わったので、私は知らない

end 

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